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成育科ブログ

2019.11.30

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11月の最終週は日本新生児成育医学会で鹿児島に行ってきいました。
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会場は2014年に講演のため、今回の学会長である鹿児島市立病院の茨先生にお招きいただいた際に宿泊した城山観光ホテルです。
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学会もいろいろありますが、中でもこの学会が一番忙しく、今回もあれこれたくさんミッションを抱えての参加です。まず初日は医療安全委員会主催のシンポジウムの座長から。
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最初は東京女子医科大学東医療センターの長谷川久弥先生からNICUにおける母乳の取り違い防止システムに関してのご発表です。母乳は赤ちゃんにとっては栄養ですが、一方で体液でもあるため、別のお母さんの母乳が与えられることは感染症のリスクとなってしまいます。母乳の取り違い防止システムは、まだ大手電子カルテでは標準装備されていないシステムなので、各施設でNICU部門システムを導入して対処している施設が増えてきているようです。おそらく国内で最初にこの母乳の取り違い防止システムを導入したのが当院で、各所で発表したのを聞きつけて以前はかなり多くの企業の方も見学されていました。しかし、今回の長谷川先生のご発表をお聞きしていると、そろそろ追い抜かされてきているのかな?とも感じた非常に先進的な取り組みでした。
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参考:第31回日本母乳哺育学会in盛岡 その2

続いて、国立病院機構九州医療センターの佐藤和夫先生からはNICUでのスマホ使用―医用電子機器への影響とマナーの問題と題して、倉敷中央病院の渡部晋一先生からは人工呼吸器回路など純正ではない器材を使用した際の注意点に関してお話いただきました。
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会場を歩いていると、こどもかぞくまんなかのブースがありました。毎回、学会の度にブース出展され活動されていますが、今回は学会場のメイン通りに面していました。
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夕方からはハイリスク児フォローアップ研究会に参加してきました。来年5月に青森市でハイリスク児フォローアップ研究会を開催する予定もあり、そのアナウンスもさせていただきました。
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続いて新生児医療連絡会へ。今回は成田赤十字病院の戸石先生が今年の台風での千葉県の被害に関して、訓練と実際の違いに関してお話しして下さいました。
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翌朝は、こちらも毎回学会の時に恒例となっている新生児医療フォーラムの管理人会です。打ち合わせ後に桜島をバックに集合写真と思いましたが、ちょっと逆光が強かったようです。
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この日の午後からはポスター発表でした。タイトルは「新生児科医師の勤務状況と医師育成・供給に関 する調査―働き方改革対策の観点からの再考察」です。本学会の診療委員会で以前、全国の新生児科医を対象に勤務時間や当直回数のアンケート調査を行ったのですが、昨今の働き方改革を動きを踏まえて再検討したのが今回の発表です。結果から言えば、全国の新生児科医師は現在の医師数に加えて76.2%の増員が必要との結論になりました。

(画像をクリックすると拡大表示されます)

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2日目の夕方は、鹿児島県内の今給黎総合病院が新しくなるのに伴ってファミリーセンタードケアを重視したNICU設計の展示があったので見てきました。
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非常に正確に手作りされた模型で目を見張ります。
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近くによって写真を撮るとミニチュアとは思えない精度です。
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それでも後ろに立っている人と比較すると大きさの違いが分かります。開院はまだ先のようで、今回の学会には間に合いませんでしたが、とても楽しみな施設だと思います。
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学会と言えば、朝も早いですが夜の部も。初日の夜は新生児医療連絡会主催の懇親会へ。全国の気の知れた先生方との語らいもまた学会の大きな楽しみのひとつです。懇親会もそろそろお開きと言うことで事務局長の大木先生がお開きの合図をして、最後に早川先生が万歳の音頭を取るところです。
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2日目の夜は札幌医大の後輩の先生達とご一緒に。
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最終日はお昼にランチョンセミナーがあり「新生児のフォローアップと支援 ~超低出生体重児から医療的ケア児まで~」と題してお話しさせていただきました。
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ランチョンセミナーも終えて一息ついたところで桜島の方を見るとようやくくっきり見えました。
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と思っていたのもつかの間、急いで帰路に就きました。毎度ですが怒濤の3日間でした。
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(文責 成育科 網塚 貴介)

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2019.11.24

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前日の災害時における医療的ケア児支援に関する講演会に続き、11月23日(土)には当院総合周産期センター主催の周産期医療学習会として、大阪発達総合療育センターの船戸 正久先生をお招きして「周産期における生命倫理について」と題してご講演いただきました。
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その前座的に、学習会の前に同会場であおもり母乳の会勉強会で少子化対策に関してお話しさせていただきましたが、こちらはまた改めてご紹介したいと思います。
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船戸先生のお話が始まります。
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今回のご講演では、1)周産期の死と生命倫理、2)基本的緩和ケアは全人医療の基礎、3)退院後の対応と在宅医療支援、4)療育施設におけるEnd-of-life care支援とACP(事前ケアプラン)を4本柱にお話して下さいました。内容は非常に多岐にわたりかつ膨大なのでここで全てをご紹介はできませんが、最後のメッセージとして、
1)死は辛い悲しい出来事であることは間違いないが「死をタブー化」して悪い出来事にしてはならない。
2)「安らかな看取り」を提供することも、医療者の大切な役割(責務)である。
そして今後、医療現場の臨床倫理を考える場合、「協働意思決定」「事前ケアプラン(ACP)」キーワードとなるとお話しされました。

船戸先生は新生児科医の大先輩でもあり、さらに現在は療育や在宅医療の分野に取り組まれていて、その意味でも大先輩にあたる先生です。船戸先生のお話は、やはり最初は新生児科医としての目線から、そしてその後を支える立場からの視点と、個人的にも非常に共感できるお話でした。
学習会が終わる頃には夕暮れとなり、岩木山が夕陽にきれいに映えていました。
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終了後、周産期センターのスタッフとともに船戸先生を囲む会の様子です。船戸先生、2日間にわたりありがとうございました。
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(文責 成育科 網塚 貴介)

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2019.10.18

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先日、11月22日(金)の午後、大阪発達総合療育センターの船戸 正久先生をお招きして災害時における医療的ケア児支援に関する講演会を開催しますとお伝えしましたが、その翌日の11月23日(土)には、当院研修室において、あおもり母乳の会の学習会と、それに引き続き同会場で令和元年度周産期医療学習会を開催予定です。

あおもり母乳の会学習会では網塚が「少子化対策に欠けていたその視点と処方箋」と題して、周産期医療学習会では前日に続いて船戸正久先生から「周産期における生命倫理について」と題してご講演いただく予定です。以下のポスターをクリックすると申込書のPDFが表示されます。多くの方のご参加をお待ちしております。

(クリニックするとPDFが表示されます)

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(文責 成育科 網塚 貴介)

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2019.07.01

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ハイリスク児フォローアップ研究会はNICUから退院したお子さんのフォローアップ体制の充実を目的に組織された研究会で、先日もご紹介したように来年の本研究会は青森市で開催予定です。その1年前の研究会がこの週末に自治医科大学で開催されたので参加してきました。

新幹線で、新青森→仙台駅→宇都宮駅→自治医大駅(と言う駅があります)の経路でようやく到着しました。
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自治医科大学構内は信じられないほど広く、小雨の中を歩いて会場に向かいます。少し歩くと大学病院の陰から巨大な建物が姿を現します。入り口はさらに向こう側のようです。
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この特徴的な形の建物は新幹線の窓からよく見かけます。会場へは手前の入り口から。
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ようやく会場入り口に辿り着きました。本当に構内が広いです。
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今回のハイリスク児フォローアップ研究会は、初日がスキルアップセミナー、2日目が一般演題と特別講演という構成となっており、初日のセミナーから参加しました。今回のメインテーマは「成人期までを見据えたフォローアップ」と言うことで、初日のセミナーも「ハイリスク児フォローアップの卒業を考える」がテーマでした。
NICU退院後のフォローアップと言うとどうしても就学前後あたりまでが主たる関心事になりがちですが、年齢を重ねて行ったその後のことはまだまだ議論が足りない現状があります。いつまでも小児科でフォローアップしているわけにも行かないことや転居や旅行の際の問題点なども多々あります。そうした視点から、今回のセミナーでは、まず佐賀病院の高柳先生から「卒業・連絡手帳」のご提案があり、続いて実際の患者さんのご家族からのこれからにおける心配事や超長期のフォローアップ体制に関する希望などが寄せられました。それを踏まえて、セミナー参加者によるグループワークが行われました。テーマは身体的な観点から、もう一つは発達障害等に関する社会適応に関してです。グループワーク後にはそれぞれで話し合われたことが発表されます。今回は山梨県立中央病院の内藤先生と一緒のグループで、お題を超えての議論でとても刺激になりました。
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セミナー修了後の懇親会です。今回の会長である自治医科大学の河野由美先生からのご挨拶です。
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研究会2日目は朝から一般演題があり、ここでは座長を務めさせていただきました。午後からは特別講演が2題あり、写真はその後のパネルディスカッションの様子です。
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そして、この来年度のこの研究会は青森市内で開催予定となりましたので、今回参加された皆さんにも日程をお伝えしました。来年の企画はまだ検討段階ですが、詳細が分かり次第、このホームページにもアップしていきます。まずは今回参加された皆さん、大変お疲れさまでした。

(画像をクリックすると第45回ハイリスク児フォローアップ研究会のご案内ページにリンクします)

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(文責 成育科 網塚 貴介)

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2019.06.13

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6月8日(土)に仙台市で第3回東北新生児セミナーが開催され、今回は新生児のフォローアップに関してお話しさせていただきました。
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この会は今年で3回目だそうで、ちょうどNICUを辞めた年からの開催だったので、今回が初めての参加となりました。
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会場には東北地方を中心に、各地のNICU看護師さん達が大勢参加されていました。
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今回の呼びかけ人である秋田赤十字病院の新井先生から開会のご挨拶です。
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今回は「NICU退院児のフォローアップと支援」と題してお話ししました。
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最初にNICU退院前のご説明から。退院前のご説明では発達とかの前に当面注意していただきたいことを先にお伝えしています。特に体重が急に増える乳児期早期にはできるだけ呼吸器感染罹患は避けたいところで、そのために最も注意すべきは人混みであるとお伝えしています。またNICU内では接触感染防止でアルコールによる手指衛生を行っていますが、これは退院後であっても当面はあらゆる病原体が「手から手へ」伝播していく仕組みをお伝えしています。ただ、ここであまりにも気をつけすぎても神経質になりすぎるのもよくありませんから、ここで「100日のお祝い」のあたりまでを一つの目安としています。これは、それほど昔でもない頃では赤ちゃんが生まれても5~10人に一人の赤ちゃんが亡くなっていた時代があったわけですが、それでも生後100日を超えると昔でも赤ちゃんの生存確率はかなり高くなっていたのではないかと思います。古来からのこうしたお祝いごとは七五三とかも含めて子供達の生存確率の経験が元になっているのでしょう。
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次にフォローアップの流れについて。細かいことを言えばキリがないのですが、とにかく退院後しばらくは体重増加とかの評価が主となります。それから次第に発達の評価へと重心が移動していくイメージかと思います。1歳半も過ぎると言葉の発達が大きな位置を占めます。そこから先も、その時々に必要な支援と、そこから少し先のために必要な情報提供がフォローアップの中心となるように思います。
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発達と一口に言っても様々な項目があります。発達項目のそれぞれにその能力が獲得可能な時期が限られます。フォローアップに際してはこのことがとても大切といつも感じています。裏を返せば、限られた発達可能な時期に無為な時間をなるべく過ごさせないようにすることが大切だと思います。
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そして必要な支援は年齢とともにどんどん変化していきます。今回は就学から小学校あたりまでのお話しが中心でしたが、その先もまたどんどん必要な支援は変化していき、さらにそのお子さんに寄っての違いも、最初の頃と比べるとその違いはどんどん拡がって行きます。
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最後に、今回の対象は主にNICUのスタッフでしたので、むしろ大事なことは個々の発達の細かいことよりも、NICUを退院していくお子さん達がこれから歩むであろう大きな流れを知っておくことと、退院後にいろんなことがあったとしても、それらを乗り越えて行くための力となるのはきっとNICUの中で育まれる「絆」であり、それを支えることができるのはNICUスタッフであるということが今回最もお伝えしたかったことでした。参加された皆さん、お疲れ様でした。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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