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成育科ブログ

2014.09.28

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昨日は盛岡市で東北新生児医療カンファレンスがありました。この会はかれこれ20年ほど続いてきた東北地区の新生児の先生方の集まりを引き継いだものです。これまでは東北6県それぞれの当番幹事の地区での開催でしたが東北相互の交通が良くないことから、今回から盛岡市と仙台市のどちらかで開催していくことになりました。

今回は来年の未熟児新生児学会学術集会が行われる会場でもある盛岡地域交流センター「マリオス」で開催しました。
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ここの会場は20階が展望台になっていて盛岡市内を一望できます。
写真右は岩手山です。あいにく雲がかかっていました。
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今回の一般演題は8題。議論が活発すぎて時間が伸びてしまうのが恒例です。
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特別講演では鹿児島市立病院の茨先生をお迎えして「胎児炎症性反応症候群(FIRS)の治療戦略」に関してご講演いただきました。敗血症のような炎症性の病態に対してだけではなく、絨毛膜羊膜炎合併母体から生まれた超低出生体重児に対する血液浄化療法の慢性肺疾患予防効果は絶大で、この治療法が普及すれば超低出生体重児の慢性肺疾患がほとんどなくなるのではないかと思えるほどでした。これから展開が大いに期待される治療法です。
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カンファレンス終了後はつなぎ温泉に移動しての懇親会です。
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東北地区の集まりなので、どうしても話題は人手不足の話が中心になっていきます。当科も当直は4日ごとで回していますが、うちなどまだまだ恵まれている方で、どこの施設もいつ診療体制が維持できなくなってもおかしくないぐらいのギリギリで辛うじて維持されているのが実情です。どうしたら良いのかを茨先生を囲みながら語り尽くした一夜でした。

一夜明けた今日も良い天気でした。
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茨先生をはじめ、ご参加して下さった皆さん、ありがとうございました。
また来年も集まれることを願っています。皆さん、くれぐれもお身体に気をつけて下さい。

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2014.09.23

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今日は朝から久しぶりにNCPR講習会(専門コース・5時間)を開きました。県内施設から医師・助産師・看護師の皆さんが計21名参加して下さり、インストラクターは院内からはNICUからの3名と産科の松倉先生、院外からは千歳先生と健生病院の齋藤先生にも加わっていただき計6名の3ブース体制で行いました。場所はMFICU内の特別分娩室です。なかなか頻回に開催できないので受講者も増えないのですが、今日の受講者の中からインストラクターを取ってくれる人が出てくれることを期待しています。まずは全員合格を祈っています。皆さん、お疲れ様でした。

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2014.09.19

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青森県立中央病院新生児科では平成27年度の常勤医師および後期研修医を募集します。

特に今回は専門医制度改正が目前であることから、当科独自の後期研修医募集としては来年度の募集が最後となります。

当科では人材育成の考え方として、国内の他施設での積極的な研修をその柱と考えています。「人が余ったら研修させよう」ではいつまで経っても人材育成は叶いません。当科ではかつての人手不足の苦い経験から、若手医師の国内他施設での研修を最優先事項と考えています

特に女性医師の場合、初期研修2年+小児科専門医研修期間3年に加えて2-3年間の専門領域(Subspecialty)研修を終えると、これだけストレートで行っても30歳台前半となってしまいます。将来の結婚・出産・育児と小児科医としての専門性の両立を考えると、このコースでもギリギリのところなのではないでしょうか?これを男性医師と一緒に国内専門研修を待っていたのでは、女性医師だけが途中で「仕事かプライベートかの二者択一」を迫られてしまっているのが実情なのではないかと思います。当科ではこうした観点からも女性医師のキャリア形成を少しでも支援できればと考えています。

詳細は リクルートページ をご覧下さい。

是非、本県の新生児医療を意欲溢れる若い力で一緒に支えていただければと思います。

2014.09.12

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当科のホームページではNeonatalCareで連載していた人工呼吸器の使い方を 英語版のホームページ に掲載しています。今年の7月から英語ページだけのアクセス解析ができるようになり、そろそろ2ヶ月になるのでどんな地域からのアクセスがあるのかをまとめてみました。
英語ページ (Custom)

世界地図で見てみるとアフリカ・中東・モンゴル・東欧を除くほとんどの国からアクセスがあることが分かりました。
世界地図 (Custom)
アクセス数が一番多いのは日本よりも米国で、2番目が日本、3番目は英国ですが、カナダ・インドからもほとんど同じぐらいのアクセスがあります。
世界地図順位
1日のアクセス数はせいぜい20前後とごく僅かではありますが、こうして作ったページを世界中の方に見てもらえていると言うのはとても嬉しく思います。一番アクセス数の多い機種はSiPAPで、VN500がそれに続きます。多くの人工呼吸器は世界中で使用されていますので、世界中のNICUでこのページが役に立ってくれることを願うばかりです。
アクセス数
機種別

2014.09.04

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東奥日報夕刊の連載も3回目になりました。今回は「NICUってどんなところ?」と言うタイトルでNICUの紹介的な内容にしてみました。

「コウノドリ」と言う漫画がモーニングで連載していて、名前だけは以前から知っていたのですが、先日、出張の際にKindleでまとめ買いして新幹線で1巻から4巻まで一気読みしてしまいました。でもこの漫画は新幹線で読んではいけません。きっと隣の人にはiPad見ながら泣いている変なおやじとしか映らなかったことでしょう。そのストーリーが感動的なのはその通りですが、それにも増して産科・周産期医療の現場に対しての描写と記述が極めて精緻かつ臨場感に溢れています。私たちのように周産期医療に関わっている人間ならある意味「日常的」な光景ですが、恐らくは基礎知識のない方達にとってはまさに「非日常」、衝撃なのではないかと思います。

今回3回目となるこの連載では「いつ誰が当事者になるか分からない」ことをその根底のテーマとして考えていますが、その点でもこの「コウノドリ」はそれをもっともっとリアルな形で示してくれているのだと感じていました。

「コウノドリ」では6月からNICU編がスタートしましたが、その冒頭で主人公の鴻鳥先生が「NICUは赤ちゃんを育てる場所なんです」と語るこの言葉こそ、今回の「NICUってどんなところ?」と言うお題にぴったりと考え講談社にお願いしてその部分の掲載許可をいただきました。
NICU編4

「コウノドリ」のNICU編は先週が最終回でしたが、その最後に鴻鳥先生が「赤ちゃんと一緒に両親も成長させる場所なのかもしれませんね」と語ります。それが今回の原稿の締めくくりと一致してしまったことにさらに驚いてしまいました。「パクリ疑惑」を持たれそうですが、本当にこれは偶然のことです。
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以上、ちょっと余談ばかりになってしまいました。

「コウノドリ」ほどの影響力はありませんが、周産期医療をもっと広く知っていただくため、またこれからも地道に続けて行きたいと思っています。「コウノドリ」の今後も楽しみにしています。

以下、連載3回目です。

「コウノドリ」という漫画をご存じでしょうか? 「産婦人科医でジャズピアニスト」という異色の主人公が登場する医療漫画で、週刊「モーニング」(講談社)で2012年から連載されています。
 周産期医療の中で私たちが日々直面する患者さんとそのご家族の葛藤が丹念に描かれ、6月からはNICU編が始まりました。その初回で、主人公が小さな赤ちゃんを産んだお母さんに「NICUは赤ちゃんの病気を治す場所ではありません。赤ちゃんを育てる場所なんです」と語ります。
 NICUには厳密な施設基準があります。清潔な環境(クリーンルーム)であること、一定以上の面積を要することと、赤ちゃんのベッド代わりである保育器をはじめとした集中治療に要する様々な医療機器の設置が必要です。
 赤ちゃんを見守るスタッフも重要で、看護師さんは赤ちゃん3人に対して常時1人以上配置されていなければなりません。夜間も同じ体制なので、たくさんの看護師さんが必要です。医師もNICUだけの専任医師による24時間体制が必要です。新生児専門の医師はとても少なく、県病でさえ専任医師5人のみで24時間体制を組んでいます。
 こうして書いていくと、まるで無機質な器械だらけの空間を想像されるかもしれません。確かに見た目は器械だらけの病室ですが、NICUはただ治療だけを行う場所ではありません。
 例えば1000㌘未満で生まれた赤ちゃんは、数カ月から長ければ半年近く入院することもあります。この長い入院期間に赤ちゃんたちは文字通り「育って」いくのです。
 NICUに赤ちゃんが入院することになったご家族は、それまでそんなことは夢にも思っていなかった方たちばかりです。いつもの朝を迎え、いつも通りにかかりつけの産科に妊婦検診に行ったら、突然「緊急に入院が必要です」と言われ、そのまま県病まで救急車で搬送され、その当日に赤ちゃんが早産で生まれてくる、そんな経過の方も珍しくありません。それまでの妊娠経過で何の問題もなく出産予定日を迎えても、出産時に突然仮死状態になることもあります。無事に生まれたと思ったら先天性の疾患が見つかる場合だってあります。妊婦検診で疑われる場合もありますが、そうでない場合の方が圧倒的に多いのが現実です。
 赤ちゃんのご両親にしてみれば心の準備も何もないのが当たり前で、その現実を受け入れるまでに時間がかかることも少なくありません。その経過は百人百様、同じ人などいません。しかし、その長い入院期間の中で赤ちゃんが、次々と襲いかかるハードルを一つ一つ乗り越え、時にはつまずき、それでも少しずつ「育って」いく中で、その現実を家族として乗り越え、赤ちゃんとの絆を育んでいく、その場所こそがNICUなのです。冒頭に「赤ちゃんを育てる場所」と書きましたが、その意味では「家族を育てる場所」と言えるのかもしれません。
 赤ちゃんが生まれると、普通は母子が一緒にいるのは当たり前のことですが、その当たり前がかなわなかったご家族に対し、不安や葛藤を受け止めるお手伝いをする責任が、全ての周産期医療従事者にはあります。しかし、私たちが支える以前に、厳しい条件の中でも育っていく赤ちゃんたちの生命のたくましさこそが、「家族を育てて」いくのだと感じています。

 

(この画像は当該ページに限って東奥日報社が利用を許諾したものです)

(この画像は当該ページに限って東奥日報社が利用を許諾したものです)

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