2013.11.26
明日の院内症例検討会と週末の日本未熟児新生児学会の発表を控え、昨日今日と2日連続で予演会でした。
明日の院内症例検討会では房川先生が「超低出生体重児の胎便病に対しNICU内でガストログラフィン注腸造影を行った1例~フラットパネルの有用性を中心に」と題して発表します。NICUにおけるフラットパネルの有用性はこのブログでも何度かご紹介してきましたが、これなしでは救命は困難だったのではないかと言う例を紹介したいと思います。
あーすれば良いんじゃないか、こーすれば良いんじゃないか、とみんなから意見が飛び交い合い、それに聞き入る房川先生です。
続いて日本未熟児新生児学会の方です。今回はポスター2題、口演1題の計3題出しました。
まずはNICU専属MEさんの矢本さんからです。矢本さんの発表は「新生児人工呼吸器SLE5000のPEEP実測値について」です。SLE5000ではPEEPの設定値と実測値が異なることが多いことから、Certifier FA plusと言う器械を用いて、実際の圧を測定してみましたと言う発表です。
次は伊藤先生で、演題名は「産褥入院日数の短縮が新生児管理に与える影響について」です。これは当院産科の産褥入院期間が2011年から従来の6日から4日に短縮されたことの影響を調べたものです。2年間にわたるかなり膨大な資料を調べてくれました。
池田先生は口演で「慢性期の未熟児動脈管開存症の治療介入におけるNT-proBNP測定の有用性の検討」について発表します。池田先生が2年間の神奈川県立こども医療センターNICUの研修から帰ってきて以来、大きく変わった当科のPDA管理に関するお話です。いずれもここでは内容までは書きませんので、ご興味のある方は是非、学会当日の発表までお越しいただければと思います。
最後に、10-11月の2ヶ月間、NICU研修で頑張ってくれた当院2年目研修医の後藤真一先生のさよなら講演もありました。当科での研修が今後に少しでも役に立ってくれればと思います。