2018.07.01
土曜日の青森県訪問看護ステーション連絡協議会研修会に続いて日曜日は新生児蘇生法(NCPR)のフォローアップコースでした。NCPRフォローアップコースはインストラクターを対象にしたコースで、本来は岩手医科大学にサイトがあるのですが、地方出張の形で青森で初の開催となりました。今回はインストラクターをインストラクションするQM(クオリティマネージャー)としてのデビュー戦でもあります。
会場は院内の会議室でしたが、うまく空調が効かずに蒸し暑い中でのコース開催となりました。
最初にコースディレクターである岩手医科大学の松本先生と、さらに今回はスーパーバイザーとしてNCPR本部から細野先生も東京から駆けつけて下さいました。
担当はAチームで、QMとしてベテランの岩手医科大学NICUの大江さんと一緒にQMを務めさせていただきました。ほとんどが県内のインストラクターの先生方で和気藹々と言った感じで進みます。
Bコースはこの春に八戸市民病院へ異動された伊藤先生と岩手医科大学NICUの内澤さんで、Cコースは尾崎先生と秋田の新井先生がお手伝いに来て下さいました。
通常のNCPRのAコースとかでしたら、これまでも何度もやっているので勝手は分かるのですが、インストラクターを教えるとなると話は全く違います。そもそもこのフォローアップコースはインストラクターの方達がAコース取得者を対象にSコースを開催できるようにすることを目的としています。これは今後、Aコースの更新は全てSコースの受講によって行う方向性になったことと、さらにはその更新期限が従来の5年から3年に短縮されることを反映しています。とは言っても、受講資格はただ更新されればそれで良いわけがなく、その更新に際しては新生児蘇生の現場でしっかり対応できる実力を維持させる必要が当然あります。そのための方法の一つとして、インストラクターは受講者が実技やシナリオ演習を行った後に、今行った内容を振り返られるためのデブリーフィングを行います。今回のフォローアップコースはインストラクターを対象としているので、インストラクターは受講者役の人に対して通常のインストラクションを行い、さらにデブリーフィングまでさせた上で、デブリーフィングまでを含めたその全課程を、今度はQMや周囲の参加者達と一緒にさらにデブリーフィングをするという構造になっています。『【インストラクション(=実技演習+デブリーフィング)】をデブリーフィング』と言う入れ子構造、つまりデブリーフィングがマトリョーシカみたいになっているようでした。
こちらはコースの終了後にQMだけの振り返りです。フォローアップコースの考え方自体はようやく理解したものの、分かることとやれることとはこれもまた別で、今回はなかなかうまく行かないほろ苦デビュー戦となりました。その辺をあれこれ反省する場となりました。
反省会も終了しての集合写真です。また次の機会があればリベンジしてみたいと思った1日でした。参加された皆さん、遠方より駆けつけて下さった皆さん、お疲れ様でした。
(文責 成育科 網塚 貴介)