昨年度から青森県の助産師不足を受けて新設された青森中央学院の助産コースの新生児講義が今年も始まりました。このコースはすでに看護師免許を持っている学生さんが1年間で助産師資格を目指すコースです。

青森中央学院に到着です。ここの大学はこれまでにも何度かあおもり母乳の会の学習会で来たことがあります。

今年は開設2年目を迎え、教室にも「助産専攻講義室」の札がかかりました、

この助産専攻コースでは、なんと新生児だけで11コマもいただきました。さすがに新生児のお勉強だけで11コマとなるとかなりの分量になりますので、このうちの3~4割は保健大学のペリネイタル講義に準じた、どちらかというと新生児を取り巻く社会環境的なお話しもかなり混ぜての講義となっています。

とは言っても、これまでであれば「新生児は範囲が広くて講義のコマ数が少ないから全部を話すのは難しい」と言ってきましたが、これだけの授業コマ数があるとそんな言い訳も言えないぐらいの分量です。授業準備には自分自身の勉強の見直しにもずいぶんなった気がします。まずは、ここで学んだ皆さんが臨床の場で活躍してくれる日を楽しみにしています。
(文責 成育科 網塚 貴介)

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先日もご紹介しましたが、4月7日(日)に県民福祉プラザで世界自閉症啓発デー・発達障害啓発週間in青森が開催され「知ってほしい 赤ちゃんのこと」と題してお話しさせていただきました。

会場の県民福祉プラザです。

講演開始前にゆるキャラの「あぷたん」と一緒に。


会場には大勢の方が聞きに来て下さいました。一般の方が対象でしたが、支援者関連の方のご参加多かったようです。

今回は青森県の周産期医療の概略から始まって、NICUから退院した主に早産児の発達の特徴とその支援に関する話題を中心にお話しさせていただきました。最後の方に最近の医療的ケア児支援体制の動きに関してもご紹介しています。参加された皆さん、お疲れ様でした。
(文責 成育科 網塚 貴介)

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今年6月1日(土)に秋田市内で第11回あきた母乳育児をささえる会学習会が開催予定で、ここで「知ってほしい、赤ちゃんのこと ~少子化対策に欠けていた視点とその処方箋」と題してお話しさせていただく予定です。秋田県は青森県と並んで出生数減少が最も激しい県のひとつです。母乳育児を支える会としてのお話としてはちょっと異色かも知れませんが、日本の少子化対策がなぜことごとく失敗してしまったのかについて小児科医からの目線でお話したいと思っています。
※2019年12月24日追記:少子化対策に欠けていた視点とその処方箋~あおもり母乳の会

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(文責 成育科 網塚 貴介)

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メディカル・プリンシプル社『DOCTOR’S MAGAZINE(ドクターズマガジン)』4月号のチャレンジャー欄に取り上げていただきました。

今回の記事では、これまでの青森県の新生児医療での取り組み、その過程で極度の医師不足に直面した頃のこと、そこから神奈川県立こども医療センターへの国内留学を中心とした人材育成による再起、そして成育科になってからの取り組みと言う、本当に自分自身の青森でやってきたことの全部をご紹介して下さった感じの記事にして下さったように思います。
今回の取材で伝えたかったことは2点ありました。
1つ目は、人材育成のこと。これはかつて2014年の高知県周産期医療人材育成プログラム講演会でもお話ししましたが、人材育成するならまずは優先順位を入れ替えることが必要です。これは貯金と一緒で、「あとで余裕ができたら貯金しよう」と思っていたらいつまで経ってもお金が貯まらないのと同じで、優先順位を入れ替えない限り人材育成もその最初の一歩を踏み出さないと何年何十年経っても何も変わりません。そして、人材育成の目的が組織としての進化なのであれば人材育成の最終目標は「自分を要らなくすること」ではないかと言うことです。
2つ目は、これは成育科を立ち上げた時の動機にもつながる点です。これは記事にもあるように、近年、医療的ケア児が増えている中で、必ず枕詞のように『医療の進歩により、これまで助からなかった命が助かるようになった』と言われます。でも、新生児医療は政策医療の一環として発展してきました。それであれば、医療的ケア児の支援や小さく生まれた超低出生体重児のお子さんたちへの支援にもまた政策医療としての責任があるはずだと言うことです。いかにして彼らへの支援を充実させることができるかが成育科としての使命であると考えています。
以下に記事の画像を掲載しました。ご覧いただければと思います。

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(文責 成育科 網塚 貴介)

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