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成育科ブログ

2014.01.13

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昨日(1月12日(日))、テレビ朝日系全国ネットで「SOS緊急出動! ピンチを救うプロフェッショナル」で、レスキュー隊などの紹介の中でNICUが取り上げられていました。取材先は神奈川県立こども医療センターNICUで、当院から神奈川県立こどもへ研修中の川村先生も少しだけ映っていました。こうして、全国放送で直接研修の様子を見ることができるのも嬉しいものです(なんか田舎の親戚みたいな感じですね)。

番組の最後に豊島先生が「NICUを退院できるというのをゴールにしちゃいけないと思っている」と言うのはまさにその通りと思います。外来に来たお子さんに手を振って見送っている豊島先生の笑顔がとても素敵でした。

豊島先生のブログでも紹介されています。
「SOS緊急出動! ピンチを救うプロフェッショナル」の報告と感想

一時期に比べると新生児医療がマスメディアに取り上げられる機会も大分減ってきたように思います。問題はまだまだありますので、今後もどんどん社会にアピールして行っていただきたいと思います。

 

2013.12.14

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昨年4月に発刊され、網塚が第1章の呼吸の章を担当している「イラストで学ぶ新生児の生理と代表的疾患 改訂2版」が、この度Medica eBOOKs版となって再登場しました。先日、著者宛に献本されたので、早速、「マイ本棚」を覗いてみるとありました!

第1章の構成は
第1章 呼吸器系の生理と代表的疾患

1 胎児期の肺(肺の発生)
2 肺サーファクタント
3 胎児呼吸様運動
4 肺胞液の役割
5 胎児ヘモグロビンとヘモグロビン酸素解離曲線
6 呼吸の開始と新生児の呼吸調節
7 機能的残気量とは?
8 早産児の呼吸調節の特徴と無呼吸発作
代表的疾患1 呼吸窮迫症候群
代表的疾患2 新生児一過性多呼吸
代表的疾患3 胎便吸引症候群
代表的疾患4 慢性肺疾患

となっており、当科での呼吸管理の基礎となる考え方をまとめたつもりです。
表紙のイラストも呼吸の章からの抜粋となっています。
ご興味のある方は是非、ご覧いただければ嬉しいです。

 

2013.12.07

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今年のシーズン・日本シリーズを通じて大活躍だった巨人の村田修一選手が、今年も神奈川県立子ども医療センターのNICUを訪問されたと、一昨日のニュースZEROで紹介されていました。

村田選手と豊島先生のツーショット

村田選手は長男の閏哉くんが早産のため712グラムで生まれ神奈川県立子ども医療センターに入院したご経験から、「ささえるん打基金」プロジェクトとして1打点につき1万円の寄付やNICU卒業生を観戦に招待して下さるなど、新生児医療の支援活動を続けられています。



村田選手が書かれた「がんばれ!!小さき生命たちよ―村田修一選手と閏哉くんとの41ヵ月」は学生さんや研修医の先生方にいつも紹介しています。

豊島先生のブログでは村田選手を囲んだ集合写真で、村田選手のすぐ後ろに当科から神奈川県立子ども医療センターへ国内留学中の川村先生も写っていました。
2013.04.13 神奈川こどもで川村先生が頑張っています!

「がんばれ!!小さき生命たちよ―村田修一選手と閏哉くんとの41ヵ月」で村田選手も書かれていましたが、新生児医療は普通に生活しているとその存在すら全く意識することのない医療分野であると常々感じています。救急医療体制や夜間小児医療体制が危機的であるとメディアで報じられると心配になる人は多いと思いますが、新生児医療が危機的であると報じられて不安になる人は少ないのではないかと思います。赤ちゃんがNICUに入院することになったご家族は、お子さんがNICUに入院するとは夢にも思わなかった方がほとんどです。その意味で、村田選手のような著名人が継続的な支援活動をされていることは非常にありがたいと感じています。

ニュースZEROの最後で、来年は日本一を奪回してまた神奈川県立子ども医療センターに来たいと決意を語っていました。村田選手の来期のますますの活躍を祈っています。
 

2013.09.22

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周産期医学の9月号「周産期におけるPros, Cons 新生児編」に「Late preterm児は母子同室で管理したほうがよい」と言うタイトルで原稿が掲載されました。今回の特集は新生児医療分野で結論の出ない問題をいくつかピックアップして、互いに相異なる双方の立場からの意見を紹介すると言う企画で、他にもたくさんの興味深い論点が紹介されています。
(上の写真をクリックすると周産期医学9月号の紹介ページにリンクします)

今回の特集では、今回の論点そのものである「NICUに入院しては母子同室できないと言う前提が間違いである」と言う立場から、冒頭にウプサラ大学NICUでのFamily centered careを紹介し、母乳育児の必要性が高いのに吸啜が弱いなど母乳育児確立へのハードルが高いLate preterm児だからこそ母子同室が必要であること、更にNICU・MFICUとそれぞれが独立して発展してきた我が国の周産期医療を、エストニアの小児科医Levinが提唱するHuman Neonatal Care Initiativeにある「母と子をひとつの閉鎖的精神身体系(closed psychosomatic system)」として今一度捉え直す必要性を論じました。そして、分娩後の産科病棟での入院期間が他国よりも長い我が国の特長を活かし、母子をともに入院患者として同じ病室でケアするユニットとしてFCCU(family centered care unit)の設立を提唱しました。
本原稿作成に際してはウプサラ大学見学チームの皆様に大変お世話になりありがとうございました。この場をお借りして御礼いたします。この機に、我が国におけるFamily centered careが少しでも前進することを願っています。

2013.08.16

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ルポ 産ませない社会 (小林美希著、河出書房新社)」に続き、同じ著者の「ルポ 職場流産 ー 雇用崩壊後の妊娠・出産・育児」と言う本を読みました。

以下、Amazonnの説明からの引用です。

妊娠しても、様々な理由からハードワークを続けざるをえず、その結果「いのち」が失われてしまう―「職場流産」という悲劇。なぜ悲劇は繰り返されるのか。セーフティネットはしっかり機能しているのか。雇用情勢が厳しくなっているいま、妊娠・出産・育児といった局面で働く女性やパートナーが抱えざるをえないリスクは、ますます切実なものとなっている。これは、日本社会の持続可能性にかかわることであり、誰にとっても他人ごとではない。「子を産み育てる人」と、それを「支える人」という両者の視点から、当事者たちの切実な声を描き出す。

以下は本文からの引用です。

◆「不良品をよこすなよ。とっとと返品して」それは、“妊娠している派遣社員”の私のことだった。

◆妊娠解雇を避けようと職場流産に

◆無法地帯のような母性保護

◆いくら制度や権利があっても飾りでしかない。

◆妊娠が判明したそのときから、いや、子どもが欲しいと思ったそのときから子をもつことによる幸福感や大きな夢、未来、愛情が無限に広がる。その可能性が職場環境を原因に奪われたならば、明らかに、その流産や死産は社会的な死と言えるのではないだろうか。妊娠に躊躇するあまり適齢期を過ぎ、高年出産となれば流産率は高まり、ますます子どもを産むことが難しくなっていく-。

働き方を見直さない限り、仕事か出産かの二者択一を迫られる状況は変わらない。今のままでは、WLB(WorkLife Balance)は、仕事と生活の調和ではなく、Wage(賃金)を得るために削られるLife(命)のBalance(均衡点)でしかない。

◆「子どもを産んでから、周囲に謝ってばかり。働きながら、妊娠し子どもを産み育てることが、そんなに悪いことなのだろうか」

金融業界でエリートコースを歩むはずだった。ところが妊娠してからのその後を振り返ると「まるで坂から転がり落ちるような人生になった」

◆今では、学生時代や社会人のスタートでは、採用時に女性に不利な状況は続くものの、男女の差など感じないで、「ある程度」はフェアな土俵で競うことが実現されやすくなった。ところが、妊娠や出産を機に、とたんに“均等”と言う言葉が遠い世界となってしまう。

◆「妊娠解雇」「職場流産」などの問題によって、いったん仕事を辞めてしまえば、保育所入所に絶対的条件とも言える就労証明書は手に入らず、門戸が閉ざされる。「本当は預けて働きたいけど働けない」という潜在需要は計り知れない。

◆次世代を育めず、いのちを紡いでいけない社会に意味があるのか。少子化は起こるべくして起こったのだ。しかし、経済界はその本質を見ようとはせず将来の労働人口の減少を嘆き、外国人労働者で賄おうとしているが、問題を解決するものではない。

本書にはまだまだたくさんの厳しい現実が綴られています。
様々な少子化対策が取られているのに出生数は減少の一途であると言う現実、それも当然と思わずにはいられません。

少子化対策は結果こそが全てです。

少子化対策と称する支援以前に、足を引っ張っている要因の排除こそが先決なのではないかと感じました。

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