ここから本文です

成育科ブログ

「続・赤ちゃんを救え〜助けられるようになった小さな命」

2015.11.22

このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark

先日もご紹介しましたが、11月19日(木)のスーパーJチャンネルABAで 「続・赤ちゃんを救え〜助けられるようになった小さな命」 として特集して下さいました。これは 12年前の2003年には青森朝日放送(ABA)が特集して下さった「赤ちゃんを救え」 の続編になります。
赤ちゃんを救え1 (Custom)
先日、 当院まで取材に来て下さった落合アナ がレポートして下さいました。冒頭でいきなり12年前の写真が登場します。当時はまだ43歳でした。やはり我ながら若かったな~と言う感じです。
赤ちゃんを救え2 (Custom)
赤ちゃんを救え4 (Custom)

青森県の周産期死亡率は全国最下位レベルから、今や5年平均値で上から9位にまで上がってきています。本県の場合、周産期死亡・乳児死亡の多くが超体出生体重児によってその多くが占められていると言う特長があるため、県全体で周産期死亡率・乳児死亡率の改善に取り組んできました。特に神奈川県立こども医療センターへの国内留学により、近年はかつて多発していた脳室内出血や消化管穿孔例もほとんどみることがなくなるまでに短期予後は改善していますが、一方、それでも何らかの後遺症を残すお子さんは決して少なくありません。
赤ちゃんを救え5 (Custom)
赤ちゃんを救え6-2 (Custom)
赤ちゃんを救え7 (Custom)
今回の特集では患者さんとして石田さんが取材に応じて下さいました。石田さんのお子さんは在胎23週で出生しました。現在、あすなろ療育福祉センターや青森盲学校でのリハビリ・訓練をされていて、今回の特集ではかなり詳しく紹介されていました。「大丈夫」が口癖という石田さんは、お子さんのために良いことなら何でもやらなきゃいけないと仰っていました。
赤ちゃんを救え7-3 (Custom)
赤ちゃんを救え7-4 (Custom)2

石田さんのお子さんに限らず、小さく生まれて何らかの後遺症を残すお子さんは決して少なくありません。特に超体出生体重児の場合、様々な障がいが様々に組み合わさることが多く、必要な支援もそのお子さんひとりひとりで異なります。しかし、助かった命のその後は、現状ではその負担は全て親御さんに丸投げしてしまっているのが実情です。

今回の取材では「助けっ放し」と言う表現をあえて使いました。青森県の周産期医療・新生児医療は当時、全国最下位レベルだった各死亡率を何とか改善させようと県を上げて「政策医療」として取り組んできました。現在、その各死亡率は既に全国水準を超えるところにまで達することができました。県や行政としてはそれで万々歳なのかも知れませんが、「政策医療」で助けられた小さな命への支援はまだまだ足りません。この「政策医療」の一翼を担ってきた者として、「助けっ放しの政策医療」を看過することはできないと感じています。今回の特集ではこの点が最も強調したかった点でした。
赤ちゃんを救え8 (Custom)
赤ちゃんを救え9 (Custom)
赤ちゃんを救え11 (Custom)
赤ちゃんを救え12 (Custom)

特に特集の最後に落合アナがまとめの中で働くお母さん達の問題を取り上げて下さいました。障害を持つお子さんお母さんの復職への道は極めて厳しいものがあります。障害があることで保育園探しもままならないお母さん達が数多くいらっしゃいます。在宅医療を要するお子さんの場合にはその難易度はさらに急上昇します。健康なお子さんでさえ待機児童で預け先探しがままならないような世の中ですので、ましてや障がいを持つお母さん達のご苦労は計り知れないものがあります。
赤ちゃんを救え15 (Custom)

こうした現状を目の前にして自分たちが何をすることができるのか?それはまだ手探りの状態ではありますが、少しでもこうしたご家族の力になることを目指して行きたいと思いを新たにした特集でした。落合さん、ABAの皆さん、ありがとうございました。

ブログ更新情報

DSC02014 (Custom)
2018.07.11
東京で日本周産期新生児学会(2日目)
DSC02022-2 (Custom)
2018.07.10
東京で日本周産期新生児学会(1日目)
DSC01969 (Custom)
2018.07.07
いわて母乳の会~第15回わくわくおっぱいのつどい
DSC01946 (Custom)
2018.07.06
ビールの会2018
2DSC01939 (Custom)
2018.07.01
初のNCPRフォローアップコース~デブリーフィングのマトリョーシカ?
DSC01934 (Custom)
2018.06.30
青森県訪問看護ステーション連絡協議会研修会
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
2018.06.02
放送大学「共に生きる社会を目指して」~「うりずん」高橋昭彦先生
スライド2 (Custom)
2018.05.27
弘前大学医学部で新生児学講義~「母乳と薬剤」の知識は全ての医師に
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
2018.05.25
TVシンポジウム「重い病気を持つ子の暮らしと学びをどう支えるか」
e38184e3828fe381a6e6af8de4b9b3e381aee4bc9a15e591a8e5b9b4e8a898e5bfb5-e3839de382b9e382bfe383bc_1 (Custom)
2018.05.20
いわて母乳の会~第15回わくわくおっぱいのつどい
DSC01893 (Custom)
2018.05.05
芦野公園と弘前公園の桜
最後の授業2-Custom
2018.05.04
小児科医に明日はあるか?~女性医師の働き方と「最後の言葉」

カレンダー

2018年7月
« 6月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031