点滴・注射の際の患者認証はかなり一般的となってきていますが、点滴の流量設定に関するインシデントはNICUに限らず成人領域でも散見されます。最近の日本医療機能評価機構による医療事故情報収集等事業 医療安全情報でも「輸液ポンプ等の流量と予定量の入力間違い」に関する注意喚起文書が出されています。現状では、この文書にもあるように「人の眼」による確認しかないのが現状です。
こうしたヒューマンエラーを少しでも減らすため、シリンジポンプの流速認証システムを開発しました。
シリンジポンプには定期点検等で使用されるシリアルポートがありますが、ここから信号を取り出してポンプ本体表面にある小型液晶に流速情報をQRコードとして表示させます。QRコードは空港等でも用いられているように、既に一般的となっています。これを、NICUであればその部門システム端末のバーコードリーダーで読み込みことにより、事前に指示された点滴の流速情報と照合することが可能となります。
以下に動画もお示しします。