ここから本文です

成育科ブログ

2018.09.26

このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark

災害時小児周産期リエゾン研修の続きです。実は今回の研修会で、新生児の空路搬送(ドクヘリ搬送)に関しての話題もありました。

青森県では平成24年に県内2機目のドクヘリが当院を基地病院として導入されたのを機に搬送用保育器を用いた新生児のドクヘリ搬送を開始しています。当院に導入されてからかれこれ6年も経つので、もう全国的にもあちことで行われていると漠然と思っていました。

今回の講義の中で新生児のヘリ搬送に関しての現状報告があり、それによると、なんと!関東以北でドクヘリによる新生児搬送が行われているのは千葉県と青森県しかなく、基本的に新生児のヘリ搬送は西高東低の傾向にあることが示されました。

(周産期医療におけるドクターヘリの導⼊と運⽤体制の確⽴を⽬指した調査研究 より)

(周産期医療におけるドクターヘリの導⼊と運⽤体制の確⽴を⽬指した調査研究 より)

以下は、今回の講師である平川英司先生がまとめられた「周産期医療におけるドクターヘリの導⼊と運⽤体制の確⽴を⽬指した調査研究」の内容から引用してご紹介します。

全国にドクターヘリ基地病院数は 51 ヶ所 あって、これを周産期医療体制として見てみると、ドクヘリ基地病院となっている総合周産期⺟⼦医療センターは27ヶ所、地域周産期⺟⼦医療センターは20 ヶ所で、それぞれにおける新⽣児ヘリ搬送は総合周産期母子医療センターで14/27、地域周産期センターでは4/20でした。ドクヘリ基地病院になっている総合周産期母子医療センターでの新生児のドクヘリ搬送がまだ半分ぐらいの施設でしか行われていないのはちょっと意外でした。

またこの報告書では、青森県の特徴としてバックトラン スファーにも対応していることが挙げられていました。状態の安定した赤ちゃんをバックトランスファーでドクヘリ搬送する目的には、短時間搬送による新⽣児への負担軽減、搬送に付きそう新⽣児科医師の負担軽減に加え、新⽣児ヘリ搬送の周知が挙げられていました。新⽣児医療はその特殊さゆえに他科医師による代替が困難なため、例えば、突然生後間もない赤ちゃんをドクヘリで搬送しなければならない事態が生じても、それに対応できるのは結局新生児科医師しかいません。しかし、この新生児科医師が普段、全くドクヘリ搬送に関わっていないとどうなるでしょう?ここで言う周知とは、普段からドクヘリ搬送に関わるフライトドクターやフライトナースが搬送用保育器を用いた新生児搬送に慣れておくことと、普段はドクヘリに乗ることのない新生児科医師がドクヘリに慣れることの両方の意味から、安定した赤ちゃんの搬送を日常的に行うことによって、真にドクヘリ搬送が必要な赤ちゃんが発生したときにすぐに動けるようになることが真の目的となります。

これからドクヘリによる新生児搬送を導入する施設もまだまだありそうですので、是非、青森県での取り組みがもっと世間的に周知されてもいいのではないかと、慣れない分野の講義を聴きながらちょっとだけ誇らしく思えた瞬間でした。

(文責 成育科 網塚 貴介)

(クリックすると東奥日報連載「知ってほしい赤ちゃんのこと」のバックナンバーへリンクします)

(クリックすると東奥日報連載「知ってほしい赤ちゃんのこと」のバックナンバーへリンクします)

(クリックするとリクルートページにリンクします)

(クリックするとリクルートページにリンクします)

2016.06.27

このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark

今日は以前、 電カルの視察で見学させていただいたことのある愛媛県立中央病院 から新生児科の穐吉 眞之介先生が、近くドクヘリが導入されるとのことで、愛媛から青森の当院まではるばる見学にきて下さいました。
CIMG4312 (Custom)
ドクヘリの運航会社が同じであることや、以前、周産期医学の特集の中で当院へのドクヘリ導入までの経緯をまとめて書かせていただいたことなどが今回の見学の背景だったようです。
P1170947-2 (Custom)

NICUにあるロールインマウントから、ドクターカー、ドクヘリの格納庫と見学していって下さいました。実際の説明は新生児科新部長の池田先生がしてくれました。
CIMG4303 (Custom)
CIMG4299 (Custom)
CIMG4304-2 (Custom)
CIMG4308 (Custom)

今回、愛媛県の事情をお聞きしていると、松山市にかなりの部分が一極集中しているようで、総合周産期母子医療センターである愛媛県立中央病院にはかなりの県内のほとんどの症例が集まるそうでかなりの負担と感じました。新生児科の医師数は同じ人数だそうで、本当に大変だと思います。
その点、青森県は青森市の他に、大学のある弘前市と、八戸市と言う大きな街があり、集約化と地域医療のバランスがとても取りやすい県だと再認識しました。そんな穐吉先生なので、この日も日帰りで帰られました。当院での見学が少しでもお役に立てばと思います。穐吉先生、遠路の日帰り出張大変お疲れ様でした。

(文責 成育科 網塚 貴介)

2013.12.08

このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark

今朝の東奥日報で新生児のドクヘリ搬送が紹介されました。今年の春から夏にかけて新生児搬送用保育器を用いたドクヘリ搬送の準備を当院救命センターならびに関係者の方達のご協力の下で進めてきましたが、ようやく今年の10月より実運用までこぎ着けることができました。今朝の記事ではこれまでの搬送実績をご紹介いただきました。

クリックすると拡大表示されます

クリックすると拡大表示されます

記事にもありますように、現時点では八戸から当院へ母体搬送され、当院NICUでの治療後、ある程度状態が落ち着いたところで地元施設に戻る「後搬送(バックトランスファー)」が主となっています。状態が落ち着いたとは言っても引き続きNICUでの入院加療を要するまだ小さな赤ちゃん達ですし、搬送に関わるドクターの負担も大幅に軽減されました。八戸市民病院への後搬送は年間で多くても十数件ですので、この2ヶ月はちょっと多すぎた感はあります。年間で延べならすと月1-2件と見込んでいます。

しかし、本当の狙いはこうした後搬送により真の超緊急時に迅速に対応することにあります。母体搬送の間に合わなかった超早産児や地方で突然発生した緊急手術を要する先天性外科疾患などを想定しています。これまでは陸路で運ぶか、搬送を断念せざるを得なかった例もあり、搬送用保育器も用いたドクヘリ搬送は本県の新生児医療にとって文字通り強力な「飛び道具」となることを期待しています。

ところで、一昨日は当院救命センターの忘年会でした。今年はドクヘリによる新生児搬送「元年」と言うこともあって、お招きいただきました。



今回の実運用までには搬送訓練→反省を繰り返し行い、遂にマニュアル整備するまでに至りました。これも救命センターの齋藤部長はじめ、スタッフの皆さん、ドクヘリ関係者の皆さんのお陰と感謝しております。今後、超緊急例がいつ発生するか分かりませんが、その時こそこれまでの取り組みが試される時だと思います。また今後ともよろしくお願いいたします。

 

2013.12.01

このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark

救命センターの齋藤兄治先生が日本航空医療学会で「ドクターヘリによる新生児搬送体制の構築を目指して」と題して発表して下さいました。これまでの搬送体制構築までの課程や実働実績がまとめられています。新生児のドクヘリ搬送は救命センターの皆さんのご理解があってこそ、ここまで進めることができました。ポスターにもあるように、今後も1例1例しっかり検証を続けながらより安全かつ迅速な搬送を目指したいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。



2013.08.15

このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark

今日は外科疾患の赤ちゃんが三沢市立病院で発生して弘前大学へ三角搬送すると言う想定でのドクヘリシミュレーションフライトが行われました。ドクヘリ搬送訓練は今回が4回目となり、これまで第1回 八戸市民病院へ超低出生体重児を出迎え搬送、第2回 当院から弘前大学へ消化管穿孔の超低出生体重児を搬送、第3回 むつ総合病院への出迎え搬送と続いてきた一連の訓練の締めくくりとなります。
本来は7月下旬に予定されていた訓練でしたが、悪天候のためこれまで2回お流れになっていましたので、今日が3度目の正直となります。今日の搬送担当は卒後5年目(シニアレジデント3年目)の房川先生で、ドクヘリは初フライトとなりました。

三沢市立病院から最初の連絡を受ける房川先生です。今日は報道関係の方も多く、5社の新聞社から記者の方達がいらっしゃいました。


救命センターとヘリポートを結ぶ搬送車からストレッチャーを降ろしているところです。この搬送車は最近まで周産期センターのドクターカーとして使っていました。


搬送用保育器を載せたロールインマウントをドクヘリ内へ入れているところです。この辺の動きも大分なれてきたように思います。


今日は本当に良い天気で、青空が広がっていました。離陸のための最終チェック中です。


ヘリが離陸しました。いつもながらもの凄い風です。

カメラを房川先生に渡すのを忘れていたので、写真はここまでです。まずは順調に終えることができて一安心です。三沢市立病院、弘前大学の諸先生、関係者の皆様、ありがとうございました。
今後はこれまでの訓練の成果をまとめてしっかりした新生児ドクヘリ搬送マニュアルを作成するのが次の目標で、最終的には青森県周産期医療協議会で青森県内の新生児搬送マニュアルの改訂版作成の際にヘリ搬送の詳細を組み入れることを目指します。

1 / 212

ブログ更新情報

61C-ANsMwPL (Custom)
2018.10.12
働く女子のキャリア格差~女性の活躍には構造的問題の理解が不可欠
IMG_1966 (Custom)
2018.10.07
東京で医療的ケア児に関する厚生労働省班会議
DSC02310-2 (Custom)
2018.10.06
小さく生まれた赤ちゃんとご家族のつどい(4歳未満)
(クリックするとPDFが表示されます)
2018.09.28
第63回日本新生児成育医学会でランチョンセミナー
(周産期医療におけるドクターヘリの導⼊と運⽤体制の確⽴を⽬指した調査研究 より)
2018.09.26
災害時小児周産期リエゾン研修(その2)~新生児のドクヘリ搬送
IMG_1751 (Custom)
2018.09.25
災害時小児周産期リエゾン研修~まずは平時からの備えを
DSC02214 (Custom)
2018.09.10
こどもサポート教室クラ・ゼミさんで情報交換会
CIMG5895 (Custom)
2018.09.09
青森県医師会主催のNCPR(Aコース)
IMG_1685 (Custom)
2018.09.04
医療的ケア児支援体制検討WG
(画像をクリックすると拡大捧持されます)
2018.09.03
11月17日(土)青森県医療的ケア児支援シンポジウム開催のお知らせ
DSC02202 (Custom)
2018.08.26
札幌医科大学NICUを見学させていただきました
DSC02158-2 (Custom)
2018.08.21
医療的ケア児支援者研修会

カレンダー

2018年10月
« 9月  
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031