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成育科ブログ

2017.10.22

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先日もご案内したように、今月10月21日(土)に青森県立保健大学講堂で今年度の周産期医療学習会「みんなで考えよう!青森県の小児在宅医療」を開催しました。

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当日はちょっと曇り空の青森市内でした。
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青森県立保健大学の講堂を使わせていただくのは今回が初めてでしたが、とても立派な講堂です。
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まず最初は、青森県障害福祉課社会参加推進グループマネージャーの三上さんからは行政説明として青森県の小児在宅医療に関して、特にこの春に青森県医師会で行って下さった小児在宅医療に関する実態調査と生活調査の結果に関してのご報告がありました。詳細は改めてご紹介したいと思いますが、いずれにしてもこうした調査がこれからの施策に関しての第一歩となるものと思います。
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続いて、特別講演のお一人目は神奈川県立こども医療センターで患者家族支援部部長をされている星野先生に「医療的ケアを必要とする子どもたちの地域生活を支えるために 〜神奈川県小児等在宅医療連携拠点事業を通して見えてきたもの〜」と題してお話ししていただきました。星野先生は元々は我々と同じ新生児科医師としてご勤務されていた先生ですので、同じ仕事のちょうど先輩に当たる先生でもあります。星野先生のお話の中に「医療を軸にした『こども』と『家族』の居場所作り」という言葉にとても共感しました。これはある意味で「 こどもかぞくまんなか 」の小児在宅医療版なのではないかと言う気がしました。
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神奈川県立こども医療センターと言えば、当院の新生児科医師のほとんどが長期・短期で研修させていただた結びつきの強い施設でもあります。下の写真は学習会前日の夜にお世話になった新生児科医師が集まっての様子です。
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特別講演のお二人目は済生会兵庫県病院の奥谷先生に「地域周産期センター病院における短期入所開設」に関してご講演いただきました。奥谷先生のご施設は地域周産期センター、つまり一般の急性期病院の小児科なのですが、そこで短期入所施設を立ち上げたということを最初に知ったのは昨年の学会シンポジウムでのことでした。短期入所施設はすでに全国各地にありますが、その施設で受け入れ可能な患者さんの重症度や年齢はその施設の能力によって大きく左右されます。特に乳幼児でなおかつ重症なお子さんの場合、高齢の患者さんが中心の施設では対象にならないことが問題となります。その点、急性期病院であれば特に乳幼児の患者さんの受け入れがしやすくなると言う点で利用者側からは大きな利点となりますが、一方で急性期病院に短期入所施設を作ると言うことは、施設の成り立ちから言っても大きなハードルがあります。立ちはだかる数々の大きなハードルを乗り越えて実現された奥谷先生の熱意溢れるご講演でした。
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ご講演の後には今回ご参加いただいた方達からの質問も受けました。今回は患者さんのご家族もたくさん参加されており、多くの問題点があることや要望も聞かれました。小児在宅医療の体制作りには当事者である患者さんご家族の方達からの意見が非常に重要と考えています。今回の学習会の様子は早速地元紙の東奥日報でも大きく紹介して下さいました。
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学習会を終えての集合写真です。
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今回の開催に際しては当院周産期情報室や事務方の皆さんのご協力で実現することができました。ご講演下さった先生方、学習会の準備に奔走して下さったスタッフの皆さん、参加された皆さん、ありがとうございました。この会が青森県の小児在宅医療が良くなるために少しでもお役に立てばと思います。
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(文責 成育科 網塚 貴介)

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2017.10.16

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10月12日(木)からの3日間、大宮ソニックシティで 第62回日本新生児成育医学会 が開催され参加してきました。
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学会初日は学会倫理委員会主催のワークショップがありました。今回のワークショップでは 重篤な疾患を持つ新生児の家族と医療スタッフの話し合いのガイドライン が作成されて10年が経ち、臨床現場での実践も取り組まれている一方で、現場としての活用のしづらさも多いことが指摘されており、これまでの本学会でも患者さんのご家族にも加わっていただいてのワークショップが行われてきました。今回のワークショップでは、実際の臨床場面で、治療の差し控えや看取りの医療に移行する際に生じる課題に関して、具体的な模擬事例を用いてご家族も含めた多職種でのワークショップが企画されました。
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今回のワークショップには当院や神奈川の患者さんのご家族も参加されていました。ちょうどこのワークショップの直後の委員会で神奈川県立こども医療センターの豊島先生とご一緒する予定だったので、会議室前でのサプライズとなりました。
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夜からは懇親会、さらに新生児医療フォーラムのオフラインミーティング(オフミ)と続きます。熊本の川瀬先生の音頭で乾杯をして、全国津々浦々の新生児関連の仲間達があれこれ近況を語り合う場となっています。
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こちらは解散前の集合写真です。
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2日目のランチョンセミナーではいわき協立病院の本田先生が「今、日本でできるインタクトサバイバルのためのファミリーセンタードケアの提言」と題してご講演されました。本田先生は、ファミリーセンタードケアは決して単なる患者サービスではなく、NICUに入院された患者さんが後遺症なく退院していくために必須のケアであると強調されました。ファミリーセンタードケアの欠如を「画竜点睛を欠く」と表現されていましたが、まさにその通りと感じたご講演でした。
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午後にはポスターセッションの座長がありました。このセッションの最後に京都大学の花岡先生が「よりよりデブリーフィングが可能な新生児蘇生講習を目指したシミュレーション開発」とのご演題を発表されました。写真がそのセットになるのですが、特に目を引いたのが聴診器です。スマホから出た心拍数に相当する音源を直接聴診器から「のみ」聴くことができるようになっています。実際の蘇生現場では心拍数は聴診している人しか分かりませんから、より実践的な講習会が可能になるなと大きな発見がありました。
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この学会もかれこれ何十年も前からほぼ毎年参加していますが、毎年大きな発見があります。参加された皆さんもお疲れ様でした。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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2017.10.11

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NPO在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク 第23回全国の集い in はちのへ2017 が10月8日(日)~9日(月)の2日間にわたって開催されたので参加してきました。

新幹線とJRを乗り継いで本八戸に到着です。実は本八戸駅は今回が初めてでした。
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駅から少し歩いて行くと会場周辺の施設が見えてきます。
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会場の一つである商工会議所に到着です。
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初日は時間の関係で少ししか聴講できませんでしたが、その後の懇親会にも参加させていただきました。 八戸えんぶり に引き続き、今回の会長をされた はちのへファミリークリニック 院長の小倉和也先生のご挨拶がありました。
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会長の小倉先生と、2日目のシンポジウムでご一緒する予定の八戸市民病院小児認定看護師である奥寺さんと八戸医師会訪問看護ステーションの長谷川さんと一緒に。
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2日目の朝を迎えました。シンポジウムの会場は八戸ポータブルミュージアム“はっち”です。ミュージアムと言うだけあって、会場入り口にはいろんな展示が所狭しとありました。
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ここからが本題のシンポジウムです。まず最初に基調講演として医療法人財団はるたか会理事の梶原厚子さんから、医療的ケア児をめぐって制度の大枠とこれまでのご経験を通しての課題などに関してご講演いただきました。
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八戸市民病院小児認定看護師の奥寺さんからは患者さんが退院される病院看護師のお立場から、
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八戸医師会訪問看護ステーションの長谷川さんからは、訪問看護ステーションの看護師のお立場からお話ししていただきました。
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奥寺さんと長谷川さんお二人ののご発表で共通していたのが現状の課題で、小児への訪問診療医の不足、レスパイト ショートステイ施設の不足、受け入れ可能な訪問看護ステーションの不足、ケアマネ コーディネーターの不在などを挙げられていました。ご講演の後のシンポジウムでは、この課題の中でも小児を受け入れ可能な訪問看護ステーションをどうやって増やしていけるか?が話題となりました。訪問看護ステーションが対象としている患者さんの多くは成人、特に老人が多いと思いますが、その中でどうやって小児にも対応していただけるのか?意外とその答えはNICUにあるのではないかと言う話になりました。NICUから退院する患者さんで訪問看護ステーションにお願いする対象をNICU側で絞りすぎてはいないだろうか?すごく重症なお子さんだけをお願いしていることが逆に小児患者さんへの忌避感を生み出しているのでは?そのような議論がありました。課題は山積していますが、いろいろに視点を変えながら考えて行くのも一つの方法なのかも知れません。
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(文責 成育科 網塚 貴介)

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2017.09.23

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今年2月に 「総合診療医ドクターG(のような研修会)」 でお越しいただいた国立研究開発法人国立国際医療研究センター の忽那賢志先生に、今回は院内感染対策研修会でAMR(Antimicrobial Resistance、薬剤耐性)に関してご講演いただきました。
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AMRとは病原体が変化して抗生物質・抗菌薬が効かなくなることで、これは抗生物質・抗菌薬の使用、特に不適切な使用によって増加します。今、このAMRがこれからの世界で大きな問題となると言うのです。
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仮にこのまま何の対策も取らずに放っておくと2050年には1000万人の死亡が想定され、がんによる志望者数を上回るのだそうです。
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AMRがどんどん増加して行ったらどうなるのでしょう?簡単な例としては、例えば尿路感染を起こしたとしても治療する薬がないとか、カテーテルを挿入しようとしても、もしカテーテル感染が起こってしまったら対処のしようがない、など、現在であれば抗生物質・抗菌薬で対処可能な普通の疾患・疾病が、それこそ直接的に命に関わる重大疾患になってしまうと言うのです。
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そうならないために今できることは、抗生物質・抗菌薬は限りある貴重な資源として大事に使っていくことが必要です。
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ちなみに忽那先生は レジデントノート 2016年12月号 Vol.18 No.13 その抗菌薬、本当に必要ですか?〜Choosing Wiselyで考える、抗菌薬の正しい選び方・使い方 を昨年書かれています。この本でもう一度勉強し直してみようかと思います。
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さらにちなみに、こうした事態を重くみて厚生労働省からも普及啓発のためのポスターが作られたりしています。薬剤を処方するのは医師ですが、患者さんの側にも正しい知識を持って受診することが必要と言うことです。

(画像をクリックすると普及啓発ポスターのpdfにリンクします。)

(画像をクリックすると普及啓発ポスターのpdfにリンクします。)

(画像をクリックすると普及啓発ポスターのpdfにリンクします。)

(画像をクリックすると普及啓発ポスターのpdfにリンクします。)

未来の世代のために自分達が今できることが何なのかを再認識させられた研修会でした。
忽那先生、ありがとうございました。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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2017.09.11

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この日曜日には青森県助産師会研修会で医療的ケア児に関して講演させていただきました。
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お話しは青森県の周産期医療の背景にはじまり、NICUから退院されたお子さん達の発達の特徴や支援の実際、さらに本論である医療的ケア児と取り巻く現状の問題点と支援体制構築のための大枠に関してお話しさせていただきました。このスライドは今年3月4日(土)に 周産期学習会~みんなで考えよう!青森県の小児在宅の今、未来 でご講演いただいた谷口先生が 平成27年度小児等在宅医療地域コア人材養成講習会 でお話しされていた資料を拝借して作ったものです。異なる法令に基づいたバラバラの支援が結果として「たらい回し」を生じさせる構造的な問題を指摘した図で、これは非常に分かりやすいと思っています。
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助産師会で後援と言えばこれまでだと母乳育児とかファミリーセンタードケアとか相場が決まっていたものですが、周産期からは離れてしまったこちらはともかくとして、助産師会としても今後の医療的ケア児支援に関して妊娠中からの支援活動に取り組むことが期待されているところでもあり、これも時代の流れだなと感じた1日でした。少しでもお役に立てることを願っています。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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2018.01.13
音楽療法セミナーで講演予定~「家族を育てるNICU」
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2018.01.08
第8回三重新生児クリティカルケアフォーラムのお知らせ
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2017.12.21
第4回新生児医療MMカンファレンス
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第27回千葉県周産期新生児研究会旅日記
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第6回青森県周産期講演会~室月先生をお招きして
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あおもり母乳の会学習会~「楽しい母乳育児支援」とは?
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あおもり母乳の会 (Custom)
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