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成育科ブログ

2013.12.15

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昨日は青森市内で青森県周生期医療研究会がありました。この会は年に1回、県内の周産期医療関係者が一堂に会して色んな発表を持ち寄ります。


11/14の記事でプログラムの紹介をしましたが、当科からは3題の一般演題と特別企画「超早産:22~23週への対応」では網塚が本県における問題点を述べました。うちからのトップバッターはNICUスタッフの鹿内さんで、「早産児における早期発達支援~あすなろ医療療育センター理学・作業療法士との協働~」に関して発表しました。当科では同じ青森市内にあるあすなろ医療療育センターの理学療法士さんand/or作業療法士さんに毎週水曜日にNICUまで来ていただき、入院中の赤ちゃんの姿勢とか筋緊張とかの評価をしていただき、それを実際のケアに反映させると言う取り組みをしています。この日は発達外来と同じ日でもあり、NICUラウンドが終わったら外来で色んな相談をさせていただいています。

スライドはラウンドで使用するアセスメントシートの活用の仕方を紹介しています。

次は伊藤先生が「産褥入院期間の短縮が新生児管理に与える影響について」報告してくれました。当院では2011年から産褥入院期間を自然分娩の場合、従来の6日から4日へ短縮されましたが、特にNICUに赤ちゃんが入院した場合にお母さんの母乳分泌がその影響でどうなったかを調べてくれました。かなりの分量だったので相当大変だったことと思います。

池田先生からは「ドクターヘリによる搬送用保育器を用いた新生児搬送 ~本格的な運用開始の報告~」をしてもらいました。これまでもあちこちでドクヘリ準備の発表はしてきましたが、実運用の発表は今回が初めてです。池田先生のスライドの方がかなり分かりやすい印象でした。
ドクヘリは有視界飛行のため日没までしか飛行できません。このため出迎え搬送をするには準備時間、往復の飛行時間、搬送元への滞在時間などをこれまでのシミュレーションから考えると、日没の約2時間半前までに第一報がないと間に合わない計算となります。特に冬場で日没時刻が早い時期は午後2時でもギリギリとなり、その辺を今回の発表では強調していました。

特別企画「超早産:22~23週への対応」では、在胎22~23週児において看取り例が多い現状とその背景に関して新生児科からの視点で述べました。本県では超低出生体重児のほとんどが母体搬送され当院で治療を受けており、また当科の極低出生体重児の診療成績はリクルートページでも紹介しているように全国でもトップクラスなのですが、それなのに本県の新生児死亡率はなかなか良くならないと言う矛盾を抱えています。理由は在胎22~23週における看取り例の多さにあります。看取りの是非や倫理的なことは別として、まずはこのことを県内の周産期医療関係者に広く認識してもらうことが先決で、実際に現場で起きている事実に向き合わなければ対策の取りようがないと言うのが今回の企画意図です。

なかなか統計上は良くなったように見えない本県の新生児医療ですが、こうした看取り例を除いた超低出生体重児の死亡率の推移を見ると、現在では県全体として数%にまで改善してきています。産科の先生方とも共通認識を持ち、今後もまた少しでも本県の周産期医療の改善に努めることができればと思います。

会の終了後は、今回の研究会で新しい出生前遺伝子検査に関して弘前大学医学部生と弘大祭の来場者に対する意識調査の結果を報告して下さった弘前大学医学部の学生さんをさそって二次会をしました。

最近の学生さん達は考え方がしっかりしていていつも驚かされます。
彼ら・彼女たちの若い力が活躍する時が待ち遠しいです。

 

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