8月に開催された医療的ケア児等支援者およびコーディネーター養成研修会の座学に続いて、9月19日(土)、20日(日)の2日間にわたり、コーディネーター養成研修会の演習編が開催されました。
例年、この演習編は青森県立保健大学をお借りして開催していましたが、今年は例によって新型コロナウイルス流行のため保健大学は使えず、アピオあおもりでの開催となりました。
今年は受講人員もかなり絞ったので会場も広く感じます。この日は会場の窓を全部開けて、9月になって涼しくなりかけた心地よい風が会場を時々流れていきます。
演習編全体の進行はNPO法人夢の清水さんが毎回担当して下さいます。冒頭に社会福祉法人むそうの戸枝陽基さんが、地域作りや相談支援を「企て」と例えた言葉を紹介されています。
続いて、ライフサポートあおばの前中さんからは連携・協働に関して重要な点をお話ししていただきました。
相談支援事業所ホットミルクの成田さんは医療的ケア児等の就労支援に関してお話されましたが、成田さんの就労支援のお話はとにかく凄いので、こちらはまた機会を改めてご紹介させていただきたいと思います。
2日目の午前中は様々な医療デバイスに関しての知識を得ることが目標です。この日のために医療的ケアシミュレータの「まーちゃん人形」もスタンバイしています。医療デバイスに関しては、気管カニューレ、胃瘻チューブ、人工呼吸器などの業者さんにもご協力いただきました。
午後は参加者各自が持ち寄った事例に関してグループワークを行いました。参加者がそれぞれ発表者とファシリテーターを交代して担当し、各事例に関してそれぞれの立場からの視点でディスカッションします。
8月の2日間とあわせて計4日間の日程を終えて、参加者の皆さんも開催側のスタッフもともにいろんな発見があったように思います。青森県の医療的ケア児支援はまだまだ始まったばかりですが、少しでも支援の輪が拡がることを願っています。皆さん、お疲れ様でした。
(文責 成育科 網塚 貴介)