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成育科ブログ

2015.04.28

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平成27年5月16日(土)13:00~弘前市ヒロロ4階市民ホールにて東北母乳の会を開催します。今回は青森県での開催ということで、あおもり母乳の会事務局員が中心となり、講演会や来場者の方を交えての「おっぱいわいわいタイム」が予定されています。講演会では「ちょっとだけ早く生まれた赤ちゃんへの母乳育児支援」と題してお話しさせていただく予定です。多くの方のご参加をお待ちしております。

(クリックするとあおもり母乳の会ホームページにリンクします)

(クリックするとあおもり母乳の会ホームページにリンクします)

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2015.04.27

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東奥日報夕刊の連載「知ってほしい赤ちゃんのこと」は先週月曜日が15回目でした。今回はこれまで続けてきた少子化問題の総まとめ的な内容になっています。少子化問題に関してはこれからも触れて行こうと考えていますが、次回からはテーマをちょっと変えていこうかと考えているところです。

第15回目 (Custom)

以下、15回目の本文です。

少子化問題に関して、例えば「日本は国土が狭いから人口は少ない方が良いんじゃないか?」などの意見を耳にします。今回はそれら少子化に関わる一般的な誤解を解きたいと思います。

 少子化の問題は、単に人口が減るという簡単な話ではありません。最大の問題は「年齢別人口構成の急激な変化」です。国立保障・人口問題研究所による、2010年と2040年の推計値の比較を見てみましょう。総人口では、約1億2800万人から約1億700万人と、16%程度の減少が予想されています。

 ちなみに40年は、団塊ジュニア世代が70歳前後と高齢者の仲間入りをする頃です。老年人口(65歳以上)だけは3割ほど増えていますが、生産年齢人口(15~64歳)を見ると、逆に8173万人いたのが5787万人と、3割近く減少すると予想されています。また、老年人口を支える生産年齢人口の割合では、老年1人に対し、2・8人だったのが、約半分の1・5人まで減ると推計されています。

 この急激な変化がどのような問題を引き起こすのか? 現在の若年世代や、これから生まれてくる世代の立場で考えると分かりやすいのではないでしょうか。

 最近は「年金はもらえるのか?」と受給者側の心配の声ばかりが聞こえてきますが、若年世代やその子どもたちから見ると「自分たちがもらう時、若者の負担はどれくらいに増えているのか?」という見方ができます。国が背負っている借金も膨大です。これから生まれる若年世代に仲間を増やさないと、負担は増すばかり─。自分たちの今よりも、子や孫の心配をもっとしても良いのではないか。そんな気がしています。

 一方、こうした背景から行われる少子化対策自体が、戦後の「産めよ増やせよ」を連想させ、忌避感を抱く方も多いようです。女性に対するプレッシャーを問題視する意見も耳にします。

 確かに少子化が問題だからと言って「子どもを産む」ことの押しつけは避けなければなりません。ただその前に、若い世代の結婚や子育ての希望が叶えられているか、という点を考えなければなりません。同研究所が年に行った出生動向基本調査によると、夫婦の「希望子ども数」は平均2・42人。また独身女性の結婚希望率が89.4%、さらに「(結婚した場合の)希望子ども数」が2・12人とされています。

 これらの数値などから「希望出生率」を算出すると1・8となり、現在1・4程度で推移している合計特殊出生率を大幅に上回ります。少子化対策に成功したフランスなどの欧州先進諸国の合計特殊出生率も1・8程度です。人口を安定させるために必要な合計特殊出生率は2・07なので、そこには足りませんが、まずは子育て世代の希望子ども数をかなえることが先決と言えるでしょう。

 現在の日本で「結婚し子どもを産み育てる」ことの困難さが増しています。医療現場という限られた場面ながら、近年のお母さんたちを取り巻く環境を見ていると「社会としての優しさが欠けているのではないか」と常々感じます。

 かなり昔になりますが、高倉健主演の映画『野生の証明(1978年)』で「タフでなければ生きていけない。優しく無ければ生きている資格がない」と言うキャッチコピーが頻繁に流れていました。今の社会をこの少子化問題の観点から眺めていると、まさに「社会自体が優しくなければ生きていく資格がない」のかもしれません。

2015.04.25

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ちょっと間が空いてしまいましたが、先日の小児科学会総会in大阪のpart2です。日本小児科学会総会と言うと、これまではどちらかと言うとどんどん細分化され、あたかも「ミニ内科化」した各分科会の集合体のようなイメージを持っていましたが、今回の学会プログラムを見ていると「ミニ内科」的な分科会色は控えめで、むしろ小児科を越えた視野をもっと拡げたプログラムが盛り沢山の印象でした。日程上、各会場が重複しているので全てを聴講することはできないのですが、個人的に興味のある分野であれこれとても勉強になった学会でした。

学会初日は総合シンポジウムとして「21トリソミーの”小児以降”を知る」と題したシンポジウムを聞きました。日頃から21トリソミーのお子さんには大勢接してはいますが、逆に成人期以降に接することはないのでとても勉強になりました。
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2日目は朝から出生前診断に関する教育講演とシンポジウムが続きました。教育講演の方は 一昨年、青森にもご講演にきていただいた宮城県立こども病院の室月先生 でした。室月先生の教育講演で妊娠初期の胎児診断全般に関してお聞きした後、続くいわゆる新型出生前診断のシンポジウムを聞きました。詳細は省きますが、適応疾患や検査対象の拡大を求める声と、その一方で結果的にこの検査によって多くの染色体異常のお子さんが中絶されていることを危惧する声が交錯している現状を再認識しました。
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2日目の午後には多職種シンポジウムとして「子どもの権利からみたこれからの療養環境~小児科医として、何を目指すのか~」と題したシンポジウムを聞きました。
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「病院のこども憲章」 と言うのがあって、そこには以下の10か条が記されています。

1.必要なケアが通院やデイケアでは提供できない場合に限って、こどもたちは入院すべきである。
2.病院におけるこどもたちは、いつでも親または親替わりの人が付きそう権利を有する。
3.すべての親に宿泊施設は提供されるべきであり、付き添えるように援助されたり奨励されるべきである。親には、負担増または収入減がおこらないようにすべきである。こどものケアを一緒に行うために、親は病棟の日課を知らされて、積極的に参加するように奨励されるべきである。
4.こどもたちや親たちは、年齢や理解度に応じた方法で、説明をうける権利を有する。身体的、情緒的ストレスを軽減するような方策が講じられるべきである。
5.こどもたちや親たちは、自らのヘルスケアに関わるすべての決定において説明を受けて参加する権利を有する。すべてのこどもは、不必要な医療的処置や検査から守られるべきである。
6.こどもたちは、同様の発達的ニーズをもつこどもたちと共にケアされるべきであり、成人病棟には入院させられない。病院におけるこどもたちのための見舞い客の年齢制限はなくすべきである。
7.こどもたちは、年齢や症状にあったあそび、レクリエーション、及び、教育に完全参加すると共に、ニーズにあうように設計され、しつらえられ、スタッフが配属され、設備が施された環境におかれるべきである。
8.こどもたちは、こどもたちや家族の身体的、情緒的、発達的なニーズに応えられる訓練を受け、技術を身につけたスタッフによってケアされるべきである。
9.こどもたちのケアチームによるケアの継続性が保障されるべき である。
10.こどもたちは、気配りと共感をもって治療され、プライバシーはいつでもまもられるべきである。
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このシンポジウムでちょっと気になったのが「子どもには親や親族に付き添われる権利を有する」と言う点でした。子どもの立場からすればこのことは当然ではありますが、しかし子どもが付き添われる権利を有すると言うことは、親には子どもに付き添う義務があると言うことになります。では、その義務を有する親は子どもの付き添いのために仕事を休む権利を有していると言える現状でしょうか?子どもの立場からだけその権利を強調することは、結果として親を板挟みにしてしまうのではないか?もっと言えば、これまでの小児医療が「子どもの権利」の時点で思考停止に陥ってしまっているのではないか?そんなことが気になったので、このシンポジウムではこの点に関して質問に立たせていただきました。

この点に関しての私見はこれまでの新聞投稿や東奥日報の連載にも載せていますので、併せてご覧いただければと思います。
2014年1月16日 朝日新聞のオピニオン欄に投稿しました
2015年3月19日 東奥日報連載13回目 少子化対策に欠ける視点

2015年4月9日 東奥日報連載14回目 子の障がいと母の就労

学会3日目の午前中は総合シンポジウム「どうするこれからの小児在宅医療と家族支援 – 小児科医師に何ができるか?」を聞いてきました。最近、当科でも在宅医療的ケアを要する患者さんが増えてきており、こうした患者さんとそのご家族の支援がなんとかできないものかと思っていたので、とてもタイムリーでした。「進んでいるところは進んでいる」と言うこと、そして公的医療機関よりも民間の開業の先生方の方がはるかに進んだ取り組みをされていることを再認識しました。今後、どうして言ったら良いのか、その答えをすぐに見つけることはできませんでしたが、何かできることがないのかをこれからも探って行きたいとの思いを新たにしました。
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2015.04.24

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4月も後半に入り、ようやくささやかながら歓迎会を開くことができました。神奈川県立こども医療センター新生児科で2年間の研修を終えて返ってきてくれた川村先生をはじめ、昨年秋から当院小児科に勤務され、この春から新生児科に移ってきた小山石先生、そして臨床工学技士の相馬さんも新たに仲間入りしてくれました。また今月後半から八戸市民病院小児科の福島先生も2週間ですが研修にきて下さっています。
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あちこちで「神奈川方式」とは言っていますが、すでに独自の「青森方式」が確立しつつある現状もありますし、来年以降、さらに国内留学組が戻ってきますので、その都度、細かなところのすりあわせをして行かなければならないなとも思っているところです。

2015.04.20

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先週末は大阪で日本小児科学会総会があって参加してきました。会場は大阪国際会議場です。
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今回の特別講演ではiPS細胞でノーベル賞を受賞された山中伸弥先生のお話しをお聞きすることができました。ご自身の生い立ちからiPS細胞ができるまでのこと、そしてこれから未来に向けての提言をwitに富んだ英語でお話しされました。
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学会初日の夜は 新生児医療フォーラム のメーリングリストの管理人会で久しぶりに学会の夜に集まりました。今回は現在の新生児医療フォーラムの創設者のお一人である沢田健先生が東邦大学佐倉病院をこの春に退官されたので、そのお祝いもさせていただきました。
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新生児医療フォーラム は沢田先生達の創設期の世代から、大木先生、箕面嵜先生と私の第二世代、そして現在の管理人である愛知医科大学の山田先生、熊本の川瀬先生、大阪の西原先生の第三世代へと受け継がれてきています。現在、西原先生は今の 新生児医療フォーラムのホームページ を刷新する作業を進めて下さっていますので、近いうちにリニューアルされたサイトに生まれ変わる予定です。

新生児医療フォーラム では新生児・周産期医療に関わる医療従事者がメーリングリストを通じて日々情報交換をしています。新たな時代へ向けてますます発展していって欲しいと願っています。

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ブログ更新情報

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2017.09.30
今年も日野公三先生の講演会と上映会
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2017.09.23
忽那先生によるAMR(薬剤耐性)ご講演
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2017.09.22
今年も県外からの研修の先生達が!
(クリックすると周産期学習会の案内&申込書にリンクします)
2017.09.21
平成29年度周産期学習会~みんなで考えよう!青森県の小児在宅医療
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2017.09.20
ATV「わっち!!」で医療的ケア児特集 その2
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2017.09.11
青森県助産師会研修会で医療的ケア児の講演
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2017.09.10
小さく生まれた赤ちゃんとご家族のつどい(4歳未満)
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2017.09.09
NPO法人フローレンス代表・駒崎さんのご講演
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2017.08.28
県医師会主催の新生児蘇生法講習会
(画像をクリックすると記事のページにリンクします)
2017.08.27
乳幼児の入院付き添い、なぜ24時間?~朝日新聞デジタル
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2017.08.14
「あいだクリニック」を見学させていただきました!
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2017.08.11
特別支援学校医療的ケア基本研修

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