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成育科ブログ

2016.10.17

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先週末は先月も 第31回日本母乳哺育学会 で行ってきたばかりの盛岡市に東北地方の新生児科の先生方が一堂に会する東北新生児医療カンファランスに参加してきました。この会はかれこれ20数年前からずっと続いてきた会で、東北地方の先生方との貴重な交流と意見交換の場となっています。

今回は当院からはNICUの松尾先生が「当院における超早産児での人工呼吸管理注の呼吸賦活剤使用状況について」と言う演題で発表してくださいました。
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当院では以前から人工呼吸管理中でもテオフィリン等の呼吸賦活剤を使用しており、こうした薬剤使用によって人工呼吸器設定を比較的低めに維持することができる印象があります。エビデンスと言われるとなかなか難しいのですが、この3年間に超早産児の在宅酸素がほとんどいないことが一つの成果としては言えるかとは考えています。

特別講演では岩手医科大学心臓血管外科学講座教授の猪飼 秋夫先生をお招きして「心臓病 胎児、新生児から始まる治療戦略」と題してご講演いただきました。当院は先天性心疾患をあまり診ない施設ですので、最近の治療法や治療成績を拝聴してとても勉強になりました。昨年の 第60回日本新生児成育医学会 少子化シンポジウム でも取り上げたように、東北地方は今後ますますの少子化が予想され、昨年のシンポジウムでも県境を越えた患者さんの集約化が特に稀な疾患になるほど重要になってくるのではないかと考えられます。おそらくはその一つが先天性心疾患の分野であることが今回猪飼先生をお招きした背景でもあります。

研究会が終わってからは盛岡つなぎ温泉に移動して懇親会です。ある意味こちらが本番だったりするかも知れません。話題は尽きることなく夜が更けていきます。
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猪飼先生はじめ参加された諸先生お疲れ様でした。楽しいひとときをありがとうございました。

(文責 成育科 網塚 貴介)

2016.10.16

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先週は院内研修会で 接客向上委員会&Peace 代表の 石坂秀己さん をお招きして「ディズニー流人材育成研修」と題した研修会があったので参加してきました。cimg4781-custom

講師の石坂さんは東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドで働かれていた方で、我々の誰もが知っているようなアトラクションの数々にも関わってこられた方だそうです。今回の研修会は講演と言うよりも、参加者が実際にいろいろ体験してみる中で様々な気づきが得られるような内容でした。

最初は参加者が隣の人以外と手をつないで、それを何とかしてほどいてみると言うのをやってみました。人数が少ないうちは比較的簡単なのですが、人数が増えてくると急に難しくなります。
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上手くほどけるとみんなで最後はハイタッチです。
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こうした難題を目の前に出された時、思わず「え~!」とか「無理無理~」とか、つい口を滑らせてしまいがちです。しかし、その発言がそのチームが与えられた課題に対して結果を出すことを目指したものなら良いけれども、自分の感情を優先させてしまったのであれば話は違いますよね?あなたはどちらの方でその発言をしましたか?と言うことが問われていたと分かり、なるほどと唸ってしまいました。
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次は笑顔の練習です。モデルさん達は笑顔の訓練をされているそうで、笑顔のためには目が月を横にしたような形になり、歯は上の前歯だけが見えて、できるだけ口角に近い方まで前歯が見えているのが重要だそうで、その点では女優の山田 優さんの笑顔が満点なのだそうです。
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そこで、さっそく今回の研修会に持参することになっていた鏡の出番です。自分の顔をみながらできるだけこの満点の笑顔を目指します。端で見ているときっと異様な光景だったと思いますが、実はみんな真剣です。この笑顔を1分間持続させますが、これがなかなか大変で、顔の筋肉がつりそうになります。
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こちらは二人がペアになって一人が目隠しを、もう一人が歩く道のりを声で示すということをやってみているところです。前半は目隠しをして、後半は目隠しを取るのですが、これは指示を要する状態とそうではない状態とを実体験してみる練習です。これもなにを目的としているかはやっている間は全く分からないでいましたが、なるほどと思いました。
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最後にウォルト・ディズニーの言葉を紹介して下さいました。両方ともディズニー好きならもちろん知っている言葉ですが、これを病院と言う組織におきかえることで、患者さんにも同じようにできるように今回の気づきを今後に活かさなければと感じました。cimg4775-custom

研修会の終了後に石坂さんがご執筆された「 ディズニーランドで語り継がれる魔法の言葉33 」にサインをしていただき、ツーショットの写真も撮らせていただきました。早速教えていただいた笑顔のつもりですがいかがでしょうか?

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石坂さん、とてもためになるお話しをありがとうございました。
これからの職場作りに今回学んだことを少しでも還元できればと思います。

以下に石坂さんのご著書をご紹介しておきます。
(ちなみにこの33と言う数字は、3の数字を横にすると有名なキャラクターの頭文字になるのだそうですがお分かりになりますか?)

ディズニーランドで語り継がれる魔法の言葉33
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ディズニーランドが教えてくれた みんなが笑顔で働ける習慣
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(文責 成育科 網塚 貴介)

2016.10.04

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昨日は こどもサポート教室クラ・ゼミ(篠田校) を見学させていただきました。

クラ・ゼミは児童発達支援事業として、1歳半以上から就学までのお子さんに対して個別療育をされており、放課後の時間帯には放課後デイサービスもされている施設で、今年開校したばかりの施設です。青森市内には篠田校の他に 青葉校 も開校しました。
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(クリックすると拡大表示されます)

(クリックすると拡大表示されます)

教室内はとても明るく綺麗で、色々な教材がありました。下の写真はスペースが3人分に仕切られていて、普段は机が置かれているのだそうです。
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教材は全て先生方の手作りだそうで、この冊子に載っていない教材もやまほどあるそうです。
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お子さん達が遊びの中で興味を持ちながら学べるような工夫が沢山ありました。
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こどもサポート教室は基本的に児童発達支援事業の一環なので障害児通所支援受給者証が必要になりますが、その前段階で気軽に参加できる「きらり広場」も毎月開催されています。篠田校と青葉校の交互に開催されているそうで、今月は青葉校での開催予定だそうです。
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見学の最後にスタッフの皆さんと集合写真を撮らせていただきました。
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かなり小さいお子さんから対応して下さる施設で、しかも「きらり広場」もありますので、かなり幅広くお願いできるのではないかと思いました。クラ・ゼミスタッフの皆さん、ありがとうございました。

(文責 成育科 網塚 貴介)

2016.10.02

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この週末は 7月に開催した4歳以上のつどい に続いて4歳未満のお子さんを対象としたつどいを開催しました。昨年のこの会( 小さく生まれた赤ちゃんとご家族のつどい(4歳未満) ) は10月末でしたので、今回は少し早く開催してみました。つどいが終わると16時近くなっていますので、とくに遠隔地の方の帰りを考えると、まだ明るいうちに帰ることのできる時期の開催の方がいいのではとの判断からです。

会場の入り口には前回の4歳以上のつどいの様子の写真と、お子さん達みんなで作った制作を掲示してみました。
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つどいの始まりは今回も保育士連合会の佐藤さんによるアイスブレーキングです。
この後、ご両親達は別室で情報交換会に移りますが、今回は遊んでもらっている間にご両親がそっと出て行くというようにしてみました。
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今回の情報提供はあすなろ療育福祉センターで作業療法士をされていて、当院NICUのリハビリ回診や発達外来にもきて下さっている秋元先生に、お子さん達の遊びを通じた発達を促す考え方に関してお話ししていただきました。情報提供のあとはグループに分かれてご家族同士の情報交換の場もありました。
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今回は過去最多の30人もの退院後のお子さんが参加して下さいました。情報提供の間はお子さん達を保育士さんやスタッフの皆さんが担当なので、今回はスタッフの参加数も過去最多でした。それでもなんとか無事に終えることができたのは、多くの皆さんのご協力あってのお陰です。今回はスタッフの集合写真も初めて撮ってみました。ご協力下さった皆さん、今回もありがとうございました。
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(文責 成育科 網塚 貴介)

2016.09.20

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第31回日本母乳哺育学会の2日目午前中にはシンポジウムⅡ「NICU での母乳育児支援」があり「NICU における搾母乳に対する安全管理対策」と言うタイトルでお話しさせていただきました。一番最後に抄録を載せてあります。
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先日もご紹介したように、当院のNICU部門システムでは全国でもいち早く母乳に対する患者認証機能を導入しています。その詳細は「新医療」 でも紹介していただきましたが、今回のシンポジウムでは当院の部門システムを簡単にご紹介した上で、現在進行中である最新機能に関してもご紹介しました。以下に、スライドのいくつかをご紹介します。
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当院のNICU部門システムは以下の抄録にもあるように2006年から導入され、導入当初より注射・処方だけではなく、コストが反映されない母乳に関しても患者認証を行っています。2009年の信州フォーラムの企画セッション「あなたの電子カルテは安全ですか?」での発表の再、全国の施設にアンケート調査をさせていただきました。この時点で栄養も含めた患者認証が行われていた施設はたった3施設に留まっており、当院での導入後にいろいろな会社の方が見学に来られていたことから考えても、おそらく当院での母乳の患者認証は全国で最も早かったのではないかと思います。ちなみに下のスライドにある全ての細項目まで満たした2施設の一つが当院でした。
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当院のNICU部門システムでは、担当看護師さん、患者さん、そして投与される薬剤や母乳の3者認証がされるようになっています。
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栄養も同様で、母乳・人工乳には全てバーコードが取り付けられています。また最近では赤ちゃんがNICUに入院した場合、産科病棟のお母さんに予め母乳用のバーコードをお渡ししておくことで、新鮮な搾母乳でも患者認証が可能となっています。
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ただ、ここまでやっていてもまだまだ完全ではありません。母乳パックから哺乳瓶への詰め替えはフリー業務の看護師さんが担当していますが、哺乳瓶への詰め替え作業では「人の眼」による目視確認しかできないのが現状です。
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そこで、このエラーリスクを軽減させるため、母乳パックから哺乳瓶に移し替える時点で母乳パックと空瓶が合致しているかを確認するシステムを近い将来に導入する予定となっています。
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そもそも医療現場は「確認、確認」の繰り返しが常です。抄録にも書きましたが、「Aは本当にAなのか?」と言うのはまさに「哲学的」とも言える課題です。
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多くの場合、二人のスタッフが確認し合うダブルチェックによる確認が多くの施設で行われていますが、人が行う行為である以上、一定の確率でのエラー発生は統計的にも不可避です。この不可避なエラーリスクをいかに軽減させるかが医療現場における大きな命題でもあります。
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「人の眼」によるダブルチェックに頼るのではなく、可能な限り医療現場における確認作業には「機械の眼」、すなわちバーコードであったりQRコードであったり、そうした技術を融合させることが安全税の向上に寄与するものと信じています。
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導入するには高額なシステムではありますが、どこのNICUに入院しても安全な医療を受けられるようになることを願っています。
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以下、抄録です。

第31回日本母乳哺育学会
シンポジウムⅡ NICUでの母乳育児支援
「NICUにおける搾母乳に対する安全管理対策」

青森県立中央病院総合周産期母子医療センター
成育科 網塚 貴介

母乳には多くのメリットがある反面、体液としての母乳は、特に患児自身の母親以外の母乳が与えられた場合には感染源ともなり得る。NICUにおいて搾母乳の取り違いはこうした感染のリスクや、さらには母親の心理的な側面からも絶対に避けなければならない。従来、多くの施設ではダブルチェックなどによる安全対策が行われてきたが「人の眼」による確認には自ずと限界もある。
当院NICUでは2006年10月より院内全体に電子カルテが導入された。既存の大手ベンダー企業による電子カルテシステムは、特に医療安全面で大きな問題があることから当院独自でNICU部門システムを開発し導入した。特に医療安全面を最重要視し、注射・処方のみならず、コストに反映されない母乳にもバーコードによる個人認証を可能とした。おそらく全国のNICUで最も早く母乳認証を導入したのが当院なのではないかと思われ、当院の部門システム開発後には、全国の施設やNICU部門システムを持つ企業からの見学が相次ぎ、現在では他企業のNICU部門システムでも母乳認証機能は徐々に普及しつつあるようである。
当院のNICU部門システムでは、母乳や人工乳に予めバーコードが貼り付けあり、赤ちゃんに授乳する直前に、1) これから授乳させる看護師さんのバーコード、2) 赤ちゃんのベッドのバーコード、そして3)ほ乳瓶に付いているバーコードの3つを読み込むことによって、「誰が」「誰に」「何を」飲ませるのかを確認できるようになっている。本システム導入により母乳の取り間違いは激減し、完全に100%ではないものの母乳間違いインシデントをみることはほとんどなくなっている。
さらに今年からは、冷凍母乳にもバーコードを貼付し、調乳前の時点での母乳取り違いのチェック機構も導入した。これによって、さらなる安全性の向上が期待できると考えられる。
医療現場における「確認」は、一見簡単なように見えて実はかなり難しいものである。「人の眼」に頼る限り、「Aは本当にAなのか?」と言う「哲学的」とも言える課題に直面する。複数の看護師による指さし確認する「ダブルチェック」においても、二人がかりにも関わらず意外に見逃されることも多く、医療現場での確認作業は「機械の眼」によるシステムを使った方がより確実な確認作業が可能になると考えられる。今後、こうした安全機能がさらに進化し、他の施設でも一般的になることが望まれる。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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