2016.08.20
この週末には青森市内にある児童発達支援施設をいくつか見学させていただきました。これまで発達外来から発達支援施設にお子さん達をお願いしながら、こうした施設でどのような取り組みがされているかを実際に自分自身の目で見る機会がなかなかなく、施設見学をしたいなと考えていたところ、今回実現しました。
この日はまず青森市の雲谷方面にある こども発達支援施設やまぶき園 を見学させていただきました。
この施設は発達に何らかの問題のあるお子さんを対象に発達の支援を行う施設で、親子での通園とお子さんだけの通園の二通りの通園に加えて、集団指導と個別指導もそれぞれに組み合わされて、それぞれのお子さんにあった支援をされています。
こちらの写真は指導室の一つで、下の写真は同じ部屋をマジックミラーで眺めたところです。個別指導されているお子さんを親御さんが見守れるような工夫もされています。この日もたくさんのお子さん達とお母さんと一緒のお子さん達もいらっしゃっていました。
見学後に工藤先生と一緒に写真を撮らせていただきました。
続いてお邪魔したのが、このやまぶき園のすぐ近くにあるおおぞら学園です。おおぞら学園は家庭的に何らかの問題があったり、お子さんに精神的な問題があるなど、治療に加えて様々な支援を要するお子さん達のための 児童心理治療施設 です。ここには最大30名の入所児童が生活することができます。
今回、一緒に見学させていただいた当院心理士の齋藤先生、総合周産期母子医療センター専属保健師の吉田さんと、おおぞら学園園長の鳴海先生と見学後の一枚です。
この日はさらに青森市中心部にある ライフサポートあおば さんにもお邪魔させていただきました。こちらの施設は発達障害のあるお子さんの発達支援として、主に未就学児の児童発達支援と放課後等デイサービスをされています。
主に自閉症のお子さんが多いようで、絵カードなど、視覚を中心として訓練の流れが分かりやすくなるように様々な工夫をされていました。
こちらは、訓練の項目が次に何をするかを実際のモノを提示することで分かりやすくされていて、一つの項目が終わると箱の中に棒を入れていくと言うやりかたをされていました。
こちらも似てはいますが、予定が変更になった時のカードです。斜線で消された隣にクレヨンのカードが提示されています。
写真をお願いしたら、スタッフの皆さんと一緒に窓から顔を出したところを撮らせていただきました。
発達外来でお子さん達をみていく中で何らかの療育が必要と感じても、実際にどこの施設でどのような発達支援が行われているのか、これまで見たことがありませんでした。青森市内にはこの他にも様々な施設があり、今回のように実際の発達支援の様子や施設での支援方針などをうかがうことで、それぞれのお子さんに適した療育施設をご紹介できるようにできればと思っており、今後も同じようにあちこち見学させていただきたいと思っています。それぞれの施設の皆さん、お忙しいところお時間を取っていただきありがとうございました。
(文責 成育科 網塚 貴介)