2018.02.19
信州フォーラム の3日目です。昨夜と言うより、少し前までのお酒も抜けきらないで朝を迎えます。
発表は午前中の最後のセッションでしたので、その前に最初のセッション「ProCon どうしていますか?呼吸管理中の炭酸ガスモニタリング」で、昨年の信州フォーラムで発表した 一体型EtCO2アダプタ開発 に関して聖隷浜松病院の先生が取り上げて下さると言うのでご発表を聴いてきました。呼気炭酸ガスモニタの未来というところで、今後への期待として取り上げて下さいました。
さて、今年の信州フォーラムも残すところ1セッションとなり、発表が近づいてきました。今回のセッションのタイトルは「あなたの頭に描けますか?赤ちゃんの呼吸管理!」と言うことで、今回は特にNICUにおける人工呼吸管理に対して臨床工学技師さんがどのように関わることができるか?という点に関してのセッションでした。
会場も雪山が近いと言うこともあり、今回はNICUにおける臨床工学技師さんを雪山登山のガイドさんになぞらえてみました。
雪山登山で道を一つ間違えると命取りですが、それはNICUにおける人工呼吸管理も同様です。
臨床工学技師さんは医療機器のプロとして、医師や看護師が身とを外しそうになった時、的確に正しい道を示す存在になって欲しいとの願いを込めて発表させていただきました。
続いては、さんにはこれまで何度も当院NICUへ nasalDPAPの勉強会 に来ていただいている埼玉医科大学総合医療センターの須賀さんのご発表です。須賀さんからは、臨床工学技師さん関連の制度の変化に関してと、実際の臨床現場におけるnasalCPAPとネーザルハイフロー(HFNC)の使い方に関してのお話しがありました。
3番手は県立広島病院で臨床工学技師をされている卜部さんで、機種によるHFOのパワーの違いに関して、最後は今回のセッションのモデレータでもある愛育病院の松井さんから人工呼吸管理中の自発呼吸に関してお話しがありました。
全体のディスカッションでは個別には色々な質問も出ましたが、今回のセッションの意図も考えると、NICUへ臨床工学技師さんにもっと関わってもらうには、臨床工学技師さん自身にもっとNICUへ関心を持ってもらうようにするだけではなく、新生児科医師の方も臨床工学技師さんに対してもっと働きかけたりして行く必要があるのかな?とも感じました。実は、前日の打ち合わせでは、そもそも松井さんや須賀さんがどうしてこれだけ実際の臨床現場に関われるようになったのかに関してうかがってみました。そうすると、やはりそこには「どんどんやってみたらいいよ!」と言ってくれた恩師とも言える医師の存在があったのだそうです。同じような環境をより多くの若手臨床工学技師さんにもあったらいいなと思った今回のセッションでした。
信州フォーラムが終わり「今年こそフォーラム会場も見納めかも?」と思いながら帰路につきました。新青森に到着すると連日大雪だったようで車道脇の雪の山の高さもかなり高くなっていました。
(文責 成育科 網塚 貴介)