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成育科ブログ

2016.11.11

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今日は院内の臨床倫理研修会に青森県立保健大学で特任教授をされている大西基喜先生をお招きして「ヘルスコミュニケーションの倫理的側面」と題してご講演いただきました。
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大西先生は医療倫理で多くの書籍にも関わっておられ、「少子超高齢社会の「幸福」と「正義」―倫理的に考える『医療の論点』」 と言う本があって個人的に持っていますが、この本でも救急車の有料化問題に関してご執筆されています。

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医療現場では日常診療から重篤な状態に至るまで、患者さんと医療者が意識するしないにかかわらず倫理的判断の繰り返しです。またどのような判断を下すかには患者・医療者関係が影響します。そうした問題を考える上でのエピソードや考え方をいくつかご紹介して下さいました。お話しは、医療における意思決定と価値観・パターナリズム、共感の大切さなど多岐に渡り内容全体をご紹介するのはとても難しそうなので、ここでは大西先生がご紹介して下さった書籍等だけご紹介します。それぞれ画像をクリックするとサイトにリンクします。

こちらは医療倫理の歴史上、有名な事例として「命は誰のためにあるのか」と言う重い問いを投げかけたダックス・コワート氏の物語です。以下、サイトからの引用です。

“1973年7月ダックス・コワート(当時25歳、独身)は、テキサス州の故郷で不動産業を営む父親と土地の下見に出かけた。その時、不幸にもプロパンガスの爆発事故に遭い、全身の約65%に大熱傷を負った。父親とともに病院に収容されたが、父親は死亡、ダックスは一命を取りとめた。治療同意書にはダックスに代わって母親がサインし、過酷な治療が始まった。しかし、ダックスは毎日のように治療の中止を望み、死にたい(Please let me die!)と訴え続けた。医師の説得や母親の意向もあり治療が続行されたが、退院時には指全部と両目を失い、無数の傷痕と、ひとりでは何もできない身体だけが残された。”

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こちらは、脊椎腫瘍によって神経系が徐々に破壊されるという死に至る病に冒された文化人類学者が自分と周囲の人々の態度変化を詳細に観察したドキュメンタリーです。自身の障害が顕在化して行くに連れ、例えば子どものように頭を撫でられたとか、使用人に馴れ馴れしく声をかけられたとかなど、そうした実体験が書かれているそうです。そして、障害者の社会復帰を妨げるのは障害そのものではなく、社会が彼らに付与する神話と誤解であるとしているのだそうです。

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こちらは医学研究者であり経済学者でもあるポール・ザック氏が、信頼という感情の科学的裏付けとして我々にも母乳育児で馴染み深いオキシトシンが深く関与していると言う書籍です。ポール・ザック氏はTEDにも登場しており、下の画像をクリックするとTEDの動画にリンクしますので、是非ご覧下さい。

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(クリックするとTEDの動画サイトへリンクします)

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こちらは医療倫理の総説で大西先生もご執筆されています。

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お話しは多岐に渡り、とても簡単にまとめられるものではありませんが、とにかく非常に勉強になった研修会でした。大西先生からはまだまだたくさんのことを教わりたいという思いを新たにしました。また是非色んなお話しをお聞きしたいと思います。大西先生、ありがとうございました。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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