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成育科ブログ

2014.03.17

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昨日に続き、その後の記事をご紹介していきます。
「青森県の乳児死亡率を改善させよう」
県内関係者が一丸となり取り組み、更には平成16年に念願の総合周産期母子医療センターが開設されることも決まりました。青森県周産期シンポジウムが毎年開催され、どうしたら良くなるのかが熱く議論されたりもしました。そうした中、平成16年の乳児死亡率が前年のワースト2位から大幅に改善されたと、翌年の6月に大きく報道されました。


しかし、本県の各死亡率は単年で評価できるものではないことを以前から指摘していましたので、改善したからと言って単年で喜んでいる場合ではないことも、この頃、頻回に強調していました。
以下の記事もそうした方向性を踏まえて書かれたものと思います。

こうした劇的な改善の背景には、当院にNICUが開設されて以来進めてきた超低出生体重児の集約化があります。平成15年の乳児死亡45例のうち、実に超低出生体重児が22例を占めており、中でも当院以外での死亡例が14例ありました。これが翌年の16年には当院以外での死亡例が3例まで11例減じ、その結果、超低出生体重児死亡例の総数も同じく11例減少しました。この頃こそが本県における超低出生体重児の集約化が完成された時期と言えます。

一方、こうした乳児死亡率改善の報道と相前後して、かつて当院小児科への医師派遣元であった札幌医大のある北海道では、「北海道内で小児科医が不足しているのに、道立大学である札幌医大がなぜ県外に小児科医を派遣するのだ」と言う声があがるようになってきていました。当時の北海道新聞では以下のような大々的な記事が掲載され、ここから私たちにとっての想像を絶する苦難の時代が幕を開けることになります。

こうした道新記事に呼応するように、東奥日報でもこうした問題が出ていることを報じていただきました。

乳児死亡率が改善したと喜んでいたのもつかの間、「大幅改善も医師不足懸念」この記事の見出し通りの展開が待ち受けていました。

これからしばらくして、いわゆる「たらい回し」問題が大きな社会問題化したことによって、ここから当科ははからずも「全国で最も医師不足が深刻な総合周産期母子医療センターのNICU」として様々なメディアに取り上げられていくようになります。

2014.03.16

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平成16年に当院に総合周産期母子医療センターが開設されてから、早いもので今年で10年になります。この10年を記念して10年誌を編集中です。過去のデータとかその他諸々を整理しているので、この機会にその一部を適宜アップしていきたいと思います。これまで新聞等のメディアで取り上げられたものを見返してみると、この10年の動きが分かるような気がします。まずは、これまでの新聞記事を古い順に追ってみたいと思います。

まずはこの記事から。平成11年に乳児・新生児・周産期死亡率が全国ワーストワンとなったことから、この後、急速に当院にNICUを設置する動きが加速しました。

この記事は2002年に2年連続 乳児・新生児死亡率が最下位となったこと受けてのものです。しかし、この後から総合周産期母子医療センター開設に至ることになります。

2003年には青森朝日放送(ABA)が「赤ちゃんを救え」と言う特集を組んで下さいました。



この特集では本県の新生児死亡率が全国最下位である現状に焦点をあて、県内の医療施設の不備や医師不足の問題などを浮き彫りにしたことが評価され、この特集を自ら制作された八木里美キャスターはこの年のギャラクシー賞報道活動部門を受賞されました。

2005年の元旦の東奥日報では「守ろう いのち」と題した第2特集が組まれ、その中で当院の総合周産期母子医療センターも大きく取り上げられました。

同じ年の春からは東奥日報で「あおもりの未来紡いで 生きる」の連載がスタートし、その中でも何度か当院の取り組みが紹介されています。

この頃は、まさに県内全体が全国一高い死亡率をなんとか良くしようと一致団結した空気がみなぎっていました。当院の今があるのも、こうした県内関係者の皆さんの励ましがあってこそと思います。今後もその後に続く記事をアップしていきたいとお思います。

2014.03.13

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MRSAはNICUにおける永遠の課題で、当科も他のNICUと同様、その対策に日々頭を悩ませています。MRSA対策の基本はとにかく手洗いで、中でも速乾性すり込み式手指消毒剤は有効かつとても便利です。これまでも各保育器横には速乾性すり込み式手指消毒剤が配備されていましたが、この度、長年の念願が叶って携帯型の速乾性すり込み式手指消毒剤を個人持ちすることができるようになりました。

実際にスタッフそれぞれに配布されてみると、装着方法はひとそれぞれで、肩からかけて幼稚園児の水筒みたいになっている人もいれば、腰のところに付けたりと色々でなかなか面白いです。


これがあれば、例えばこれまでなら酸素化が悪くなった児のところに行ってから手指消毒しなければならなかったところを、そこに向かうまでの間に消毒することができるようになります。一つの対策で急に良くなることはなかなか難しいとは思いますが、こうした取り組みの積み重ねで何とか改善に向かわせることができればと思っています。

2014.03.12

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昨日は苫小牧市立病院NICUの看護師さんと弘前大学医学部の学生さんの見学で賑わっていました。苫小牧市立病院の看護師さん達は、以前当科で働いてくれていた寺田先生からのご紹介で見学に来て下さいました。

こうして他地域の施設から見学に来ていただけるのはとても嬉しいです。この時期は天候が悪く、昨夜も猛吹雪で帰りの飛行機が心配でしたが、発着情報を見ると無事飛んだようですね。春からは当科の房川先生が苫小牧市立病院にお世話になるので、また引き続き交流していただければと思います。

また弘前大学の学生さんは医学部3年で 昨年12月15日の周生期医療研究会 でごいっしょした皆さんが中心でした。

あれこれ見学した後、研修医の長谷川先生からNCPRの指導を受けていました。皆さん体格が良いので、長谷川先生は救急救命士の学生さんかと当初勘違いしていたようです。

仕事が終わった後の飲み会です。

関西出身同士の二人は意気投合して兄弟のようです。

将来の進路はまだまだこれからとのことですが、色んなところを見て回ってよく考えて決めてくれればと思います。
またいつでも遊びに来て下さい。

2014.03.03

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今日は第23回青森県救急業務研修会にお招きいただきました。内容は最初に佐藤秀平先生から「産科救急:病院前救護」についてご講演があり、続いて「新生児蘇生と新生児搬送の要点」と題して救急隊の皆さんを中心にお話しさせていただきました。
内容は通常の新生児蘇生法のお話しが中心となるのですが、通常のNCPR(新生児蘇生法)は分娩施設での蘇生を前提としているので、例えば救急隊の皆さんが自宅分娩に駆けつけた際にどれだけ通常のNCPRのお話しが役に立つのかは、いつも心配しながらお話ししています。新生児を専門に診療している我々でさえ、赤ちゃん用の物品が揃っていない環境で緊急に蘇生しなければならないとすると、想像するだけでもかなり大変です。そうした限られた条件下でどこまで必要最低限のことを行えるかと言う点に関しては、一方でそうした物品の整備を進めつつ、一方で新生児蘇生法の基礎を拡げていくことが必要なのではないかと考えています。また近いうちに実技講習も行いたいと思っています。
参加された皆様、お疲れ様でした。

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