2012.11.22
初の人工呼吸器ネタです。
PSVモードは吸気フローの低下を感知しターミネーションされて呼気に転じることで吸気時間が可変します。しかしSLE5000のPSVモードはちょっと変わっていて、自発呼吸を検知しない場合にはターミネーションされずに最大吸気時間が守られると言う挙動を各呼吸毎に示します。
早産児の自発呼吸の維持にはHering-Breuer反射を主とした神経反射性呼吸調節が重要な役割を果たしており、そのためFRC(機能的残気量)の維持が極めて重要な意味を持ちます。この点においてSLE5000のPSVモードにおけるこの挙動は、FRCが低下して無呼吸に陥った際の肺リクルートメント効果として有利に働く可能性があると考えています。
ご参考に実際のグラフィック画面の動画をご覧下さい。
(青文字の部分をクリックすると動画が始まります。始まるまでに少し時間がかかります。)
SLE5000PSV