2019.09.15
この週末は弘前大学医学部保健学科を会場に第21回青森継続看護研究集会が開催され、「子どもが医療的ケアを受けながら家族とともに安心して暮らすための支援」をメインテーマとした教育講演及び交流集会で「青森県における医療的ケア児支援体制構築の現状と課題」と題してお話しさせていただきました。
青森からJRで弘前駅に到着しました。最近、結構頻繁に来ている気がします。
会場の弘前大学医学部保健学科です。隣の大学病院や研究棟には行ったことがありますが、ここに入るのは初めてです。
講演では、最初に医療的ケア児に関しての大枠をお話しした後、昨年5月に宇都宮市で認定NPO法人「うりずん」を開設されている高橋昭彦先生が放送大学で「共に生きる社会を目指して~「医療的ケア児」をどう支えるのか~ 」をご講演された時の動画と平行してご紹介しながらお話しを進めていきました。
また、今回はこれまでのまとめの意味も込めて、昨年の青森県医療的ケア児支援シンポジウム
でご講演いただいた三重大学小児トータルケアセンターの岩本彰太郎先生のスライド内容や、その他、岐阜県や大阪などの医療的ケア児支援に関する先進地域の取り組み例をご紹介しながら、現在の青森県の取り組みの位置づけなどをお話ししました。
講演に続いて、八戸地域の医療的ケア児が相談支援専門員さんがいろいろご苦労されて保育園に入園するまでの過程を、関係者の皆さんがそれぞれのお立場から発表されました。一口に医療的ケア児の保育園への入園とは言っても、実際に実現に至るまでの過程において様々なハードルがあります。今回のご発表では、各段階におけるハードルが明確に示されたように感じました。今後、同じことを県内で一般化していくための方策を考える上で非常に参考になった事例紹介でした。
研究会終了後に高橋徹先生と弘前大学医学部保健学科の皆さんと懇親会でご一緒させていただきました。今回の研究会では120名以上の参加があり大盛況とのことでした。こうして医療的ケア児のことを取り上げて下さり心から感謝いたします。皆さん、ありがとうございました。
(文責 成育科 網塚 貴介)