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成育科ブログ

2016.06.06

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先週末は 2月の神奈川県立こども医療センターでの講演 に続き、横浜市で開催された第38回神奈川県新生児研究会でも人工呼吸管理の講演でお招きいただきました。神奈川県立こどもの豊島先生から、前回でお話しさせていただいた内容を神奈川県内の先生方にも聞いて欲しいとおっしゃって下さいました。本当にありがたいことだと思います。
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新生児呼吸管理の基礎から応用まで~治療困難例への対応も含めて」と題してお話しさせていただきました。治療困難例は主に超低出生体重児の人工呼吸管理中に発生した持続性間質性肺気腫を人工呼吸管理でいかにして消失させるか?と言う点を中心にお話しました。
20160603第38回神奈川県新生児研究会1枚目 (Custom)
写真は最初の方で当院NICUでいろんな人工呼吸器を使っているところの動画をご紹介しているところですね。
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研究会の後には懇親会を開いて下さいました。以前、NICUにおける電子カルテシステムのシンポジウムでご一緒させていただいた、聖マリアンナ医科大学西部病院の正木先生とも久しぶりにお会いできました。右隣は 2014年の信州フォーラムで大雪に遭って危うく遭難しかけた時 に一緒だった兼次先生です。当時は北海道大学でしたが、現在は神奈川県立こどもに国内留学中です。
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いろんなお話ができてとても楽しいひとときでした。
実は今回の研究会にお招きいただいたおかげでとても大きな収穫がありました。それは次にご紹介します。

(文責 成育科 網塚 貴介)

2016.06.01

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今日は朝から市内にある青森県総合学校教育センターで平成28年度就学事務研究協議会が開催され、 昨年に引き続 お話しをさせていただきました。
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特別支援を含めた教育関係者や保育園関係の方達が県内各地から約150名も集まっていらっしゃいました。
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まず最初にNICUのご紹介と青森県の周産期医療事情をご紹介し、特に早産児のお子さん達のフォローアップの実際と在宅医療問題を中心にお話しさせていただきました。

早産児のお子さんで後遺症を持つ場合、その症状はとても多岐に渡っていて、そのお子さん一人一人にあった支援が必要です。そのためには医療・福祉・教育が互いに連携しながら支援していく必要があります。
医療福祉教育 (Custom)
また特に早産児の場合、定期的な発達検査は行いますが、特に生まれた月によってその年齢における検査の持つ意味が異なる場面があることもお話ししました。特に早生まれの超低出生体重児の場合、予定日で生まれた場合の1学年上になってしまいますので、就学準備も早生まれのお子さん用のスケジュールが必要となります。
発達検査施行時期 (Custom)

一方、東奥日報夕刊の明鏡欄に 医療的ケア児のお母さんからの投稿 があったことを取り上げ、小児在宅医療と言うよりも医療的ケア児の問題に関しても述べさせていただきました。以下にスライドの一部をご紹介します。
医療的ケアのお母さん+明鏡 (Large) (Custom)
機会費用 (Custom)
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女性が輝く社会 (Custom)

今回の講演で伝えたかったのは、例えば医療機関で働いている我々も、例えばこどもが入院すれば、病院の掲示に「当院では、患者さんの負担による付添看護は認めておりません」と表示してあっても、実際には付き添いしないとどうにもならない環境下で働かざるを得ない現実があります。

一方、教育関係の方達も、例えば医療的ケア児の場合に、ちょっとでも調子が悪くなるとお母さんが呼び出されたりすることも多々あるわけですが、それも学校側としては様々な制約の中でやっていかなければならない現実の中にあるからに他なりません。

ただ、どのようなお子さんであったとしても、「お母さんが働けない」こと自体が、今の時代では経済的リスクとなりかねない社会である以上、そして女性が働く真の意味からも、ひとりひとりは大きな力を持つことはできなくてもこうした現状に問題があると言うことだけは共通認識として是非持っていただきたいと言う願いからこのような内容となりました。

講演が終わって帰り際に記念写真を撮っていただきました。
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これからますます教育関係の方達とはより一層密な連携を取らせていただきたいと思っています。今日はこうした機会を頂戴してとてもありがたく感じました。

(文責 成育科 網塚 貴介)

2016.05.18

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5月13日から3日間、日本小児科学会が札幌市で開催されました。札幌と言えば小さい頃から育ち、札幌オリンピックをリアルタイムで間近で観戦し、大学まで暮らしたホームグランドのような街です。とは言え、医師として働いてきた期間はすでに青森の方が長くなっており、個人的にはだいぶ遠く感じる街でもあります。
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札幌市の中心の大通り公園にあるテレビ塔と噴水です。冬になるとホワイトイルミネーションがきれいなスポットです。
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札幌市には地下鉄以外に市電も走っていますが、最近、これが環状線として札幌市内を一周するようになった聞いていましたが、確かに駅前通りを三越の交差点からススキノに向かう電車が走っていました。
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札幌での小児科学会とあって、今回は懐かしい顔ぶれにもたくさん出会うことができました。以前、医師が最も足りない頃に一緒に頑張ってくれた吉田先生とも久しぶりに再会できました。隣は現在、札幌医大のNICUの責任者としてご活躍中の小林先生です。彼も若い頃、当院で一緒に働いたことがありました。
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学会2日目の夜は、聖隷浜松の大木先生、熊本市民病院の川瀨先生と、途中から神奈川県立こどもの豊島先生と小林先生が翌日の市民公開講座の打ち合わせを終えて合流してくれました。先日の熊本地震で大変だった川瀨先生の近況をうかがいながら、気心の知れた仲間達と話も尽きずとても楽しいひとときを過ごすことができました。
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学会最終日の午後からは「コウノドリ先生からの伝言」と題した市民公開講座が企画されました。
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まずトップバッターとして、小林先生が「新生児医療とは?」「北海道の新生児医療の現状」を一般市民の方達にもわかりやすくお話しして下さいました。

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次に、ドラマ「コウノドリ」のプロデューサーであるTBSの鈴木早苗さんが、このドラマ作りにかけた思いを語って下さいました。世間的にありがちなスーパードクターが登場するわけでもないけれども、周産期医療そのものがドラマであり、しかし本当のドキュメンタリーでは逆に伝えきれない部分をあえてフィクションとすることによって、役者さんに現実に周産期医療の現場で起こっていることを、ドキュメンタリーよりも正確に伝えることを意識してドラマ作りをされたそうです。ご講演の随所に実際の「コウノドリ」のドラマが流され、そのお話と映像で観衆の多くの方達が涙ぐむと言う、これまであまり経験したことがないほど感動的なご講演でした。

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最後に神奈川県立こどもの豊島先生が登壇し、今回のドラマ作りをサポートするに至った心境と経緯をお話しされました。写真撮影が禁止されていたので、これらのお写真は豊島先生のブログ「 がんばれ!!小さき生命(いのち)たちよ 」からちょうだいしました。

こうした公開講座によってより多くの市民の方に周産期医療に対する関心を持っていただくことはとても重要な取り組みだと思います。それは単にこれから医療従事者を目指す若者のリクルートと言うような側面にとどまらず、実は周産期医療を知ると言うことはこれからの世代の方達がご自身達の人生をよりよく生きるため、そしてより人に優しい社会を作り上げるためにもいろんな意味で大事なことなのではないかと思っています。周産期医療にはそんな大きな力が秘められているのではないか?そんな気持ちにさせられた素晴らしいご講演でした。演者の皆様、ありがとうございました。

(クリックすると拡大表示されます)

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(文責 成育科 網塚 貴介)

2016.04.24

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この週末は静岡こども病院主催の「新生児・小児における肺にやさしい呼吸管理セミナー」にお招きいただき、人工呼吸管理に関してお話しさせていたただきました。
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静岡駅に到着です。青森からは新幹線で東京で乗り継いで5時間ちょっとで着いてしまいます。意外に近いです。
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この日はやや曇り気味で、本来ならこの位置から富士山を眺めることができるはず?でしたが残念でした。
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こども病院らしいエントランスですね。
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こども病院内も見学させていただきました。NICUだけで18床と言う大きなNICUでした。広さは決して余裕があるわけではありませんが、保育器周りはコンパクトにまとめられていました。
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これはCT撮影が可能な搬送用の保育器です。かつて北海道のこども病院に勤務していたころに非常に重宝していましたが、今は生産されていないどころか修理さえできない貴重品です。
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いよいよ講演会が始まります。
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まずは、中澤先生から静岡こども病院における人工呼吸管理の現状に関してお話しがありました。
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続いて講演させていただきましたが、当初は1時間ほどの予定だったのが、結局、1時間半ぐらいかかってしまいました。さらに、その後の質疑では若手の先生から矢継ぎ早に質問が相次ぎ、人工呼吸管理に対する熱意がひしひしと伝わってきました。
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懇親会での集合写真です。人工呼吸管理のことはこの時間だけでも語り足りないほどで、懇親会が終わった後もしばらくお話しし続けていました。すでにNICUの現場からは離れてしまいましたので、今回話しさせておいただいた内容も時間とともに古くなって行くのだと思います。それでもこうして話しさせていただいた内容おいただく機会を頂戴できたことはとてもありがたく思います。お招きいただきました静岡こども病院の中澤先生、中野先生、大変お世話になりありがとうございました。
集合写真 (Custom)

(文責 成育科 網塚 貴介)

2016.02.18

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先日は神奈川県立こども医療センターの豊島先生のお招きで2月16日(火)と17日(水)の2日間にわたって講演させていただきました。勉強会の予告は豊島先生のブログである「 がんばれ!!小さき生命(いのち)たちよ 」でもしていただいていました。
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豊島先生のブログでも時々見かける弘明寺かんのん通りです。
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神奈川県立こども医療センターに到着。若手の先生方の研修では大変お世話になっている神奈川県立こども医療センターですが、ここを訪れるのはかなり久しぶりな気がします。ひょっとすると今回で2~3回目なのかも知れません。
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こちらも豊島先生のブログでおなじみのタリーズコーヒーですね。正面玄関から入ってすぐのところにありました。
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こちらは医師のカンファレンスルームです。神奈川県立こども医療センターを初めて見学させていただいたのが、確か1996年頃だと思うのですが、そこで繰り広げられているカンファレンスは想像を絶するほどの緊張感とレベルの高さに唖然とした覚えがあります。患者さんの治療方針に関して発言すると必ずその根拠を求められ、若い先生が分厚い英語の教科書を開いて「このページに書いてあります!」と反論していました。先日、この話を豊島先生にしたところ、その若い医師と言うのはどうも豊島先生だったそうで、さらに驚きましたが、一方ではやっぱりさすがだな!とも思いました。
この辺のことは豊島先生のブログでのやりとりにも書かれていますのでご覧下さい。
矢のように意見が飛び交わせるNICU回診の文化を。。。
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豊島先生にNICU内も案内していただきました。
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患者さんのご家族が面会時に快適に過ごせるようにと取り付けられたピンクのカーテンには「寄贈 村田修一選手 2014」と書かれていました。巨人の村田選手が寄付して下さったものなのですね。
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こちらのポスターは、NICUの入り口ではよく見かけるご家族向けのポスターなのですが、実はこのポスターはドラマ「コウノドリ」のペルソナ病院NICUに貼ってあったものだそうで、ドラマのセットの一部がいらなくなり、捨てるのも勿体ないのでもらってきたのだそうです。
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勉強会は17時からで、豊島先生の司会で始まりました。
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一通りお話しし終わった後には質問をお受けしますが、なかなか発言する方がいないことが多いので、豊島先生から「隣の人と何か疑問点とかを話し合ってみて下さい」とのご提案で皆さん、隣の方とお話ししているところです。この手法は学会の座長の時にも使えそうな技ですね。
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勉強会の後には懇親会の場を設けて下さいました。若手の先生方ともあれこれ色んなお話しをすることができてとても楽しいひとときでした。
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まっすぐホテルに帰るのも勿体ない気がして、懇親会の帰りにちょっとだけみなとみらい周辺の夜景を眺めてきました。ここに来るとなんか「横浜に来た~!」って感じがします。横浜の夜景を眺めているといつも「町の明かりがとてもきれいね横浜~♬」とブルーライトヨコハマが頭の中を流れていきます。
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豊島先生ならびに神奈川県立こども医療センターの皆様、楽しいひとときをありがとうございました。

(神奈川県立こども医療センターの岸上先生が作られたかわいいLINEスタンプです。個人的にも愛用しています。)

(神奈川県立こども医療センターの岸上先生が作られたかわいいLINEスタンプです。個人的にも愛用しています。)

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