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成育科ブログ

2018.03.10

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この週末は東京で 今年1月にも参加した勇美記念財団による「 小児在宅医療推進のための会 」 で青森県の現状に関してお話しする機会をいただきました。会場は東京駅近くのビルです。
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今回は昨年青森県医師会によって行われた小児在宅医療アンケート結果を中心として「青森県における小児在宅医療の現状」としてお話ししました。
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今回は世話人の前田先生と同じ「はるたか会」に勤務されている石渡久子先生から「小児科病棟医が在宅医療の世界に飛び込んで」と題したご講演もありました。石渡先生は医学部5年生の時に前田先生のあおぞら診療所で実習され、その時から在宅医療に関心を持たれたのだそうです。初期研修医の時にもあおぞら診療所で地域研修をされ、患者さんの生活を支える医療に関心を持ち、その前にまずは小児科医としての力量を磨くことにされたのだそうです。その後、後期研修医を経て実際に在宅医となってからも大きな壁にいくともぶつかりながらも頑張られているそうです。今回のお話しをお聞きして、やはりどの分野も学生時代や初期研修医時代のようにまだ何色にも染まっていない時期だからこそ、その先にある自分にあった道を探すことができるのだろうなと感じました。そしてとても楽しそうなお話しをお聞きしながら、このお話しはもっと多くの若い世代の医学生・研修医にも聞かせたいと感じました。
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会が終わって、皆さんはいつも二次会で集まられているそうで、今回はその中に混ぜていただきました。今回の会はもう44回目になるのだそうですが、これまでに全国の小児在宅医療に関わる多くの先生達を結びつけられてきたのだなとも感じました。
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今回は講演と言うよりも現状をお伝えすることによって、全国から数多く集まられた小児在宅医療に永年関わられている先生方からのアドバイスをいただくための機会になった気がしました。特に過疎化の進む地域では医療的ケア児も遠方になりますので、こうした地域にお住まいのお子さん達にいかに支援が届くようにするのかを考えることが、特に過疎地域の多い青森県の課題のようにも感じました。こうした先駆者の先生方と直接お目にかかってお話を聞けると言うのは非常にありがたいと感じています。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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2018.03.01

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先日、 NCPR(新生児蘇生法) のNewsLetterにNCPR講習会開催だよりとして当院の伊藤先生からの寄稿が掲載されました。
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2016年度以降で当院で開催した計8回のNCPR講習会開催を通じて、特に受講者が勤務される施設によって備品が異なる点に対しての工夫などが紹介されていました。また以前、 新生児蘇生法講習会用Bluetooth聴診器セットの作り方 でもご紹介したbluetooth搭載聴診器のこともご紹介して下さいました。
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このNewsLetterは NCPR(新生児蘇生法) のホームページでも全文が閲覧可能となっています。

NCPR(新生児蘇生法)NewsLetter 2018 vol.8
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(文責 成育科 網塚 貴介)

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2018.02.19

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信州フォーラム の3日目です。昨夜と言うより、少し前までのお酒も抜けきらないで朝を迎えます。
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発表は午前中の最後のセッションでしたので、その前に最初のセッション「ProCon どうしていますか?呼吸管理中の炭酸ガスモニタリング」で、昨年の信州フォーラムで発表した 一体型EtCO2アダプタ開発 に関して聖隷浜松病院の先生が取り上げて下さると言うのでご発表を聴いてきました。呼気炭酸ガスモニタの未来というところで、今後への期待として取り上げて下さいました。
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さて、今年の信州フォーラムも残すところ1セッションとなり、発表が近づいてきました。今回のセッションのタイトルは「あなたの頭に描けますか?赤ちゃんの呼吸管理!」と言うことで、今回は特にNICUにおける人工呼吸管理に対して臨床工学技師さんがどのように関わることができるか?という点に関してのセッションでした。
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会場も雪山が近いと言うこともあり、今回はNICUにおける臨床工学技師さんを雪山登山のガイドさんになぞらえてみました。
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雪山登山で道を一つ間違えると命取りですが、それはNICUにおける人工呼吸管理も同様です。
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臨床工学技師さんは医療機器のプロとして、医師や看護師が身とを外しそうになった時、的確に正しい道を示す存在になって欲しいとの願いを込めて発表させていただきました。
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続いては、さんにはこれまで何度も当院NICUへ nasalDPAPの勉強会 に来ていただいている埼玉医科大学総合医療センターの須賀さんのご発表です。須賀さんからは、臨床工学技師さん関連の制度の変化に関してと、実際の臨床現場におけるnasalCPAPとネーザルハイフロー(HFNC)の使い方に関してのお話しがありました。
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3番手は県立広島病院で臨床工学技師をされている卜部さんで、機種によるHFOのパワーの違いに関して、最後は今回のセッションのモデレータでもある愛育病院の松井さんから人工呼吸管理中の自発呼吸に関してお話しがありました。
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全体のディスカッションでは個別には色々な質問も出ましたが、今回のセッションの意図も考えると、NICUへ臨床工学技師さんにもっと関わってもらうには、臨床工学技師さん自身にもっとNICUへ関心を持ってもらうようにするだけではなく、新生児科医師の方も臨床工学技師さんに対してもっと働きかけたりして行く必要があるのかな?とも感じました。実は、前日の打ち合わせでは、そもそも松井さんや須賀さんがどうしてこれだけ実際の臨床現場に関われるようになったのかに関してうかがってみました。そうすると、やはりそこには「どんどんやってみたらいいよ!」と言ってくれた恩師とも言える医師の存在があったのだそうです。同じような環境をより多くの若手臨床工学技師さんにもあったらいいなと思った今回のセッションでした。
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信州フォーラムが終わり「今年こそフォーラム会場も見納めかも?」と思いながら帰路につきました。新青森に到着すると連日大雪だったようで車道脇の雪の山の高さもかなり高くなっていました。
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(文責 成育科 網塚 貴介)

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2018.02.18

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今年も毎年この時期恒例の 新生児呼吸療法モニタリングフォーラム (通称:信州フォーラム)に参加するため長野県大町市に行ってきました。信州フォーラムと言えば、4年前の帰り道で遭難しかけたことを以前ご紹介したことがあります。
2014/2/14 信州フォーラム旅日記 番外編
ちょうど平昌オリンピックで小平選手が500mで金メダルを取ったばかりですが、小平選手の出身地である茅野市を過ぎたあたりが4年前に遭難しかけたところでした。思うように車が進まず、新幹線で帰るのは難しいということでJR茅野駅で新幹線の切符を払い戻したので記憶に残っています。

もうNICUには関わっていないので昨年の参加が最後と思っていましたが、今年もまた6時間かけていつもの会場にやってきました。なんか「もう行かない詐欺」みたいになってます。
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到着してすぐに始まったのが「これからのコンセプトNICUを創造する」と言うセッションです。神奈川県立こども医療センターの豊島先生がモデレータを務められていました。最初の発表は同じ神奈川県立こども医療センターで「こどもかぞくまんなか」でご活躍中の斎藤朋子先生が「家族がそばにいたくなるNICU」と言うことでご発表されました。近年、NICUでは個室化が進んではいますが、確かに家族が一緒にいると言う点では個室化された環境はいいのですが、一方で家族がいない環境での個室化は児への声がけも減ってしまうためか発達に必ずしも良い影響ばかりではないと言われているのだそうです。つまり、ファミリーセンタードケアをするにもご家族に来ていただかなくては話にならないと言う点はまさにその通りと感じました。齋藤先生のご発表では、先日の音楽療法セミナーでも引用した「コウノドリ」第4話の同じシーンのスライドが使われていました。家族にきてもらえるようにするにはどうしたらいいのか?と言う疑問が湧きますが、きっとその鍵は生後早期にお母さんもまだ産科病棟に入院している時期にどのような「母子の出会い」をしてもらえるかにかかっているのかな?と思いながら聴いていました。
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続いて2日目の朝を迎えます。この日は天気も良く山々もきれいに浮かび上がっていました。
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2日目は初日に姿が見えないなと思っていた倉敷中央病院の渡部先生が 小児在宅人工呼吸管理マニュアル の紹介で、自ら会場入り口で売り子をされていました。
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そう思っていたら、その向こうでは元川口市民病院の奥先生が、昔診療されていたお子さんが出されたピアノ演奏のCDを紹介されていました。
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お昼の定番は峠の釜飯です。これもそろそろ食べ納めかな?と思いながらいただきました。
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夕方からは翌日の人工呼吸管理と臨床工学技師さんに関するセッションの打ち合わせでした。とは言うものの、打ち合わせと言うよりも、この場だけでいきなり議論が深まった感じでした。
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夜からは懇親会で、こちらも毎年恒例の太鼓の演奏です。
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4年前に一緒に茅野市の先で遭難しかけて、 昨年10月には人工呼吸管理の講演 でお招きいただいた釧路赤十字病院の兼次先生と。
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信州フォーラムの懇親会というと大体こんな感じになります。
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懇親会後に楠田先生のお部屋に大勢集まっての「部屋飲み」。これもまた信州フォーラムの楽しいところですね。翌日の発表があるので早めに切り上げましたが、それでも0時は回っていました。皆さんは1時半頃まで飲んでいたことは確認しましたがその後は・・・。
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(文責 成育科 網塚 貴介)

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2018.02.06

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昨年のある日、病院電話交換手の方から「フランス大使館からお電話が入っています」との連絡が。そんな訳があるはずがないと半信半疑でお電話に出たところ、フランス大使館の貿易投資庁を担当されている方とのこと。ますます訳が分からずお話しをうかがってみると、昨年、ITvision誌と言う医学雑誌に投稿した「 タブレットPCを活用したNICU部門システムの概要と将来的展望 」と言う記事を読まれたフランスの会社の方が当院のNICU部門システムにご興味を持たれているとのことでした。その会社は Logipen社 という会社で、元々はフランスの新生児科医と言うよりも、フランスの新生児学会の会長をされていたGouyon先生がNICUにおける薬剤投与をより安全に行うためのシステムを作るために設立した会社なのだそうです。

そうした経緯で、先週金曜日に同社のGouyon先生とスタッフの皆さんが青森にある当院にまでお越し下さいました。
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まずは当院のNICU部門システムを昨年の記事に沿ってご紹介して行きました。その内容は以前、このブログでもご紹介しています。詳しくは以下の記事をご覧下さい。

ITvision誌No.36~タブレットPCを活用したNICU部門システムの概要と将来的展望
(クリックすると記事にリンクします。)

月刊「新医療」にNICU部門システムの紹介をしました
(クリックすると記事にリンクします。)

当院のNICU部門システムは既存の電子カルテを単に導入したのではリスクが上がってしまうことを避けるため、基本的に医療安全を最重要視したシステムとなっています。それは注射・処方だけではなく母乳を含むあらゆる臨床場面での患者認証や、注射オーダー時の入力間違いを防ぐために様々な工夫を凝らしてきました。

次にLogipen社のシステムに関してのご説明をいただきました。まずこうしたシステムの必要性に関しては、これは問題意識としては私たちと同様で、NICU入院中のお子さんへの薬剤投与に関しては成人とは異なるリスクがあることを前提とした上で、それを打開するためのシステムが必要であるとの認識から始まっています。この点に関しての問題式は万国共通なのだとも感じました。
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Logipen社のシステムは注射等の処方時におけるリスク管理を中心に据えたシステムで、それは一つの施設の安全管理に留まらず、全ての導入施設での情報を中央に吸い上げ、それを解析することによって、そのデータベースから薬剤の適正使用などにも役立てようとするシステムなのだそうです。下の写真は抗生剤のゲンタマイシンの処方例ですが、在胎週数や日齢を入力すると推奨される投与量が表示されます。当院のシステムではあくまで誤った処方が入力できないようにチェックするシステムですが、Logipen社のシステムでは推奨量が表示されると言う点が最も異なると感じました。
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実際に投与量を入力していくと、何をどれだけの内容で注射薬を作成するかまでが自動的に表示されます。当院のシステムでは、まず入力するとその後に実際の投与量が表示されますので、これもシステムのコンセプトの違い思います。
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お互いのシステムを説明し合った後、NICUも見学していただきました。Gouyon先生からは「素晴らしいNICUですね。」とお褒めの言葉もいただくことができてとても嬉しく思いました。
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上でご紹介した「 月刊「新医療」にNICU部門システムの紹介をしました 」では、最後の将来的な可能性に関して「当院のシステムではパラメータを設定すれば患者情報を匿名化した上でcsvファイルとして書き出しが可能であり、ほんの数分で膨大なデータの比較が可能となっている。こうした機能を全国のNICUに導入し、データ収集を行い解析することができれば、どのような傾向を持つ施設の成績が優れているのかも瞬時に判明することであろう。今後はこうしたビッグデータを活用することによって、前方視的でもなく後方視的でもない『リアルタイムスタディ』によるエビデンス構築が可能となるのではないかと考えられる。」と述べました。今回、このお話しもGouyon先生にしたところ、「まさに私たちがやろうとしていることだ。」とのお返事でした。遠い海の向こうで全く同じ思いで精力的にお仕事をされている先生に実際にお目にかかることができてとても刺激的で幸せなひとときでした。今後、フランスだけではなく、日本を含めた世界中でこうした動きが進んで行くことを心から願っています。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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