2014.02.16
先週、2月13日(木)から2月15日(土)まで、毎年長野県大町市で開催される新生児呼吸療法モニタリングフォーラム(信州フォーラム)に参加してきました。このフォーラムは医師だけでなく看護師さんや臨床工学技士さん、また企業の方々も大勢参加される新生児医療関連の研究会です。長野県は青森からは遠いのですが、それでも内容は毎回盛り沢山なので毎年欠かさず参加しています。
出発の日の青森は好天でした。長野へは新青森から新幹線で大宮乗り換えし、長野新幹線に乗り換えます。会場の大町市までは更に長野駅からバスで80分ほどのところにあります。移動時間は正味で6時間、それでも八戸乗り換えの頃よりは楽になりました。
会場に到着、毎年、雪だるまがお出迎えしてくれます。
初日は「最新のNICUをデザインする~ファミリーセンタードケアを考える」と題して、赤ちゃんとご家族が過ごしやすいNICUを目指した取り組みを各施設から発表されました。4床室にしてご家族が過ごしやすくした聖隷浜松病院や個室化に取り組む高槻病院の取り組みが紹介された後、「光で世界一のNICUを作る」のコンセプトで設計された名古屋第二赤十字病院の田中太平先生が発表されました。
詳細は語りきれませんが、ちょうど同じ頃にNICUの改築設計をしていた施設としては、田中先生の高い志にただただ感服しました。 田中先生の取り組みは既に多くで取り上げられていますので以下にリンクだけご紹介しておきます。
光あれ・・・新生児集中治療室は今・・・。
光のソムリエ プルミエール
2日目の最初は新しい人工呼吸モードであるNAVA(neurally adjusted ventilatory assist)のセッションでした。
NAVAは当科でも間もなく導入予定なので呼吸管理好きとしては興味津々で聞き入りました。従来の人工呼吸器とはセッティングも全く異なりまだまだ勉強が必要ですが、これまでも他院ではあまり使われていないPAV(proportional assist ventilation)を積極的に使ってきた当科ですので、比較的導入はしやすいのではないかと考えています。実際に使用されている実例をお聞きしたのと、懇親会でも演者の高橋先生とあれこれお話しできてとても勉強になりました。
2日目の夜は懇親会です。この会は毎年1000名近くの参加があり、懇親会ももの凄い人数です。
こちらは毎年恒例の和太鼓です。生の太鼓はもの凄い迫力です。
懇親会の後は、以前、青森でも一緒に働いていて、現在、札幌医大NICUの小林先生や、苫小牧市立の寺田先生に加えて、長先生をはじめとした北海道大学の皆さんや長野こどもの先生達との二次会で盛り上がりました。
こうして2日目の夜も過ぎていきましたが、この間にも外ではしんしんと雪が降り積もっていました。そして大変な翌朝を迎えることになります。(続く)