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成育科ブログ

2014.04.04

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久しぶりの「NICUにあると便利なもの」シリーズのその3です。
NICUにあると便利なもの
NICUにあると便利なもの その2

当科の看護師さんの記録業務は基本的にNICU部門システムのタブレットPCで行っていますが、タブレットPCの唯一の欠点が文字入力のし難さです。NICU増床に伴うセンターテーブル撤去によりデスクトップPCの数も減ったことから、この欠点を補うべく新たにキーボードを各タブレットPCに対して配置することにしました。


一般的にキーボードは細菌感染の巣となりがちなのが問題ですが、このキーボードはシリコン素材を採用しており、キーと本体が一体化しているためすき間がなく完全防水で水洗いも可能です。コンパクトで場所も取らず値段もお手頃なので、NICUにおける入力デバイスとしてはとてもお勧めだと思います。

参考リンク:IP68を取得した防水防塵キーボード

2013.12.21

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先週の木曜日(12月19日)、先月当院へ見学に来て下さった仙台市立病院の千葉洋夫先生にお招きいただき、当院のNICU部門システムのご紹介をさせていただきました。



うちの部門システムは当科オリジナルで、ジャイロさんと言う会社の方と一緒に開発しました。NICUの業務は成人に比べてとても細かく、少なくとも開発当時は既存の大手電カルではとても実用にならず、無理に電子カルテを使おうとすれば診療上のリスクが高まることは誰の眼にも明らかでした。そこで、うちの部門システムでは特に安全機能を最重要視した作りとしました。

患者認証機能は既存の電カルでも当時から可能でしたが、うちのシステムでは処方や栄養に関しても認証できるように設計しました。小さな赤ちゃんを扱うNICUでは注射だけではなく処方や栄養の間違いでも大事故につながりかねませんし、また更に母乳間違いは感染症のリスクもあります。システム導入以降はこうした患者間違いはほとんど見かけなくなりました。母乳認証も今では他のメーカーでもかなり導入されるようになってきましたが、母乳栄養の患者認証機能の実用化は恐らく全国で最も早かったのではないかと思います。

指示入力に際しての安全機能には入力制限機能と入力支援機能があると考えています。入力制限機能とは誤った指示は極力入力できないようにする機能で、例えば混合すると混濁してしまう薬剤を混注できないようにするとか、体重あたりの投与量が極量を超えた時に警告するなどです。うちのシステムでは混注だけではなく、異なるシリンジからでも同一ルートから混注不可の薬剤を入れようとした時に警告を発する機能もあります。

入力支援機能としては、例えば遮光や専用チューブが必要な薬剤の場合やフィルターを通してはならない場合には自動的に指示にそのことが入力されるとか、そのほか、複雑な計算を要する薬剤投与量を自動計算したりすることが可能です。

既存の電カルは医事会計をメインに考えているためか、会計を取りやすくするためにどうしても医療者側がそれに合わせたオーダー入力を個別に行わなければならない部分が多いと感じています。この点に関して、当科のシステムでは基本的に医療者は自分たちの仕事をしているだけで、そこから必然的に発生した指示や記録を自動的に拾い上げることによって、会計のためのオーダー入力を可能な限り不要とすると言う特徴もあります。
例えば、医師が人工呼吸器の指示を入れたと言うことはその患者さんは人工呼吸器(と酸素)を使用している訳ですから、それはそのまま処置の会計に飛びますし、また、看護師さんが浣腸を実施すれば、その記録から浣腸の会計を発生させると言う仕組みです。

当科のシステムを開発してからかれこれ8年の歳月が流れましたが、こうした機能に関してはまだまだ最先端であるとの自負があります。NICUで働く側にとっては部門システムは必須と思いますが、その導入には予算も必要ですので病院側の理解が必須です。NICU部門システムの必要性を院内で訴えて、それが何に役立つのか?と問われた時、最優先されるのは医療安全のはずです。このことを最優先することによって病院側にもその必要性が認められ、そこで初めてさらに付加的な診療水準の向上や入力に際しての労力軽減の点でも現場が恩恵を受けることが理想的なのではないかと考えています。願わくばこうした部門システムが全国一律に導入が認められる時代を目指したいと思っているところでもあります。

講演の後は町中に繰り出して懇親会を開いていただきました。
途中、光のページェントがとても綺麗でした。

懇親会後の集合写真です。若手の先生方と多くの研修医の皆さんがたくさんいてとても羨ましかったです。千葉先生、ありがとうございました。

2013.11.28

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今日は仙台市立病院の千葉 洋夫先生が、当科のNICU部門システムの見学に来て下さいました。新病院の準備をされているそうで、そこで当科で使用しているNICU部門システムを参考にして下さるとのことでした。
当科のNICU部門システムは大手業者の部門システムとは全く別に独自に開発されたもので、元々は紙指示簿をベースとし、そこに経過記録や週間経過表などを付加していった当科独自のシステムです。NICUでは1患者に1台のタブレットPCを配置し、点滴・注射だけではなく処方や栄養に対しても患者認証が可能で、特に医療安全を最重視した構成となっています。NICUでは母乳を間違えると感染のリスクから大問題になりますが、通常の電カルシステムであれば会計に関係しない母乳に際しても、恐らく全国でも最も早い時期から母乳の患者認証機能を装備しており、ログインした看護師と薬剤・母乳等をチェックすることにより「誰に対して、誰が、いつ、何を」実施したのかを認証できるシステムとなっています。

指示簿の基本画面はこんな感じです。どうしても指示や経過記録には「縦情報」が多いので、その表示にはノートPCよりもタブレットPCが優れています。今でこそタブレットPCは花盛りですが、このシステムを導入した頃にはまだ機種も少なくて、その点でも苦労しました。

仙台市立病院の皆さんはお昼過ぎから夕方までずっと真剣に色々なお話を聞いて下さいました。

来月はこちらから当科のシステムのコンセプトに関してご説明にお伺いする予定となっています。
また来月を楽しみにしています。

2013.09.05

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八戸高専の小林健太君が、以前より当科と一緒に行っているシリンジポンプのQRコード化による流速認証の研究で計測自動制御学会・東北支部集会で参加最年少ながら最優秀賞を獲得したと昨日の東奥日報で紹介されました。小林君にはこの他にも同じQRコードがらみで
液晶QRコード表示による血液ガス分析装置測定結果取り込みシステムの開発」や
人工呼吸器使用中の加温加湿器電源入れ忘れ防止装置の開発」でもお世話になっています。今回のプレゼンでも質疑に対するしっかりした受け答えが評価されたとのことで、これからのますますの活躍を楽しみにしています。

2013.07.18

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怪しい研究発表その2です。
二つ目は「液晶QRコード表示による血液ガス分析装置測定結果取り込みシステムの開発」です。
NICUには結構色んな病棟内検査機器が多く、近年の医療情報の電子化から取り残されている例が比較的多いのではないかと思います。血液ガス分析装置だけであれば電カルとの連携例も多いかも知れませんが、これに加えて血算・生化学・CRPなどの測定機器を有している施設も多いのではないかと思います。こうした機器から得られたデータは、取りあえず紙カルテにのりで貼って、記録は手入力しかない場合もありますが、そうすると転記ミスは不可避となります。検査機器から得られたデータを比較的安価に電子化する方法として、こうした機器で得られたデータをタブレットの液晶画面にQRコード化することで、電カルあるいは部門システムに取り込む方法を考案しました。方法がこれしかないかどうかは分かりませんが、市販の高額なソフトウエアを購入するよりは安価にシステム構築が可能なのではないかと考えています。


液晶QRコード表示による血液ガス分析.pdf

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