2013.11.28
今日は仙台市立病院の千葉 洋夫先生が、当科のNICU部門システムの見学に来て下さいました。新病院の準備をされているそうで、そこで当科で使用しているNICU部門システムを参考にして下さるとのことでした。
当科のNICU部門システムは大手業者の部門システムとは全く別に独自に開発されたもので、元々は紙指示簿をベースとし、そこに経過記録や週間経過表などを付加していった当科独自のシステムです。NICUでは1患者に1台のタブレットPCを配置し、点滴・注射だけではなく処方や栄養に対しても患者認証が可能で、特に医療安全を最重視した構成となっています。NICUでは母乳を間違えると感染のリスクから大問題になりますが、通常の電カルシステムであれば会計に関係しない母乳に際しても、恐らく全国でも最も早い時期から母乳の患者認証機能を装備しており、ログインした看護師と薬剤・母乳等をチェックすることにより「誰に対して、誰が、いつ、何を」実施したのかを認証できるシステムとなっています。
指示簿の基本画面はこんな感じです。どうしても指示や経過記録には「縦情報」が多いので、その表示にはノートPCよりもタブレットPCが優れています。今でこそタブレットPCは花盛りですが、このシステムを導入した頃にはまだ機種も少なくて、その点でも苦労しました。
仙台市立病院の皆さんはお昼過ぎから夕方までずっと真剣に色々なお話を聞いて下さいました。
来月はこちらから当科のシステムのコンセプトに関してご説明にお伺いする予定となっています。
また来月を楽しみにしています。