2013.10.26
今日は第3回青森県周産期講演会として宮城県立こども病院産科の室月淳先生をお招きして「母体血による胎児染色体検査ーいわゆる新型出生前診断について」と題してご講演いただきました。新しい出生前診断に関しては色んな情報がありますが、今日のご講演で大分情報が整理されたように思います。室月先生、遠いところお越しいただきありがとうございました。

最初のスタッフ紹介のスライドです。懐かしい室本先生が写っています。

「いわゆる」新型出生前診断で、感度を99.1%、特異度を99.9%とした場合、陽性と判定された場合に的中する確率(陽性的中率)が罹患率によって異なることを示したスライドです。
21trisomyの一般的な罹患率は1/1000とされており、全年齢を対象とした場合にはこの検査で陽性と判断されてもその結果が正しい確率(陽性的中率)は5割を切ってしまいますが、これが1/250、1/50、1/10と確率が高まるに従って陽性的中率が上昇します。21trisomyの罹患率は、35歳で1/250、41-42歳で1/50と上昇するので、このことがこの新しい検査法において年齢制限が必要な根拠となるようです。

講演会終了後には室月先生を囲んで。