2016.03.24
3月23日(水)は今年度のNICUの送別会でした。今回は私(網塚)が新生児科を去り、新たに「成育科」として独立することになったこともあり、NICUスタッフの送別会と一緒に「送られる側」としての参加となりました。
最初は病院を辞めるわけでもないので自分自身が送別者に入っていることに戸惑いも感じましたが、考えてみるとこれまでの15年間、一緒に支えてきてくれた仲間達にお礼を述べなければならないと思い直し、当日に臨みました。
今年の異動は看護スタッフもかなりの人数にのぼり、特に今回は長く勤務されていたスタッフの異動が多かったのも特徴でした。

隣の工藤さんはNICU開設当時からのスタッフで、生き字引のような存在でした。

こちらは、春から新生児科の部長を引き継ぐ池田智文先生との写真です。

花束は、青森に赴任当初からずっと一緒にこの道一筋に頑張ってきてくれた小笠原さんからいただきました。

医局からの記念品は「当直回数1126回 お疲れ様でした」と書かれた日本酒でした。実はこの時点でまだ当直回数は1124回と、あと2回残っていたのですが、このお酒に書かれているので、今更交代もできず、この後の最後のお努めを避けることができなくなってしまいました。

新部長になる池田先生からの挨拶です。彼の言葉の中で「トップがいなくても動くNICUを目指す」と明言してくれました。これは僕自身がずっと目指してきたことでもあり、県病NICUの哲学はしっかり受け継がれたことを確信しました。


送別会の記念品です。こんなにたくさんもらうことになるとは思いませんでした。春からの新たな仕事に向けて否応なしに思いを新たにする機会となった気がします。


これまで一緒に支えてきてくれた仲間達に心からの感謝を込めて、これからの県病NICUのさらなる発展を願っています。
2015.09.25
昨日、今日とピストン式HFOのメーカーである メトラン社 の皆さんが当院にお越し下さいました。ピストン式HFOに限らずHFOの有効性と正しい使い方の啓蒙を目的としてネット上に動画をアップする計画があるそうで、その第一弾として青森を選んで下さったそうです。
当院では超低出生体重児の入院時からHFOを積極的に使用している施設ではありませんが、一方で、ノンピストン式HFOでは救命困難な赤ちゃんを、ピストン式HFOに切り替えて救命できた例を何例も経験しています。
またメトラン社の人工呼吸器と言うとどうしてもピストン式HFOのイメージが強くなってしまいがちなのですが、新生児領域の主力人工呼吸器では唯一国産であることから、日本国内ユーザーの声を積極的に取り入れて下さることにも今後期待されるところです。
今回の撮影は以前、 ガイアの夜明け(テレビ東京) でフック会長の半生を取り上げられた時のスタッフの皆さんが駆けつけて下さいました。


ネオネイタルケアの人工呼吸器連載の英訳版はこのホームページの英語版のところにもアップしています。
HUMMING X (Basic version)
HUMMING X (Advanced version)
ピストン式HFOの長所・短所をまとめたつもりですが、まだまだこれから進化を続ける意気込みをフック会長自らのお言葉として強く感じました。今後登場してくる新型人工呼吸器が赤ちゃん達により優しく進化し続けることを期待するとともに、小さな赤ちゃんの人工呼吸管理に必要な機能を臨床現場として可能な限りのフィードバックをさせていただければと思っています。
2015.08.27
先日、藤田保健衛生大学小児科の宮田昌史先生がスタッフの方達と一緒に、当科のNICU部門システムの見学に来て下さいました。新病棟ができる際にNICU部門システムも導入したいとのことで、特に母乳の取り違いなどのリスク管理を重視されているとのことで、当院のシステムにご興味を持たれたそうです。



当院の部門システムは特にリスク管理を最重要視しており、開発はかれこれ10年以上前までさかのぼりますが、母乳認証の導入も恐らく全国で(世界で?)最も早かったのではないかと思います。現在に至るまで、患者認証だけではなく、指示入力の支援機能と制限機能も網羅されており、このレベルまでに既存の電カルが達するまでにはまだまだ10年以上はかかるのではないかとの自負もあります。早くこうした安全機能がNICUで全国でも標準化されることを願っています。




2015.06.26
先日も「 福島県立医科大学から見学に来て下さいました 」でご紹介しましたが、今月、3週連続で福島県立医科大学の先生達が当院NICUへ見学に来ていただいており、今週は小笠原先生、知識先生の両先生に加えて看護師さん2名も一緒に来て下さいました。
早速、医師カンファレンスにも参加していただき、あれこれ情報交換させていただきました。

今週は、今月はじめて人工呼吸器もステファニーのPAVが登場しましたし、RetCamによる眼底撮影の様子も見ていただくことができました。



こうして見学の皆さんをお招きしていると、確かに当科は国内留学には積極的ですが、今回のような他施設との交流には消極的だったかも知れないと感じました。もっともっと国内の他施設との交流を深め情報交換をすることができれば互いに長所・短所が見えてくるのかな?と言う印象を持ちました。こうして大勢のスタッフの皆さんを派遣して下さった福島県立医科大学の諸先生に心より敬意を表します。また今後ともよろしくお願いいたします。
2015.06.19
今年2月に 福島県NICU情報交換会 にお招きいただき、人工呼吸管理に関してお話しさせていただきました。

この度、福島県立医科大学の先生方から当科への見学のご依頼があり、先週、今週、さらに来週の3週続けて3名の先生が見学に来て下さいました。
第一弾の先週は、福島県立医科大学から氏家先生と羽田先生が2泊3日で来て下さいました。


そして第2弾の今週は金井先生が来て下さいました。金井先生は以前、神奈川県立こども医療センターへの短期留学にも行かれたことがあるそうです。


福島県の先生方には、国立福島病院の氏家先生をはじめ、本当に多くの先生方と交流させていただいております。今後も同じ東北地方同士、様々な形で交流を続けさせていただければと思っています。また来週もお待ちしております。