2018.07.07
7月7日(土)は盛岡市でいわて母乳の会の第15回わくわくおっぱいのつどいで「NICUにおける母子分離軽減~日本における問題点と可能性」と題して講演させていただきました。この日は宮城県立こども病院の室月先生も「『コウノドリ』にまつわるいくつかのこと」と題してご講演されました。
この日は七夕と言うこともあって、会場入り口にも七夕飾りが。
開演が近づき会場にどんどん参加者が入ってきます。
今回も当院での主に後期早産児に対する直母外出の取り組みを中心にご紹介した後、一昨年に見学させていただいたオランダのOLVG病院の取り組みなどをご紹介しながら、NICUに赤ちゃんが入院するとどうしても母子分離になってしまう現在の周産期医療の枠組みを背景として受け入れた上で、それに対して臨床現場でどんな工夫ができるかに関してお話させていただきました。
一番の理想は、NICUに赤ちゃんが入院することになっても、お子さんが大きくなってからそのお母さんが「あれ?うちの子、確かNICUに入院はしたはずだけど離れ離れになった覚えがないけど入院中どうしてたんだっけ?」ぐらいの経過になってくれることなのかなと思っています。
続いて、室月先生のご講演です。室月先生はコウノドリに関しては漫画もドラマも両方ともいくつかの物語の発案に関わられていたそうです。ドラマを観ていただけでは分からない、でもドラマを観ているとさらに楽しい様々なエピソードを紹介して下さいました。
講演会が終わって、記念品と言うことで岩手県にゆかりの深い宮沢賢治の「雨にも負けず」の一節がプリントされたTシャツをプレゼントしていただきました。いわて母乳の会の皆さん、ありがとうございました。
(文責 成育科 網塚 貴介)