2020.11.03
またブログ更新の間隔が空いてしまいました。先月末には総合周産期母子医療センター主催で、県内の主立った小児医療機関の皆さんを対象とした小児在宅医療学習会を開催しました。この新型コロナウイルス流行のご時世なので、リアルに集まるのはなかなか難しいため、今回は、当院スタッフは院内の会場で、他施設の皆さんはオンラインでの参加と言う初の「ハイブリッド型」学習会となりました。
開始直前の会場です。


ハイブリッド型学習会では、会場でのマイク使用とオンライン側からの音声でエコーがかかってしまう現象が起きるため、エコーキャンセラやその他あれこれ専用機器が必要になるため、医療情報部の田村さんに当日は手伝っていただきました。


今回の学習会は大きく2部構成で、第1部は全体講義として、最初に網塚から青森県としての現在の取り組みの大枠に関してご説明し、次に大瀧先生からは「症例をとおしてみる日常生活の中の小児在宅医療」に関して、八戸市民病院の小児看護専門看護師である奥寺さんからは「急性期病院からの在宅移行」に関して、相談支援事業所ホットミルクの成田さんからはマ「退院後の地域生活で知っておくべき社会制度」に関して、それぞれお話ししていただきました。





続いて第2部です。
第2部はグループディスカッションで、院内スタッフはリアル会場で、院内参加者はオンライン会場で行います。
こちらはオンライン会場のセッティング中です。


こちらはリアル会場で、ファシリテーターは大瀧先生と成田さんにお願いしました。


今回の学習会は、まずは現在青森県として取り組んでいる現状と、医療的ケア児が新規に退院する施設からの在宅移行に関しての知識をアップデートしていただくのが狙いでした。これまで県主催の医療的ケア児支援コーディネーター研修会は福祉の方が中心となっていますが、医療従事者にはなかなかお知らせする機会がありませんでした。今後は行政サイドへの現状の周知も課題になってくると思います。参加された皆さん、お疲れ様でした。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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2020.09.27
新型コロナウイルスの流行とかいろいろあってご紹介がすっかり遅くなってしまいましたが、この春から東京都の島田療育センターから大瀧 潮 先生が当院成育科へ来て下さいました。
大瀧先生は青森県出身で当院初期研修の卒業生でもあります。

先日、全国重症心身障害児(者)を守る会の青森県版の会報で大瀧先生の自己紹介がありましたのでご紹介します。

(画像をクリックすると拡大表示されます)
こちらをクリックすると記事のPDFにリンクします
大瀧先生は現在、青森県の新事業である医療的ケア児支援多職種コンサルテーションチームでも中心的に活動されています。コンサルテーションチームに関してはまた機会を改めてご紹介したいと思います。
(文責 成育科 網塚 貴介)

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2020.09.21
8月に開催された医療的ケア児等支援者およびコーディネーター養成研修会の座学に続いて、9月19日(土)、20日(日)の2日間にわたり、コーディネーター養成研修会の演習編が開催されました。
例年、この演習編は青森県立保健大学をお借りして開催していましたが、今年は例によって新型コロナウイルス流行のため保健大学は使えず、アピオあおもりでの開催となりました。

今年は受講人員もかなり絞ったので会場も広く感じます。この日は会場の窓を全部開けて、9月になって涼しくなりかけた心地よい風が会場を時々流れていきます。

演習編全体の進行はNPO法人夢の清水さんが毎回担当して下さいます。冒頭に社会福祉法人むそうの戸枝陽基さんが、地域作りや相談支援を「企て」と例えた言葉を紹介されています。

続いて、ライフサポートあおばの前中さんからは連携・協働に関して重要な点をお話ししていただきました。

相談支援事業所ホットミルクの成田さんは医療的ケア児等の就労支援に関してお話されましたが、成田さんの就労支援のお話はとにかく凄いので、こちらはまた機会を改めてご紹介させていただきたいと思います。


2日目の午前中は様々な医療デバイスに関しての知識を得ることが目標です。この日のために医療的ケアシミュレータの「まーちゃん人形」もスタンバイしています。医療デバイスに関しては、気管カニューレ、胃瘻チューブ、人工呼吸器などの業者さんにもご協力いただきました。




午後は参加者各自が持ち寄った事例に関してグループワークを行いました。参加者がそれぞれ発表者とファシリテーターを交代して担当し、各事例に関してそれぞれの立場からの視点でディスカッションします。

8月の2日間とあわせて計4日間の日程を終えて、参加者の皆さんも開催側のスタッフもともにいろんな発見があったように思います。青森県の医療的ケア児支援はまだまだ始まったばかりですが、少しでも支援の輪が拡がることを願っています。皆さん、お疲れ様でした。
(文責 成育科 網塚 貴介)

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2020.08.15
昨年度に続き、今年度も青森県医療的ケア児等支援者およびコーディネーター養成研修会を8月9日(日)、10日(月)の2日間にわたって開催しました。この研修会は今年度で3回目となります。今年は新型コロナウイルス流行で開催そのものが危ぶまれましたが、定員を大幅に減らしたり、ソーシャルディスタンスや換気に注意しながらの開催となりました。
まずは、毎年この研修会でお世話になっている淑徳大学の谷口由紀子先生から医療的ケア児支援の総論に関して。今年は千葉らか青森に来ることができずにオンライン講義となりました(右の方に小さく谷口先生が写っています)

続いては、医療的ケア児の発達の特徴などに関して大瀧先生から。

看護面に関して訪問看護ステーション「にじの樹」の加福さんと八戸市民病院の小児看護専門看護師の奥寺さんから。


続いて、2日目最初は仙台市の社会福祉法人なのはな会の遠山先生から医療的ケア児の成長・発達への支援に関して。

その後は、その後は、本県の医療的ケア児支援コーディネーター研修会のコアメンバーである、NPO法人夢の清水さん、ライフサポートあおばの前中さん、相談支援事業所ホットミルクの成田さんから、座学講義に続く演習に向けての導入や福祉制度に関してお話ししていただきました。


成田さんはいつも講演の最後に昨年の医療的ケア児支援シンポジウムでご講演いただいた寺澤先生の言葉である「救ったいのちを 救いっぱなしにしない」を締めの言葉でご紹介されています。

2日間の日程が終了して、コアメンバーによるソーシャルディスタンスにやや配慮した集合写真です(^^;)。この研修会はコーディネーターに関しては9月に2日間にわたる演習編へと続きます。参加された皆さん、お疲れ様でした。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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2020.08.10
かなりしばらくぶりの更新になります。日付は8月になっていますが、実際に書いているのは9月末です。
例年、年2回「小さく生まれた赤ちゃんとその家族のつどい」を開催してきましたが、今年は新型コロナウイルス流行の影響でこうした企画が開催しにくい状況となっています。しかし、特に4歳以上のつどいは就学を意識し始める時期でもあり、この時期の就学に関する情報提供はとても大事ですので、なんとか4歳以上だけでもできないものかと、Web上でのつどいを開催しました。
会場は当院内でWeb会議用の機材が設置してある部屋を使いました。
みんな集まって準備中です。

Web開催までの間、オンライン接続状態を確認するために、参加者される方達にスライドショーが流れています。当日の予定とかつどい最中の注意点とかですね。


今回も情報提供として、青森教育委員会で就学支援を担当されている山下征子先生に「ちょっと気になる子の就学について」と題してお話ししていただきました。


今回はオンラインでは初の試みでしたし、2時間程度のかなり短い時間での開催となりましたが、実際に開催してみることで今後に同じような企画を考える上でも貴重な機会となりました。これまでのつどいでは参加者の皆さんに小グループに分かれてグループディスカッションをしていただいていましたが、現時点ではオンラインの「場」が一つしか持てないので、この辺は今後に向けての技術的な課題とも感じました。昨年9月には年齢を超えた小さく生まれた赤ちゃんの保護者交流会を開催しましたが、今後はこの交流会もオンラインでできないか模索中です。参加されたご家族の皆さん、スタッフの皆さん、山下先生、ありがとうございました。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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