3月上旬の周産期学習会で神奈川県立こども医療センターで認定遺伝カウンセラーをされている西川智子先生から染色体異常を持つお子さんとのかかわりに関してのご講演をお聞きしたのに続き、先日は八戸市小児科医会でダウン症候群の治療と療育に関して、札幌市の天使病院小児科の外木秀文先生のご講演があると言うことで八戸まで行ってきました。
最初に、昨年春から八戸市民病院へ移動された伊藤先生からRSウイルスの流行状況に関してのお話がありました。伊藤先生が八戸市民病院へ移動してまだ1年も経たないのにしっかり地域に根ざしてご活躍されています。
続いて外木先生のお話です。
外木先生は、これは後の懇親会でお話をうかがったのですが、歴史が好きだそうで、今回のお話でも世界史上における障害児者やダウン症候群児者の扱われ方が、その時々・地域で大きく異なることをご紹介されました。例えば、スパルタ教育に例えられる古代スパルタでは勇者を育てるため子ども達をふるいにかけるように選別した社会だったかと思えば、下の写真はシュメール人で、この社会では障害児者は神の意志に基づいて養護されるべき存在として扱われていたのだそうで、非常に興味深く拝聴しました。
この日は伊藤先生と外木先生の間に青森県における医療的ケア児支援体制構築の現状に関して少しだけお話しする機会もいただきました。この次の日には八戸地域の医療的ケア児支援体制会議が予定されており、今後のことに関して八戸市小児科医会の先生ともお話しする機会ともなりました。外木先生、諸先生、ありがとうございました。
(文責 成育科 網塚 貴介)