昨日は鹿児島市立病院の新生児セミナーにお招きいただき、生まれて初めて鹿児島に行ってきました。この日の鹿児島は日中の最高気温が25℃と、北国的には真夏なみの暖かさでした。鹿児島県は離島が多いためか、空港にはプロペラ機が多数待機していました。鹿児島県は青森県と同じく大きな2つの半島を持って、ちょうど青森県を逆さにしたような形をしていますが実は離島がとても多く、県内の空路の見取り図をみるとその広さを実感することができます。
空港へは茨先生自らお迎えにきていただき、ホテルまでお送りいただきました。ホテルからは桜島が一望でき、その迫力に圧倒されました。
夕方からの講演会の前に鹿児島市立病院を見学させていただきました。茨先生のご講演では何度も写真で見たことのあるご施設ですが、この目で見るのは初めてです。NICUが重症度や体重など数カ所に分かれていて、信じられないような人数の赤ちゃんが入院していました。手術室や無菌調剤室なども完備され、ECMOは動いていませんでしたが、見たことのない機器が所狭しとありました。
18時半から講演会が開始です。今回は「後期早産児に対する母子分離軽減の実際~直母外出を中心に」と題して1時間ほどお話しさせていただきました。今回の新生児セミナーはなんと140回目とのことで、歴史とアクティビティの違いを痛感しました。
講演会の終了後は懇親会を開いていただきました。黒豚・黒毛和牛はとても美味しかったです。鹿児島の先生方と地域性の違いなど色々お話を伺うことができました。冒頭でご紹介したように鹿児島県は離島が多く、離島だけで年間2000人の出産があるそうなのでヘリによる搬送範囲も我々の想像を絶しています。施設規模も医師数も多いですが、カバーしている面積から言えば全国でダントツの広さでしょう。これは医師何人いても大変だと思いました。その中で次々に新しい研究成果まで出されているのは本当に凄いことだと思います。
朝には桜島から日の出が見えるとのことで、早起きして日の出を待ちました。初めての桜島で朝日まで拝むことができて、幸せな1日でした。
帰りには西郷さんの銅像も見ることができました。鹿児島県は歴史上の色んなできごとがあった地ですので、町中の至る所にその時代時代の歴史を感じる場所がたくさんありました。この次に訪れることができれば、もう少し歴史探訪をしてみたいとおもいました。
茨先生ならびに鹿児島市立病院の皆様、ありがとうございました。