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成育科ブログ

2015.04.13

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週末は弘前で日本小児科学会の地方会がありました。毎年春の地方会は弘前城の桜が見頃なのですが、今年は学会開催が早かったのでお花見は叶いませんでした。
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今回の地方会では「NICU部門システムからのデータ抽出自動化による超低出生体重児における生後早期の循環管理の違いが短期予後に与える影響に関する検討」と題して発表もしてきました。

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当院NICUは独自のNICU部門システムを導入しており、患者さんの治療に関する情報や生体情報など全てがこの中にあります。このシステム内にあるこれらの情報を自動抽出するプログラムによって、2007年以降の情報を瞬時に取り出すことができます。今回は2011年以降導入した神奈川県立こども医療センター方式への変更前後での比較を行ってみました。詳細は後日論文等になる可能性もあるので、ここでは方法と結論のみご紹介します。
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結論から言えば、神奈川県立こども医療センター方式へ移行したⅢ期が、治療に関する薬剤投与量や投与水分量の変動と、患者さん側のバイタルサインも安定していることが分かりました。
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ただ、こうした取り組みは一つの施設を超えて全国の施設でデータ抽出することができれば、恐らくは治療や患者さんの状態の「幅」が少ない施設ほど成績が良いことが証明できるのではないかと考えています。これからはビッグデータの時代と言われながら、こうした情報を各施設ごとに一瞬で抽出するにはまだまだほど遠い状況なのではないかと思います。今回のような取り組みが全国に拡がって欲しいと考えています。

2014.05.02

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昨年9月に八戸高専の小林健太君が、以前より当科と一緒に行っているシリンジポンプのQRコード化による流速認証の研究で計測自動制御学会・東北支部集会で参加最年少ながら最優秀賞を獲得したとご紹介しましたが、今度は東京で開催された計測自動制御学会の2013年度学術奨励賞・技術奨励賞を受賞されたそうです。他の受賞者4人は大学院生や企業の研究者で、受賞当時専攻科1年だった小林君は最年少での受賞だそうです。

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発表のタイトルは「QRコードを用いたシリンジポンプの流量認証システム」です。
以下、Webニュース からの抜粋です。

このシステムは、低出生体重児に薬品を投与するシリンジポンプに、薬品の流量設定値をQRコードで表示する小型機器を装着。電子カルテの端末でQRコードを読み取ると、カルテに記入された流量とポンプの流量設定値が合致しているかを自動的に確認できる。
小林さんは、県立中央病院新生児集中治療管理部(NICU)の網塚貴介部長から、ポンプの流量設定ミスをなくしたい-と依頼を受け、12年4月、同校電気情報工学科5年時から研究を開始。NICUでは、複数の看護師で薬品の流量をチェックするが、患者1人が複数台のポンプを使用し、薬品ごとに流量が違うため、しばしば設定ミスが起こるという。
小林さんは同校電気情報工学科の釜谷博行教授の指導を受け、網塚部長のアイデアも踏まえて何度もシステムを改良。「夜な夜な研究室に泊まり込みでした」と振り返る。
2月、東京大で行われた贈呈式に出席した小林さんは「世の中で役立つ物を作りたかったので、評価されてうれしい」と笑顔。現在、他の医療機器にも対応可能なシステムへと改良を進めており「商品化へこぎ着けたい」と意欲を示している。

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(「シリンジポンプの流速認証システム(動画あり)」より)

 

関連リンク
低体重児への投薬システム改良 八戸の高専生が史上最年少で学会賞(Web東奥)

小林さん 最年少で学術奨励賞受賞(デーリー東北新聞社オンラインサービス)

八戸高専の小林君がシリンジポンプのQRコードで最優秀賞!

2014.04.04

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久しぶりの「NICUにあると便利なもの」シリーズのその3です。
NICUにあると便利なもの
NICUにあると便利なもの その2

当科の看護師さんの記録業務は基本的にNICU部門システムのタブレットPCで行っていますが、タブレットPCの唯一の欠点が文字入力のし難さです。NICU増床に伴うセンターテーブル撤去によりデスクトップPCの数も減ったことから、この欠点を補うべく新たにキーボードを各タブレットPCに対して配置することにしました。


一般的にキーボードは細菌感染の巣となりがちなのが問題ですが、このキーボードはシリコン素材を採用しており、キーと本体が一体化しているためすき間がなく完全防水で水洗いも可能です。コンパクトで場所も取らず値段もお手頃なので、NICUにおける入力デバイスとしてはとてもお勧めだと思います。

参考リンク:IP68を取得した防水防塵キーボード

2013.12.21

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先週の木曜日(12月19日)、先月当院へ見学に来て下さった仙台市立病院の千葉洋夫先生にお招きいただき、当院のNICU部門システムのご紹介をさせていただきました。



うちの部門システムは当科オリジナルで、ジャイロさんと言う会社の方と一緒に開発しました。NICUの業務は成人に比べてとても細かく、少なくとも開発当時は既存の大手電カルではとても実用にならず、無理に電子カルテを使おうとすれば診療上のリスクが高まることは誰の眼にも明らかでした。そこで、うちの部門システムでは特に安全機能を最重要視した作りとしました。

患者認証機能は既存の電カルでも当時から可能でしたが、うちのシステムでは処方や栄養に関しても認証できるように設計しました。小さな赤ちゃんを扱うNICUでは注射だけではなく処方や栄養の間違いでも大事故につながりかねませんし、また更に母乳間違いは感染症のリスクもあります。システム導入以降はこうした患者間違いはほとんど見かけなくなりました。母乳認証も今では他のメーカーでもかなり導入されるようになってきましたが、母乳栄養の患者認証機能の実用化は恐らく全国で最も早かったのではないかと思います。

指示入力に際しての安全機能には入力制限機能と入力支援機能があると考えています。入力制限機能とは誤った指示は極力入力できないようにする機能で、例えば混合すると混濁してしまう薬剤を混注できないようにするとか、体重あたりの投与量が極量を超えた時に警告するなどです。うちのシステムでは混注だけではなく、異なるシリンジからでも同一ルートから混注不可の薬剤を入れようとした時に警告を発する機能もあります。

入力支援機能としては、例えば遮光や専用チューブが必要な薬剤の場合やフィルターを通してはならない場合には自動的に指示にそのことが入力されるとか、そのほか、複雑な計算を要する薬剤投与量を自動計算したりすることが可能です。

既存の電カルは医事会計をメインに考えているためか、会計を取りやすくするためにどうしても医療者側がそれに合わせたオーダー入力を個別に行わなければならない部分が多いと感じています。この点に関して、当科のシステムでは基本的に医療者は自分たちの仕事をしているだけで、そこから必然的に発生した指示や記録を自動的に拾い上げることによって、会計のためのオーダー入力を可能な限り不要とすると言う特徴もあります。
例えば、医師が人工呼吸器の指示を入れたと言うことはその患者さんは人工呼吸器(と酸素)を使用している訳ですから、それはそのまま処置の会計に飛びますし、また、看護師さんが浣腸を実施すれば、その記録から浣腸の会計を発生させると言う仕組みです。

当科のシステムを開発してからかれこれ8年の歳月が流れましたが、こうした機能に関してはまだまだ最先端であるとの自負があります。NICUで働く側にとっては部門システムは必須と思いますが、その導入には予算も必要ですので病院側の理解が必須です。NICU部門システムの必要性を院内で訴えて、それが何に役立つのか?と問われた時、最優先されるのは医療安全のはずです。このことを最優先することによって病院側にもその必要性が認められ、そこで初めてさらに付加的な診療水準の向上や入力に際しての労力軽減の点でも現場が恩恵を受けることが理想的なのではないかと考えています。願わくばこうした部門システムが全国一律に導入が認められる時代を目指したいと思っているところでもあります。

講演の後は町中に繰り出して懇親会を開いていただきました。
途中、光のページェントがとても綺麗でした。

懇親会後の集合写真です。若手の先生方と多くの研修医の皆さんがたくさんいてとても羨ましかったです。千葉先生、ありがとうございました。

2013.11.28

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今日は仙台市立病院の千葉 洋夫先生が、当科のNICU部門システムの見学に来て下さいました。新病院の準備をされているそうで、そこで当科で使用しているNICU部門システムを参考にして下さるとのことでした。
当科のNICU部門システムは大手業者の部門システムとは全く別に独自に開発されたもので、元々は紙指示簿をベースとし、そこに経過記録や週間経過表などを付加していった当科独自のシステムです。NICUでは1患者に1台のタブレットPCを配置し、点滴・注射だけではなく処方や栄養に対しても患者認証が可能で、特に医療安全を最重視した構成となっています。NICUでは母乳を間違えると感染のリスクから大問題になりますが、通常の電カルシステムであれば会計に関係しない母乳に際しても、恐らく全国でも最も早い時期から母乳の患者認証機能を装備しており、ログインした看護師と薬剤・母乳等をチェックすることにより「誰に対して、誰が、いつ、何を」実施したのかを認証できるシステムとなっています。

指示簿の基本画面はこんな感じです。どうしても指示や経過記録には「縦情報」が多いので、その表示にはノートPCよりもタブレットPCが優れています。今でこそタブレットPCは花盛りですが、このシステムを導入した頃にはまだ機種も少なくて、その点でも苦労しました。

仙台市立病院の皆さんはお昼過ぎから夕方までずっと真剣に色々なお話を聞いて下さいました。

来月はこちらから当科のシステムのコンセプトに関してご説明にお伺いする予定となっています。
また来月を楽しみにしています。

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