先日の日本周産期新生児学会で発表した怪しい研究発表のポスターを載せます。
一つ目は「人工呼吸器使用中の加温加湿器電源入れ忘れ防止装置の開発」です。
人工呼吸器には加温加湿器が必ず必要ですが、両者は別々の電源系を有しているため、人工呼吸器が稼働しているのに加温加湿器の電源が入っていないと言うインシデントがNICUに限らず医療現場で散見されます。特に未熟児新生児領域では加湿不足が呼吸症状悪化に直結する場合もあり、人工呼吸回路内の加湿は成人領域以上に重要です。今年の信州フォーラムでは「保育器の電源入れ忘れ防止装置」と言う器械を考案して発表しましたが、この時に共同開発者である和山ネットワークの和山さんと信州の温泉で酒を飲みながら、同じ技術が人工呼吸器の加温加湿器入れ忘れ防止装置にも使えるのでは?と言う話になりました。実際に製品化するには色んなハードルがありますが、比較的簡単な仕組みで作れそうなので、こうした技術が医療安全に寄与することを願っています。