2018.02.18
今年も毎年この時期恒例の 新生児呼吸療法モニタリングフォーラム (通称:信州フォーラム)に参加するため長野県大町市に行ってきました。信州フォーラムと言えば、4年前の帰り道で遭難しかけたことを以前ご紹介したことがあります。
2014/2/14 信州フォーラム旅日記 番外編
ちょうど平昌オリンピックで小平選手が500mで金メダルを取ったばかりですが、小平選手の出身地である茅野市を過ぎたあたりが4年前に遭難しかけたところでした。思うように車が進まず、新幹線で帰るのは難しいということでJR茅野駅で新幹線の切符を払い戻したので記憶に残っています。
もうNICUには関わっていないので昨年の参加が最後と思っていましたが、今年もまた6時間かけていつもの会場にやってきました。なんか「もう行かない詐欺」みたいになってます。
到着してすぐに始まったのが「これからのコンセプトNICUを創造する」と言うセッションです。神奈川県立こども医療センターの豊島先生がモデレータを務められていました。最初の発表は同じ神奈川県立こども医療センターで「こどもかぞくまんなか」でご活躍中の斎藤朋子先生が「家族がそばにいたくなるNICU」と言うことでご発表されました。近年、NICUでは個室化が進んではいますが、確かに家族が一緒にいると言う点では個室化された環境はいいのですが、一方で家族がいない環境での個室化は児への声がけも減ってしまうためか発達に必ずしも良い影響ばかりではないと言われているのだそうです。つまり、ファミリーセンタードケアをするにもご家族に来ていただかなくては話にならないと言う点はまさにその通りと感じました。齋藤先生のご発表では、先日の音楽療法セミナーでも引用した「コウノドリ」第4話の同じシーンのスライドが使われていました。家族にきてもらえるようにするにはどうしたらいいのか?と言う疑問が湧きますが、きっとその鍵は生後早期にお母さんもまだ産科病棟に入院している時期にどのような「母子の出会い」をしてもらえるかにかかっているのかな?と思いながら聴いていました。
続いて2日目の朝を迎えます。この日は天気も良く山々もきれいに浮かび上がっていました。
2日目は初日に姿が見えないなと思っていた倉敷中央病院の渡部先生が 小児在宅人工呼吸管理マニュアル の紹介で、自ら会場入り口で売り子をされていました。
そう思っていたら、その向こうでは元川口市民病院の奥先生が、昔診療されていたお子さんが出されたピアノ演奏のCDを紹介されていました。
お昼の定番は峠の釜飯です。これもそろそろ食べ納めかな?と思いながらいただきました。
夕方からは翌日の人工呼吸管理と臨床工学技師さんに関するセッションの打ち合わせでした。とは言うものの、打ち合わせと言うよりも、この場だけでいきなり議論が深まった感じでした。
夜からは懇親会で、こちらも毎年恒例の太鼓の演奏です。
4年前に一緒に茅野市の先で遭難しかけて、 昨年10月には人工呼吸管理の講演 でお招きいただいた釧路赤十字病院の兼次先生と。
信州フォーラムの懇親会というと大体こんな感じになります。
懇親会後に楠田先生のお部屋に大勢集まっての「部屋飲み」。これもまた信州フォーラムの楽しいところですね。翌日の発表があるので早めに切り上げましたが、それでも0時は回っていました。皆さんは1時半頃まで飲んでいたことは確認しましたがその後は・・・。
(文責 成育科 網塚 貴介)