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成育科ブログ

2016.09.19

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先週末は盛岡市のアイーナで 第31回日本母乳哺育学会 が開催され参加してきました。この会場は昨年の 日本新生児成育医学会 が行われたのと同じ会場でした。
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今回の会長は盛岡市内で開業されている 黒川産婦人科 の黒川 賀重先生です。
まずは懇親会の様子からご紹介します。
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今回は東北での開催と言うこともあって、東北地方で母乳育児を推進されている顔なじみの皆さんが大勢集結しました。こちらは「東北で母乳と言えば」の堺武男先生と、弘前の健生病院の齋藤美貴先生です。
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こちらは 一昨年の青森県周産期講演会 でご講演とNIDCAP(Neonatal Developmental Individualized Developmental Care and Assessment Program)の実技指導をして下さった大阪府にある愛仁会 高槻病院の森口紀子さんです。
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続いてこちらは「 母乳育児のポリティクス: おっぱいとビジネスとの不都合な関係 」の著者である本郷 寛子さんです。この本は東奥日報の連載20回目に「 母乳育児の大切さを伝えたいのは『社会』 」を書いた時に大変参考にさせていただいた書籍でもあります。
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懇親会では盛岡名物のわんこそばの早食い競争が行われて大盛り上がりでした。
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懇親会終了後には盛岡さんさ踊りを披露されたミスさんさ踊りの皆さんと一緒に記念撮影をしていただきました。
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こちらは東北母乳の会の皆さんです。
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今回の学会参加の記念品でいただいた「乳神様まんじゅう(通称:おっぱいまんじゅう)」です。この会場で持っている分には良いですが、その辺で持っていたら変な目で見られそうなリアルさですね。
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これだけでは遊んでばかりと思われかねないので、真面目なお話しはその2に続きます。

(文責 成育科 網塚 貴介)

2016.09.09

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今月来月と盛岡・仙台でそれぞれ母乳関連で講演させていただく予定となっています。

まず来週末の9月17日・18日の二日間、盛岡市のアイーナで 第31回日本母乳哺育学会 が開催予定で、2日目午前中のシンポジウムⅡ「NICU での母乳育児支援」で「NICU における搾母乳に対する安全管理対策」と言うタイトルでお話しさせていただきます。以前、 「新医療」 に取り上げていただいたときにもご紹介しましたが、当院のNICU部門システムでは全国でもいち早く母乳に対する患者認証機能を導入しています。シンポジウムでは当院の部門システムを簡単にご紹介した上で、現在進行中である最新機能に関してもご紹介させていただきたいと思っています。

(クリックするとホームページにリンクします)

(クリックするとホームページにリンクします)

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また来月の10月22日には みやぎ母乳育児をすすめる会 総会にお招きいただき「早産児の入院と母子分離~その解決策を考える~ 」と題してお話しさせていただく予定です。こちらは今年の 第52回日本周産期・新生児学会のランチョンセミナー でお話しさせていただいた、当院で取り組んでいる「直母外出」とさらにFamily Integrated Careへと続くオランダでの取り組みなどに関してお話しさせていただこうと思っています。

(クリックするとホームページにリンクします)

(クリックするとホームページにリンクします)

ご興味のある方の多数のご参加をお待ちしております。

(文責 成育科 網塚 貴介)

2016.07.20

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さて学会最終日のお昼はいよいよランチョンセミナーです。今回のランチョンセミナーの主題は「母児の出会い、愛着形成を産科· 新生児科で考えるFamily Integrated Care」で、「オランダにおけるFamily Integrated Careの実践例と日本における可能性」と題してお話しさせていただくことになりました。お話しする内容は、 5月にオランダの病院を見学 させていただいた内容が主になります。
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会場にはでかでかとセミナーが掲示されていました。
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会場は今回のメインホールで、かつてないほど広い会場でした。
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さあいよいよ始まります。
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まず、 昨年の信州フォーラムでも発表させていただいた当院における「直母外出」の取り組みを紹介させていただいた上で、5月の連休に見学させていただいたオランダ・アムステルダムにある OLVG(Onze Lieve Vrouwe Gasthuis)病院 の周産期センターである「 Anna PavilLIon 」の取り組みを中心にお話しさせていただきました。

この施設は、日本で言うところの地域周産期センターに相当する施設で、新生児は在胎32週以上の赤ちゃんを対象に診療されています。病床数は53床とありますが、この施設では産科と新生児科が一体化して診療しているのが特徴で、全て母児同室が前提となっているので、実質上はこの倍程度の診療規模の施設と考えて良さそうです。
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Family Integrated Careは本来的な意味合いとしては、ご家族がケアの主体者として治療方針決定にまで参加する概念を含みますが、この施設ではさらに「産科と新生児科がIntegrate(統合)」されているのが特徴です。この方針の下、分娩から入院に至るまでの全過程において母子は一時も離れることなく(母子分離の回避)、安心して親子の絆を育むことができています。
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周産期センターは3種類の病室から構成されています。13室の新生児室は、いわゆる個室化されたNICUで、入院中の赤ちゃんとご家族が常に一緒に過ごすことができるようになっています。Small Care Roomと言うのは、妊婦さんや出産後のお母さんが入院するためのお部屋です。そしてこの施設で最も特徴的と言えるのがLarge Care Roomです。このお部屋では入院中のお母さんと入院中の赤ちゃんが一緒に入院することができるようになっています。
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このスライドにもあるように、母子のどちらか、あるいは両方が高度な医療を要する状態だったとしても決して母子が離ればなれになることはありません。
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それを支えているのが、病棟設計とともに重要なスタッフ教育です。産科・新生児科のスタッフはそれぞれ相互に各9ヶ月間の研修期間を要し、産科スタッフは新生児科の、新生児科のスタッフは産科のケアに関する研修を行うようになっています。
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こうした柔軟な対応が可能な背景には、オランダと日本におけるケアに関する考え方の違いがあるように思います。オランダではこうしたケアに対する診療報酬はケア行為自体にひも付けられているのに対して、日本では「病室」と言う縛りの中で診療報酬が設定されている点に大きな違いがあります。つまり日本では産科と新生児科の間に制度上の「壁」ができてしまっており、このことがNICUに入院した赤ちゃんが母子分離をやむなくさせられてしまう元凶となっていると考えています。
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制度上から言えば、それぞれの病棟、すなわち産科病棟あるいはMFICUに入院しているお母さんと、NICU・GCUに入院している赤ちゃんは、厳密に言えば、一緒にいるどころか互いに会うことすら制度上の前提にはなく、そこで互いが一緒にいようとすることは、あたかも会うことの許されない二人が「逢い引き」「密会」するかのようでもあります。しかし、本来的には母子にはいかなる時も一緒にいる権利があるはずで、それは「 子どもの権利条約 」にも明記されている点でもあります。
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私たち周産期医療に関わるものは、現在はこうした制約の中で診療せざるを得ない状況にはありますが、当院で取り組んできている「直母外出」や、その他にも様々な施設で知恵を出し合い、少しでも赤ちゃんとそのご家族が一緒にいられる環境作り・施設設計のきっかけとなってくれればと良いなと言う思いを今回のランチョンセミナーでは述べさせていただきました。
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(文責 成育科 網塚 貴介)

2016.07.08

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この度、「 みやぎ母乳育児をすすめる会 」から「 初乳から卒乳まで~みんなが安心して母乳育児をすすめるために~ 」という小冊子が刊行されました。
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この冊子刊行に際しては東北母乳の会のメンバーが分担執筆し「早産児・低出生体重児と母乳育児」の章を担当させていただきました。
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ちなみに、この章の冒頭にある写真は、日本医師会と読売新聞社が主催の 第17回「生命(いのち)を見つめる」フォトコンテスト で審査員特別賞を受賞された「 ゆびきりげんまん 」(山田英樹さん撮影)と言う作品で、山田さんのお子さんが当院NICUに入院されていた当時に撮影されたお写真です。

一般のお母さん向けに書かれてはいますが、内容的にはかなり充実した一冊となっています。お値段もかなりお手頃ですので、是非、ご覧いただければと思います。ご注文は みやぎ母乳育児をすすめる会 までお問い合わせいただければ注文可能とのことです。
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(文責 成育科 網塚 貴介)

2016.01.21

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東奥日報夕刊の連載 「知ってほしい赤ちゃんのこと」 は今週月曜日が28回目でした。今回は母乳特集のまとめとして、前回の最後に「母乳育児支援で何が一番大切なのか? それは単に母乳率を上げることではなく、母乳で赤ちゃんを育てたいと思っているお母さんが最大限の支援を受けられ、最終的にどんな結果になろうと自信を持って赤ちゃんを育て続けることができるような支援なのではないかと思います。では、このような支援はどうすれば実現できるのでしょうか?」と書いた答えとして私見を述べてみました。

なお、今回の投稿掲載に際しましては、母乳育児の先進県である富山県厚生部 健康課 母子・歯科保健係のご担当の方にシンボルマークの使用に関してご許可いただきました。この場をおかりして御礼申し上げます。

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以下、本文です。

本連載の20回目から8回にわたって母乳育児に関して述べてきました。今回はその総括をしたいと思います。

母乳育児支援で何が一番大切なのか? それは単に母乳率を上げることではなく、母乳で赤ちゃんを育てたいと思っているお母さんが最大限の支援を受けながらも、最終的にどんな結果になろうと自信を持って赤ちゃんを育て続けることができるような支援である─と前回述べました。

では、それはどのようにしたら実現できるのでしょうか?

お母さんたちへの精神的なサポートまでも含めた支援方法に関しては、例えば、NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会がすでにプログラムを確立していて、セミナーを開催しています。

本来であれば、母乳育児支援に関わるスタッフに対してこうした教育プログラムが一般化されれば、現状を大きく改善させることができるでしょう。つまり母乳育児の支援者にも支援と教育が必要なのです。

その実現には行政レベルでのサポートが必要ですが、すでに実例はあります。富山県では母乳育児推進事業が県の施策の一環として行われており、母乳育児に関わるスタッフへの研修や、社会に対しての啓蒙活動がすでに30年も前から実践されています。

一方で、母乳育児に限らず、妊娠・出産・子育てに関わる問題は極めて個人的でデリケートな問題を含みます。ですので、少子化対策も含め、社会あるいは行政としてあまり深入りしたくないという気持ちは理解できなくはありません。確かに、何もしなければ非難されることもなく無難なのかも知れません。

しかし、これまで通り何もしなければ、母乳育児に熱心でない施設では、人工乳を生後早期からどんどん飲ませて母乳育児どころではなく、一方で母乳育児に熱心な施設でも母乳育児がうまくいかなかったお母さんがご自身を責めたりと、ずっと昔から続いてきた悲劇がこれからも延々と繰り返されるわけです。

母乳の特集の初回に「母乳がなかなか出ない母親もいるのに追い詰めることになりはしないのか?」という言葉に隠された母乳育児支援のタブー視こそが、母乳育児がうまくいかずに傷つくお母さんを増やしていると述べました。一見思いやりがありそうな言葉の陰に隠れて何もしないことこそが、悲劇がなくならない元凶なのではないかとさえ思います。

最大の悲劇は悪人の暴力ではなく、善意の人の沈黙と無関心である

マーティン・ルーサーキング牧師によるこの言葉がふと頭をよぎります。母乳育児の問題に限らず、「善意の人の沈黙と無関心こそが悲劇を生み出している」という現実が、この連載で紹介している赤ちゃんを巡る環境には数えきれないほど存在します。

妊娠・出産・育児は、赤ちゃんがいる家庭だけのものと思われがちです。でも、職場の部下や同僚、自身のお子さんたちや親戚まで範囲を広げると、全く関係ないという方はそんなに多くはないのではないでしょうか?

赤ちゃんのいる家庭ではどのようにして子育てをしているのか。無関心な傍観者ではなく、より身近な存在として、ほんの少しでも思いをはせてみていただきたいと思うのです。

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