8月に2日間にわたって行われた青森県医療的ケア児等支援者およびコーディネーター養成研修会に続き、9月には相談支援専門員さんを中心に、保健師さんや訪問看護師さんなど、地域において医療的ケア児への支援を総合的に調整する役割を担うコーディネーター養成のための研修会の演習編が青森県立保健大学を会場に開催されました。
初日は8月の研修会の振り返りとして、愛媛の西村幸さんの講義から始まります。
続いて、すでに青森県内の相談支援専門員で、一昨年の小さく生まれた赤ちゃんとご家族のつどいで情報提供にも来て下さったライフサポートあおば センター長の前中さんからは子どもの発達に関して、相談支援事業所ホットミルクの成田豊さんからは就労も含めて将来への見通しに関してお話がありました。
成田さんは就労支援としてインターネット通販やリサイクルショップ、パソコンの分解など様々な形で関わられています。「出会った人によって差が出てはいけない」と言う言葉が印象的でした。
午後からは、受講者が事前に持ち寄った事例を各グループごとに提示して、初日と2日目の2回分の事例選択をします。西村さんが全体の流れをご説明されています。
今回のコーディネーター養成研修会には、小児科医として雄一、あらいこどもクリニックの荒井宏治先生が受講されました。荒井先生は病児保育にも取り組まれており、今回の事例検討でも事例をご提示下さいました。
初日最後には今年2月に行われた医療的ケア児コーディネーター養成研修会のフォローアップ研修会や今年5月に弘前市で行われたフォローアップ研修会の開催で中心的に活動されている清水さんから、事例から導き出される青森県の課題に関してお話いただき初日を終えました。
研修会2日目は朝から医療的ケアに用いられる医療デバイスについて学ぶため、各デバイスを扱われている企業の皆さんにご協力いただきました。
2日目午後からは再びグループワークが行われ、各グループとも初日よりもより深い議論が行われていたように思います。
養成研修会の全日程が終了し受講者の皆さんが帰られた後、ファシリテーターの皆さんによる振り返りが行われました。次年度以降の開催に向けての反省点を列挙しているところです。
ファシリテーターの皆さんと終了後の集合写真です。
2日間の全日程を終了したらあたりは真っ暗になっていました。日が落ちるのも日に日に早くなっているようです。受講者の皆さん、ファシリテーターの皆さん、8月からの計4日間にわたる研修会、大変お疲れ様でした。
(文責 成育科 網塚 貴介)