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成育科ブログ

2015.12.31

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今年も 昨年に続いて アクセスランキングを出してみました。今年も英語版ページも含めてのランキングにしてみました。まず総アクセスビュー数ですが、2013年が1年間で52571件(=4381件/月)、2014年は96046件(=約8000件/月)だったのに対して、2015年は134,530件(=約11210件/月)と、倍増した昨年からさらに40%ほどアクセス数を延ばしています。それでは以下に10位までのアクセスランキングをお示しします。

1位

NICU当直1000泊目! (2014年5月9日、10,141件)
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今年の年間ランキング1位はなんと昨年5月に投稿した「 NICU当直1000泊目! 」でした。理由は定かではありませんが、恐らくは何らかの医療系サイトでたまたま紹介されたことでアクセスが集中したのではないかと思います。医師の過重労働に対しての社会的関心の高さがうかがえます。

2位

SiPAP(英語版) (2014年1月30日、4,190件)

2位もまた昨年の投稿で、インファントフローSiPAPの英語版が年間を通して安定したアクセスを記録して上位に入りました。

英語版ページ は以前、NeonatalCareで連載していた「クセとコツをらくらくマスター 人工呼吸器フル活用マニュアル」の内容をそのまま英訳したもので、2013年頃から作り始めて、昨年の夏頃に完成しました。それ以降は特に手直しもしていませんが、現在でも世界中からそれなりの件数のアクセスがあります。中でもSiPAPが最も多くの方に読まれているようです。

3位

Babylog VN500 (Basic) (2261件、2014年2月8日)
3位も2位に続いてBabylog VN500(基礎編)の英語版のページでした。

4位

東奥日報連載12回目 付き添いの建前と現実 (1,898件、2015年3月5日)

4位は 東奥日報連載 の12回目である「付き添いの建前と現実」がここに来てようやく今年の投稿でのランクインとなりました。
付添の建前

5位

当直回数が丸3年に! (((( ;゚Д゚))) (1,789件、2015年8月21日)

5位も当直回数の話題でした。やはり労働環境問題は関心が高いようですね。

6位

東奥日報連載20回目 母乳育児の大切さを伝えたいのは「社会」 (1,602件、2015年8月6日)

6位は東奥日報連載20回目の「母乳育児の大切さを伝えたいのは「社会」」でした。この記事はFacebookやtwitterでも数多くシェアいただけたのがランクインにつながったのかと思います。
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7位

金曜ドラマ「コウノドリ」第1回観ました! (1,493件、2015年10月18日)
7位は金曜ドラマ「コウノドリ」1回目の感想でした。「コウノドリ」は本当に素晴らしいドラマでしたね!なかなか時間がなくてその後の感想をリアルタイムにはアップできなかったので、これは後日、また特集してみたいと思っています。

8位

東奥日報連載21回目 母乳に「こだわる」? (1,294件、2015年9月10日)
8位も東奥日報連載21回目の「母乳に「こだわる」?」でした。連載記事はこれ以外にもあるのですが、やはり母乳関連記事は関心が高いようですね。
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9位

早産児の人工呼吸管理Part2 (1,179件、2014年5月14日)

10位

早産児の人工呼吸管理Part5 (1166件、2014年5月22日)

9位と10位は昨年春にアップした「早産児の人工呼吸管理」シリーズがランクインしました。両者とも昨年の記事にもかかわらず、1年以上もかけて多くの方達の目に触れているのはありがたいことだと思います。

以上、今年のアクセスランキングをまとめてみましたが、今年の特徴としては昨年までのコンテンツが上位を占めていたことかと思います。アクセス総数全体は増えていますので、おそらく今年のアクセス総数の伸びは、今年の新規記事に加えて英語版も含めた過去の記事が多くの方達に読まれたことが要因なのではないかと思います。

来年も身近な話題をご紹介させていただきたいと思います。

2015.12.24

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東奥日報夕刊の連載 「知ってほしい赤ちゃんのこと」 は今週月曜日が27回目でした。今回は「真の母乳育児支援とは?」と言うタイトルで、お母さんへの精神的支援の必要性に関して述べてみました。

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以下、本文です。

以前、正しい情報と支援があれば、ほとんどのお母さんは母乳で赤ちゃんを育てられると言われていることを述べました。この「ほとんど」とは、実際にはどの程度の割合なのでしょうか?

母乳育児に力を入れていて、WHO・ユニセフから「赤ちゃんにやさしい病院(BFH)」に認定されている施設は、本県内では弘前市の健生病院と国立病院機構弘前病院の2施設あります。しかし、健康な赤ちゃんがお母さんのおっぱいだけで退院できる割合は、BFH認定施設でも良くてせいぜい9割程度、一般的に8割を超えていればかなり高率と言えます。

ちなみに、県病で出生体重1000g未満で生まれる超低出生体重児の救命率は現在95%を超えます。それでも「ほとんど助かりますよ」とはとても言えません。一方の母乳率は、8割程度で合格レベルなのですから、「ほとんどのお母さんが母乳育児できる」というのは言いすぎのような気もします。

確かに母乳育児の確立にはお母さんたちを励まし、モチベーションを高める必要があります。しかし、イメージしていた母乳育児とは裏腹の結果になってしまえば、お母さんたちが喪失感・敗北感を感じたとしても不思議ではありません。

これはちょうど受験生が合格をイメージして頑張ったのに不合格になってしまった時と似ています。ここで重要なのは、仮に当初のイメージとは異なった結果となったとしても、「やれるだけのことはやった」と思えるなど、気持ちが前に向くような支援なのではないかと思うのです。つまり、母乳育児支援とは単に母乳率が高くなることを目指すのではなく、仮にうまく行かなかったとしても、しっかりと精神的なサポートやフォローも含んでのことでなければならないはずです。

母乳育児と言うと、「母乳教」とか「狂信的」といった言葉で揶揄されることがありますが、それにはそう言われるだけの、何らかの至らなさがあるのではないかと思います。

「頑張ればみんなうまく行きますよ」と言って、うまく行かなかった時のサポートがなければ、それは母乳育児を支援している側も「母乳が大事」とは言いながら、実は「できなかったらそれはそれで仕方ない」という気持ちが働いているのではないか? そんな気さえしてしまいます。

支援もなく、生後間もなくから人工乳を飲ませれば母乳率など半分にも満たないことでしょう。母乳育児がうまく行かなかった時、その最も大きな原因はお母さん自身ではありません。分娩施設の支援の影響がはるかに大きいのは事実で、支援する側に原因があると言っても過言ではありません。

そして、お母さんがご自身を責めてしまう気持ちになったのだとしたら、それもまた施設としての精神的支援が不十分であったことが原因と言って良いでしょう。決してお母さんご自身を責めることになってはならないと思うのです。

人工栄養だって立派な育児なのだ」と、その後の育児を前向きにとらえられることの方が、母乳育児の確立よりもはるかに重要なのではないでしょうか?

母乳育児支援で何が一番大切なのか? それは単に母乳率を上げることではなく、母乳で赤ちゃんを育てたいと思っているお母さんが最大限の支援を受けられ、最終的にどんな結果になろうと自信を持って赤ちゃんを育て続けることができるような支援なのではないかと思います。

では、このような支援はどうすれば実現できるのでしょうか? それはまた次回お話ししたいと思います。

2015.12.19

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今週末は毎年この時期に開催される青森県周生期医療研究会がありました。

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今回はNICU看護師さんの大村さんが「青森県立中央病院における 早産児の早期発達支援 実践報告2~中心静脈栄養管理中の児の外反予防と内反足に対するポジショニング~」と題して、主にPIカテを下肢から挿入している赤ちゃんが腹臥位管理されている際に外反になりやすい点を、あすなろ療育福祉センターのPT・OTスタッフの方と一緒に対策を検討した内容を発表して下さいました。
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弘前大学の医学生である成田先生からは「高齢出産と難産の関係」と題した発表がありました。個人的にもこれまで低出生体重児の増加が高齢出産の増加が影響していると発表したりしていましたので、とても興味深く拝聴しました。サブタイトルも絶妙ですね。参考までにこれまでの低出生体重児と母体年齢関連の記事のリンクを以下に貼っておきます。
東奥日報連載8回目 低出生体重児の出生数増加の理由は?
第60回日本新生児成育医学会 少子化シンポジウム
極低出生体重児の母親年齢を多い順に並べると?≫回答

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今回はこの他、当院産婦人科の森川先生が「青森県立中央病院総合周産期母子医療センター開設10周年を過ぎて」と題して、過去10年分の産科側の統計を発表されました。
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さらにNICUからは当科の三上先生が、特別講演に宮城県立こども病院脳神経外科の白根礼造先生をお迎えしていることもあるので「当院NICUにおける 過去5年間の 脳神経外科紹介症例の報告」と題して、過去5年分のまとめを発表してくれました。
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そして特別講演は宮城県立こども病院脳神経外科の白根礼造先生から「周生期中枢神経疾患の脳神経外科的対応」と題してお話しして下さいました。豊富な症例をご紹介いただきとても勉強になりましたが、なによりも、脊髄髄膜瘤など、先天性の中枢神経性疾患は発生数としても極めて稀なので、やはり集約化などによって専門医による治療が行われることが望ましいことを改めて実感しました。超低出生体重児であれば県単位での集約でも診療成績の維持は可能ですが、さらに稀な疾患の場合には診療圏域をさらに拡大していかなければ診療の水準維持が困難であることは明白です。ご講演の最後に「いつでもご相談下さい」と言って下さり、とても心強く感じました。
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研究会の後は懇親会で色々お話を聞かせていただきました。これを機に、もっと密な連携を取らせていただければと思います。ご多忙のところ青森までお越し下さりありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
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2015.12.10

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東奥日報夕刊の連載 「知ってほしい赤ちゃんのこと」 は今週月曜日が26回目でした。これまで母乳が大切とばかり述べてきましたが、これでは人工乳の「立場」がないので、今回は視点を変えて人工乳の「立場」からその必要性に関して述べてみました。

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以下、本文です。

これまで母乳が大切とばかり述べてきましたが、これでは人工乳の「立場」がないので、今回は視点を変えて人工乳の「立場」からその必要性に関して述べてみたいと思います。

結論から言えば、人工乳とは一つの「ツール」なのではないかと私は考えています。

昔、赤ちゃんのお風呂上がりに湯冷ましを飲ませるよう指導していた時代がありました。この指導はかなり徹底されていたようで、いまだに多くのお母さんから「お風呂上がりの湯冷ましはいらないんですか?」と聞かれます。しかし、その答えは「ノー」です。

昔の人工乳は濃度がやや濃かったため、赤ちゃんには適宜白湯を与える必要がありました。そのため、このような指導がされていたのです。

母乳であれば、以前から白湯は必要ありませんでした。人工乳で育てられている赤ちゃんも、今は必要ありません。
人工乳は母乳を目標に改良され続け、それでも遠く追いついてはいないものの、日進月歩の進化を続けています。改良自体は素晴らしいことです。

問題はその使い方にあります。私は、人工乳はあくまで必要な時に加えられるべきものであると考えています。
母乳は出産直後からどんどん分泌されるものではなく、最初の数日間はホルモンの影響でなかなか増えてこないことがしばしばです。

赤ちゃんの側もそれが前提になっていて、最初の数日間、ほとんど母乳が飲めなかったとしても、水分と栄養が維持されるようになっています。なので、「赤ちゃんは水筒とお弁当を持って生まれてくる」と言われます。

しかし、これはすべての赤ちゃんに当てはまるわけではありません。

例えば、早産児や体重が少なめの赤ちゃんの場合、完全母乳にこだわっていると低血糖になりやすく、点滴が必要になれば入院せざるを得ません。赤ちゃんが入院すると通常はお母さんと離ればなれになりますので、結果として母乳の割合も下がってしまいます。むしろ、人工乳を加えて赤ちゃんの血糖値を保ちながら、お母さんと一緒にいてもらった方が母乳分泌も増え、母乳育児は確立しやすくなるのです。

よく泣く赤ちゃんの場合に人工乳が必要になることもあります。激しく泣くと、体から水分がどんどん水蒸気として出て行き、体重が減ります。赤ちゃんが泣くのに理由がある場合は、原因を取り除けることもあるので、すぐに人工乳を足す判断が正しいとは限りませんが、お母さんの母乳分泌が追いつかない時期にはやむを得ない場合もあります。

これらはあくまでいくつかの例に過ぎませんが、必要な時に必要最低限の人工乳を加えることは決して悪いことではありません。

よく「完全母乳」という言葉が使われます。そもそも、この言葉自体に問題があるようにも思います。

「完全母乳」と言うと、どうしても母乳以外のもの(=人工乳)を一度も飲ませないと考えがちです。そうではなく、普通に「母乳育児」で良いのではないでしょうか?

1回でも人工乳を飲ませてしまったら「負け」のように思う必要は全くありません。確かに厳密に言えば、人工乳は牛由来なので、異種タンパクによるアレルギーのリスクはありますが、そのリスクよりも、必要な時に人工乳を加えないことによる脱水や低血糖の方が、ずっとリスクとしては高いのです。

母乳育児の支援者は、リスクが高いのはどちらなのか常に冷静に見極める必要があります。ここを取り違って、一口も人工乳を飲ませないことを重視するような指導がされていれば、それは「こだわり」と言われても仕方がないでしょう。

重要なのは、「ツール」である人工乳を正しく使いこなすことなのではないかと考えています。

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