2015.11.12
今日は弘前大学医学部で新生児の講義をしてきました。今日は先々週に続いて2回目の講義です。新生児の講義は全部やろうとすると小児科全部と同じだけの各分野に加えて周産期に関することまで含めると膨大になってしまいますので、全2コマではかなりかいつまんだ内容にならざるを得ません。この2コマの講義で毎年欠かさないのが新生児蘇生法と母乳育児に関してです。
新生児蘇生法は例年、NCPRのスライドを抜粋して講義していましたが、今年はドラマ「 コウノドリ 」が放送中ですので、番組内での動画を早速使わせていただきました。今橋先生、白川先生の蘇生はとても役者さんとは思えないほど手際がよく、いっそ正規の新生児蘇生法講習会の動画教材に登場して下さると新生児蘇生法ももっと盛り上がるような気がしました。
また母乳育児に関しては、医学部の学生が将来様々な分野に進んだ時、「お母さんに投薬するから授乳は止めて下さい」と簡単に言わないで欲しいこと、そして自分の専門分野で頻繁に使う薬剤ぐらいに関しては最低限、授乳可能かに関する知識を持って欲しいことを毎年強調しています。
講義の終わりには新生児医療・周産期医療に関する書籍をごっそり持ち込んで、医学生の皆さんにプレゼントしてきました。もちろんコウノドリのコミックも入っています。一人でも多くの医学生の方が新生児医療・周産期医療に関心を持って欲しいと願っています。