弘前大学医学部の講義に行ってきました。新生児の講義は先々週と今日の全2回。1回目は青森県の周産期医療や周産期医療全般の解説、新生児の適応生理と呼吸器疾患、2回目は早産児の病態生理と新生児蘇生法と母乳育児を中心にお話ししてきました。新生児は範囲が広いので2回ではとても解説しきれませんが、将来、小児科や新生児を専門にしない医学生さん達に是非知っておいて欲しいのが新生児蘇生法と母乳育児です。新生児蘇生は呼吸の確立から始める点が成人等の蘇生法と最も異なる点、母乳育児では特に薬剤との関係を中心にしました。
授乳婦さんに薬剤を処方する時、「その薬剤が本当に必要なのか?」、「他に授乳可能な薬剤はないのか?」と考えることは、これは臨床に関わる全ての医師に課せられた義務であること、ほんの2-3日の授乳中止が母乳育児にいかに大きな影響を与えるのかを強調しましたが、学生の皆さんは真剣に聞いてくれたと感じました。
講義終了後、帰りの電車まで時間があったので、歩いて弘前公園まで散歩してきました。葉っぱは大分散っていましたが、それはそれで風情がありました。