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成育科ブログ

2017.03.05

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この週末は先日もご案内しておりましたように、今年度の周産期学習会としてアピオあおもりで淑徳大学看護栄養学部看護学科の谷口由紀子先生をお招きしました。今回の学習会には、医療・福祉・教育などの関係者だけでなくご家族の方達も参加して下さいました。事前の参加申し込みで150名以上からの申し込みがあり、当日参加の方も併せると170名ほどの大勢の方達がお集まり下さいました。
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谷口先生のご講演の前に行政説明として青森県健康福祉部障害福祉課社会参加推進グループの三上さんから青森県の現状に関してのお話しがありました。本県の医療的ケア児の人数はまだ正確な数字はこれからですが、全国調査で約17000人ほどということなので、人口比では170名ぐらいではないかとのことでしたが、この辺はこれから明らかになってくるのでしょう。
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続いて谷口先生には「みんなで考えよう!青森県の小児在宅の今、未来~医療的ケア児等への相談支援スーパーバイザー養成研究から見えてきたこと~」と題してご講演いただきました。最初に以前、谷口先生がご経験された医療的ケア児のお子さんの経過を通して、NICUから在宅への移行に際して生じうる様々な問題点と、それに関わる訪問看護師の役割をお話し下さり、さらに今回の副題でもある相談支援スーパーバイザー事業に関連して、介護保険であればケアマネージャーさんにほぼ相当するコーディネーターの必要性に関しても解説して下さいました。医療的ケアと言うとどうしても「看護師が必要」となりがちではありますが、喀痰吸引などの行為に関しては然るべき研修プログラムを受講することで職種に関わりなく施行することが可能なので、そうした人材の創出という観点でも、県内全体を見渡すことのできるスーパーバイザーが必要とのことでした。
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お二人のご講演の後の質疑の時間では、今回参加された患者さんのご家族の方達からの生の声も聞かせていただくことができました。
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こちらは学習会終了後の集合写真です。
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懇親会の後には、谷口先生が橋にご興味があるとうかがっていましたので、青森駅横で、昔は青函連絡船の桟橋のあったあたりから青森ベイブリッジの眺めをご案内しました。
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今回の学習会では大勢のスタッフの皆さんにも助けていただきました。谷口先生、県庁の三上さんをはじめ、参加された皆さん、ありがとうございました。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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2017.03.01

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昨日夕方にATVの「 わっち!! 」で医療的ケア児の特集が放送されました。今回の特集は県内で医療的ケアを要するお子さんを育てているご家族が「私たちの現状を知ってほしい」との願いから取材に応じて下さり実現したものです。医療的ケア児とそのご家族への支援体制が整っていない現状と支援に向けた課題、県内での状況についてお伝えして下さいました。

以下、画面のキャプチャ画像をお示しします。
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お子さんが医療的ケアを要すると、お子さんの預け先はほぼ皆無に近く、お母さんが働くことはまず不可能となります。お子さんを保育園に預けられないと言うことは、これはお母さんの就労の問題を越え、実はお子さん自身の発達の問題にまで影響します。医療的ケア児の場合、就学まで全く集団生活を経験することがない場合も十分にあり得ます。それ以前の問題として、こどもは実生活の様々な場面からの刺激を通して成長していく存在です。

しかし、現状は医療的ケア児の人数すら把握できていません。まずは、現在実施中の医療的ケア児に関する調査の結果を待って、今後の施策に活かして欲しいと思います。

ちなみに、昨年6月3日に厚生労働省・内閣府・文科省の連名で 医療的ケア児の支援に関する保健、医療、福祉、教育等の連携の一層の推進について と言う通知が出されました。今回の特集内にもあったように、医療的ケア児の問題はこれまでの行政の枠組みのどこにもあてはまらない問題であることから、その上で省庁を越えて連携することでしっかり支援しましょうと言う主旨の通知です。こうした通知が出されたことも、社会的認知が進んできた証なのでしょう。今回のようにマスメディアで取り上げられることが追い風となって欲しいと願うばかりです。

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(文責 成育科 網塚 貴介)

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2017.02.23

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東奥日報夕刊の連載 「知ってほしい赤ちゃんのこと」 は今週月曜日が41回目でした。一昨年の夏から始まったこの連載も次回来月が最終回となります。これまで赤ちゃんとお母さんを取り巻く様々な問題点ばかり指摘してきましたので、最後を迎えるにあたって、今回は支援制度が追いつかない中で赤ちゃんとお母さん達のためにご尽力されている方達の取り組みをご紹介してみました。

なお、この連載もそろそろ終わりですので、記事の下の方に東奥日報連載「知ってほしい赤ちゃんのこと」のバナーを設けました。ここから過去の全ての記事を読むことができます。ご興味のある方はご覧いただければと思います。

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以下、本文です。

 この連載も残すところ2回となりました。これまで赤ちゃんをめぐる社会の制度の問題点を多く取り上げてきましたが、今回は逆に、制度が追いつかない中でも、赤ちゃんやお母さんたちのために尽力している方がいることをお伝えしたいと思います。
以前紹介しましたが、栄養を口から摂取することができずに、胃に入った管から栄養を注入しなければならない経管栄養や、呼吸の維持のための気管切開など、いわゆる「医療的ケア」を要するお子さんがいます。医療的ケア児の多くは、一般の保育園で預かってもらうことが難しく、働けないお母さんが多くいます。
そんな中、県内にもごくわずかですが、「医療的ケア児」を受け入れている所があります。その一つが、十和田市にある「小さな森こども園」(宮本ひろ子園長)です。
この園では、看護師が常勤しているので、気管切開や経管栄養をしているお子さんにも対応可能です。この園は「どんな子も、一緒に、健康な心と体づくり」の理念の元、以前から、障害のあるお子さんもそうでないお子さんと一緒に分け隔てなく受け入れています。ただ、これはあくまで園の理念として対応してくださっているのであって、それを支えているのは子どもに対する「思い」なのではないかと感じます。
こうした「思い」は、さまざまな場面で感じます。障害のあるお子さんが保育園の入園を断られることが度々あります。特に車いすの場合には、建物の構造の問題もあって園探しに苦労する方が多いのが実情です。それでも、困っているご家族を前に、なんとか対応してくださる園もあります。
病院で診察している中で、そのような話をご家族から聞くことが多く、直接お会いする機会はなかなかありませんが、いつも頭の下がる思いです。
制度として追いついていない面は多々ありますが、子どもに関わる人たちがそれぞれの「思い」の中で一人一人できることを模索されているのを感じます。
同じようなことは、子どもの家族が働く職場にもあります。
早産児のお子さんのお母さんから「職場復帰をしたいので子どもを保育園に預けたい」と相談を受けることがあります。この答えは簡単ではありません。生まれたときの体重などにもよりますが、早産児の場合、早く保育園に預けても、すぐに風邪をひいたり、入院をしたりすることが多いのです。
病児保育はまだまだ未整備で、子どもが入院すると大抵は家族の付き添いを求められます。そうなると、復職したとしても休まなければなりません。実際に仕事を辞めざるを得なくなったお母さんを何人も見てきました。
ですので、保育園の相談を受けると、私は「万が一の時、子どもの付き添いのために休んでも大丈夫な職場ですか?」と必ず聞きます。そこでもし、「今の会社は事情を理解してくれて、そんな時でもなんとかしてくれると言ってくれています。」というお返事を聞くことができたら、「それはとても恵まれた職場で良かったですね。」とお答えします。もちろん、その反対もあるのですが、ただ、最近は理解のある職場の方が以前よりも増えている気がします。
職業柄なのか、育児支援など堅苦しい枠組みの整備にばかり目が行きがちですが、お母さんたちが働いている身近な社会が、実は目に見えないぐらいゆっくりとでも少しずつ優しくなってきているのではないかと感じています。ブラック企業の問題などが取り沙汰される昨今ではありますが、こうした優しい「思い」が少しずつでも広がっていると信じたいものです。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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2017.02.22

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信州フォーラム旅日記~母子の力を引き出すデザイン② のさらに続きです。演者の3番手はパラマウントベッドで企業内デザイナーとしてご活躍されている岩井 文さんです。
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今回は入社初仕事だった赤ちゃん用コットが製品として完成されるまでの過程を軸として、製品における「デザイン」の位置づけ・あり方に関してお話ししていただきました。
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「新しいコットを開発する」と言うミッションだったので、早速、医療現場に行ってそれまでのコットの問題点や使いにくい点を聞きに行ったのですが、そこで帰ってきた答えは「特に問題ありません」「困っていません」と言うものでした。
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大学では「デザインとは、ある問題を解決するために思考や概念の組み立てを行いそれを様々な媒体に応じて表現すること」と教わっては来ましたが、そこで「問題がない」と言われてハタと困ってしまいました。
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そこで「デザインは問題解決のみではない」と切り替え、就職の際の初心に戻って女性ならではの気づきを活かし、お母さん達が赤ちゃんをどんなベッドに寝かせたいかを考えたと言います。
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そして、時代もまた母児異室から母児同室へ、さらにファミリーセンタードケアの概念が拡がり、ケアの主体者も看護師から母親へのパラダイムシフトが起きつつありました。
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ケアの主体者が変わると言うことは、運用や環境が変化し、それにともなって製品も変化していかなければなりません。例えば、このスライドであれば、従来は看護師さんがケアの主体者であれば、コットの高さは少し高めの方が腰が楽だとか、そうした視点が中心でしたが、これが産後間もない入院中のお母さんがケアの主体者となるのであれば、車椅子に座った状態でも膝が邪魔にならない構造が必要になります。この他にも運用や環境の変化にともなって製品も変わっていく必要があり、それはきっとコットに留まらず、様々な医療機器・ケア用品に及ぶのだろうと思います。
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つまり企業デザイナーのお仕事としては、表面上の問題解決をするだけではなく、さらに一歩踏み込んで、当事者達が気づいていない潜在ニーズを探りながらアイデアを具現化することがその使命であるとお話しされていました。
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「こんな風なNICUをつくりたいのだけれども、どうしたらいいの?」
「ファミリーセンタードケアを実現していきたいのだけれどもどうしたらいいの?」
こうした問いに答えるにはどのようにしたらいいのか?そのためには医療スタッフと企業双方の対話が必要、これは鍋田さんのお話しとも共通する点です。
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医療従事者と企業デザイナーさんとの「協奏」こそが、新たな化学反応を起こすために求められるものなのではないかと、本当にそのように感じました。
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施設のデザインと製品のデザイン、ともに医療従事者と企業・デザイナーとのコラボレーションによってはじめて「隠れた潜在ニーズ」があぶり出され、かつその答えが導き出されるのでしょう。あとは、どのようにしてこうしたことを「仕組み」として普遍化できるかということが鍵となるのかな?と思います。今回の企画セッションを機に、さらに踏み込んだ仕組み作りが進むことを願っています。

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企画セッション終了後の集合写真です。お陰様でとても有意義な企画セッションができたと思います。鍋田さん、岩井さん、パラマウントベッドの山田さん、本当にありがとうございました。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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2017.02.21

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信州フォーラム旅日記~母子の力を引き出すデザイン① の続きです。演者の2番手は デザイナーの鍋田知宏さん です。

鍋田さんは、 Archi Design Lab.+Ca という会社でデザイナーをされていて、これまで全国各地の医療施設の設計を数多く手がけていらっしゃいます。

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ここに挙げられた3つの問題点はなるほどと思わせられるものばかりです。いくら医療従事者と設計者の間にデザイナーさんが入ってくれたとしても、医療従事者側の院内での意思疎通が悪ければ、どこに意図があるのかも分からないでしょうし、その意味では単に設計者との関係性だけの問題ではなく、実は医療従事者側にもそれなりの問題があるのではないかと言うことに気づかされます。デザイナーさんに入っていただくには、その前提としてその施設のコンセプトが明確であることと、そこで働く多くの人達の意見にもしっかり耳を傾けることのできる施設文化のようなものも必要なのではないかとも感じました。
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実際の設計に際してはシミュレーションをするためのスタジオもあるので、こうした施設も活用次第では大きな力になってくれるのではないかと思います。
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今回のご発表も副題に「見えない問題や潜在ニーズに関して、いかに気づきを持って問題解決につなげるか?」とあるように、まさに私たち医療従事者が求める理想像を実現させるためのお手伝いをして下さる存在と感じました。ただ、前述したように、施設側の意思疎通がその大前提として必要であることは肝に銘じておかなければならない点と感じました。

企画セッションはさらにその3以降に続きます。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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