2020.05.03
毎年5月には弘前大学医学部で小児科学として新生児講義も毎年2コマ担当しています。同じく新型コロナウイルス流行のため弘前大学も遠隔授業となり、この連休中に準備しています。弘前大学はライブ授業ではなく学生さん達が講義録画を受講する方式で、通常1コマ90分のところを30分に圧縮することになります。ただ、普通に講義をしていたのでは内容が薄くなってしまうので、あれこれ編集作業を加えてみました。
まずは普通に講義をしているところを、今回はZoomを使って録画することにしました。Zoomの画面上でoffice365teamsと同様、デスクトップ画面共有の設定にした上でレコーディングすると自動的に講義動画が保存されます。講義は単元ごとに別々に録画した方が後々の編集作業がしやすいように思います。講義をしていると時間がわからなくなるので、横にストップウォッチを置いておきます。
一通り各単元の講義を終えて、それぞれの動画ファイルができたら、次にそれぞれの編集作業に入ります。慣れている講義と言っても、やはり喋っている間に言い淀みとか、「え~」とかが入るので、不要な部分は動画編集ソフトでどんどん削っていきます。下の写真は小さくて見えにくいかも知れませんが、下の段に細かな白い縦線が入っている部分がそれぞれ削除された点を示します。こうしてとにかく時間上の無駄を省いていきます。
それでも1コマ30分となるとなかなか厳しいので、今度は喋るスピードも変えます。通常の早さの115~120%ぐらいの速さにしてもそれほど気にならないですし、むしろその方が聞きやすいようにも感じました。ちなみに、ただ速くすると声のトーンが上がってしまいますので、それを維持したままで速くする設定も可能です。
こうして「カット編集」→「スピード調節」を加えて行くと、1コマ30分でも最初の講義量としては45~50分程度のボリュームまで増やすことができます。ギリギリまでやればもっと編集は可能ですが、それでは聞いている学生さん達も辛いかなと言うことでこのぐらいにしておきました。それでも、この速さで喋られると、講義の速度をこれのさらに1.5倍速とかではもう聞き取れないでしょうね。録画方式の遠隔授業のノウハウもこれからあれこれ出てくるのでしょうね。
(文責 成育科 網塚 貴介)