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成育科ブログ

2016.03.01

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昨日アップしたデーリー東北の記事をスキャンしたので再度アップします。

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2016.02.12

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先月、 青森県立保健大学でペリネイタル講義 として、看護・助産とは別枠で新生児・周産期医療と社会との関わりのようなことに関して毎年講義させていただいています。内容としては、
・日本の少子化問題の背景
・少子化なのになぜ低出生体重児が増えてNICUが足りなくなるのか?
・小児在宅医療と母親の就労の問題に関して
・新生児医療における看護体制の問題~特に「一人飲み」問題に関して
・産科病棟の新生児の扱い~母親の付属物としての扱い
・女性の年齢別労働力率におけるM字カーブの問題
等々、まもなく看護師・助産師として社会に出て、周産期医療に関わるであろう彼女たちが近い将来直面するであろう現実に関してお話ししました。

先日、この講義を受講された学生さんから感想をいただくことができましたのでご紹介させていただきます。

今回の講義では受講生が全員で28名でした。この中で最も学生さん達が汗疹を寄せてくれたのがGCUにおける「一人飲み」問題に関してで、28名中19名の学生さんが「最も印象に残った」と書かれていました。やはり看護師さんがひとりで9-10人もの赤ちゃんを看護しなければならず、コット上の赤ちゃんが「一人飲み」している写真はそれだけ衝撃が大きかったのでしょう。「驚きだった」「衝撃を感じた」と言う表現も数多くみられました。
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しかし、学生さんひとりひとりの感性が異なるように、関心事もこのほかにもさまざまでした。
「妊娠と仕事の関係、経済面での問題」
「障がいを持つ母親の就労」
に関心を寄せてくださった学生さんもいらっしゃいました。

こうして学生さんからの生の声が聞けることはとても励みになります。また、今後もさらに内容を毎年ブラッシュアップしていきながら、多くの学生さん達がこれから歩み出そうとしている社会の問題点に関して関心を持っていただく機会となればと思っています。

2015.11.22

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先日もご紹介しましたが、11月19日(木)のスーパーJチャンネルABAで 「続・赤ちゃんを救え〜助けられるようになった小さな命」 として特集して下さいました。これは 12年前の2003年には青森朝日放送(ABA)が特集して下さった「赤ちゃんを救え」 の続編になります。
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先日、 当院まで取材に来て下さった落合アナ がレポートして下さいました。冒頭でいきなり12年前の写真が登場します。当時はまだ43歳でした。やはり我ながら若かったな~と言う感じです。
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青森県の周産期死亡率は全国最下位レベルから、今や5年平均値で上から9位にまで上がってきています。本県の場合、周産期死亡・乳児死亡の多くが超体出生体重児によってその多くが占められていると言う特長があるため、県全体で周産期死亡率・乳児死亡率の改善に取り組んできました。特に神奈川県立こども医療センターへの国内留学により、近年はかつて多発していた脳室内出血や消化管穿孔例もほとんどみることがなくなるまでに短期予後は改善していますが、一方、それでも何らかの後遺症を残すお子さんは決して少なくありません。
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今回の特集では患者さんとして石田さんが取材に応じて下さいました。石田さんのお子さんは在胎23週で出生しました。現在、あすなろ療育福祉センターや青森盲学校でのリハビリ・訓練をされていて、今回の特集ではかなり詳しく紹介されていました。「大丈夫」が口癖という石田さんは、お子さんのために良いことなら何でもやらなきゃいけないと仰っていました。
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石田さんのお子さんに限らず、小さく生まれて何らかの後遺症を残すお子さんは決して少なくありません。特に超体出生体重児の場合、様々な障がいが様々に組み合わさることが多く、必要な支援もそのお子さんひとりひとりで異なります。しかし、助かった命のその後は、現状ではその負担は全て親御さんに丸投げしてしまっているのが実情です。

今回の取材では「助けっ放し」と言う表現をあえて使いました。青森県の周産期医療・新生児医療は当時、全国最下位レベルだった各死亡率を何とか改善させようと県を上げて「政策医療」として取り組んできました。現在、その各死亡率は既に全国水準を超えるところにまで達することができました。県や行政としてはそれで万々歳なのかも知れませんが、「政策医療」で助けられた小さな命への支援はまだまだ足りません。この「政策医療」の一翼を担ってきた者として、「助けっ放しの政策医療」を看過することはできないと感じています。今回の特集ではこの点が最も強調したかった点でした。
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特に特集の最後に落合アナがまとめの中で働くお母さん達の問題を取り上げて下さいました。障害を持つお子さんお母さんの復職への道は極めて厳しいものがあります。障害があることで保育園探しもままならないお母さん達が数多くいらっしゃいます。在宅医療を要するお子さんの場合にはその難易度はさらに急上昇します。健康なお子さんでさえ待機児童で預け先探しがままならないような世の中ですので、ましてや障がいを持つお母さん達のご苦労は計り知れないものがあります。
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こうした現状を目の前にして自分たちが何をすることができるのか?それはまだ手探りの状態ではありますが、少しでもこうしたご家族の力になることを目指して行きたいと思いを新たにした特集でした。落合さん、ABAの皆さん、ありがとうございました。

2015.10.14

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10月4日(日)に仙台市で開催された第34回東北・北海道小児科医会総会の小児在宅医療シンポジウムでの発表をまとめてみました。今回は小児在宅医療を行っているお子さんのお母さんは働けるのだろうか?と言う観点からお話しさせていただきました。
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今年3月5日の東奥日報に 「医療措置必要な我が子 どう育てていけば・・・」「受け入れ施設なく 母苦悩」 と題した記事が掲載されました。今回の発表はこの記事の延長上にあります。
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小児在宅医療」と「母親の就労」と言うと、これはほぼ真逆の概念と言っても良いぐらいはないかと思います。しかし、これまでの 東奥日報の連載 でも何度も述べてきましたが、いわゆる「女性の社会進出」はバブル崩壊から就職氷河期以降の雇用の不安定化を背景として、その実態としては「進出」と言うよりも「働かざるを得ない」と言う側面が大きいのではないかと思います。
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こうした社会・経済的な状況下では「小児在宅医療を要する障がい児を持った親は経済的不利益を被る」と言うことを意味しているのではないかと感じています。
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今回の抄録には

現在の小児在宅医療を支える基盤は非常に脆弱であり、家族に大きな負担を強いることでて辛うじて成り立っている。国はNICU病床不足や医療費抑制のための対策として在宅医療を推進してきた。日中一時支援事業等の諸制度が整備されてはいるが、母親の就労と言う観点から見ると理想にはほど遠い状況がある。

在宅医療の推進は医療費削減と言う点では一定の効果があるのだろうが、見方を変えると、それまで全く別のスキルを築き上げ社会人として働いていた(主に)女性を、生まれてきた子どもに障害があると言う理由で、それまで行ったこともない医療的行為を、しかも親子が1:1と言う非効率な方法で家庭に縛り付け、それまでに培ってきた社会人としてのスキルを結果的に放棄させてしまっている。これでは医療費が削減されても、社会全体としては極めて非効率なことをしているとは言えないだろうか?

本県の新生児医療はこれまで極めて高かった乳児死亡率の改善を目指して政策医療の一環として整備されてきた。しかし、在宅医療に限らず何らかの障がいを持って退院した児とそのご家族に対してのサポートは極めて貧弱である。政策医療として行ってきた医療は結果的に「助けっ放し」になってしまっている。

生まれてきた子どもに障がいがあった場合、このように預け先探しもままならない現状は、障がい児の親となることが結果として経済的不利益を招いている。在宅医療に関わる枠組みを「母親の就労」「障がい児の家庭の経済環境」と言う視点で今一度見直す必要があるのではないかと考える。

と述べましたが、それをイラスト化したのが下の図です。
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小児在宅医療に限らず、一般に「支援」と言った時、そこに明確なアウトカムが設定されていないことが多いような気がしています。小児在宅医療に対する支援に関して「小児在宅医療をしている母親は働けているか?」と言う点に焦点を当てた見直しがなされる必要があるのではないかと思います。そしてスローガンとして「全ての女性が輝く社会作り」を高々と掲げるのであればなおさらのこと、小児在宅医療に関わる母親達でも働くことのできる環境整備が必要なのではないかと思います。
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2015.10.13

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ちょっと前になりますが、10月4日(日)に仙台市で第34回東北・北海道小児科医会の総会で小児在宅医療に関するシンポジウムが開催され発表してきました。この会は北海道から東北に加えて新潟県までを含めた地域の小児科医会で、このシンポジウムでは各都道府県ごとの実情や取り組みに関して様々な発表がされました。
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各地の様々な取り組みが発表されましたが、中でも最も興味深かったのが新潟県にある長岡療育園の小西 徹先生のご発表でした。長岡療育園では長期・短期入所以外に加えて重症児者の通園に力を入れられているそうです。小児在宅医療と言うと訪問看護・訪問診療体制が各地で整備されつつありますが、通園事業が充実されると親は日中預けることができるので就労も可能になってきます。今回の自分の発表がまさにそのポイントだったので非常に興味深い取り組みであると感じました。
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シンポジウムの最後は東北大学小児科の田中総一郎先生のご発表でした。田中先生は小児在宅医療支援センターの設置に関してご発表されましたが、その中での取り組みもさることながら、「小児科研修プログラムinMIYAGI」では「重症児医療研修」が必須化されていることに驚きました。さすが東北大学のプログラムと感心して拝聴しました。
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私自身の発表に関しては回を改めてご紹介したいと思います。

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