青森県立保健大学では毎年、看護系2講、助産コース6講を通常講義として担当していますが、これらとは別枠で医療と社会との関わりのようなことに関して毎年講義させていただいています。今年度から2講に増え、昨年末には超早産児の予後と後障害を持ったお子さん達の支援などに関してお話ししました。
今日はその第2回目として、間もなく社会に出る学生さん達に、医療を取り巻く社会的環境に関する諸問題に関して色々とお話しさせていただきました。内容は大きく分けると、少子化なのになぜ早産児が増えているのか?、「一人飲み」に象徴されるNICU・GCUにおける看護体制、産科病棟における新生児の扱いに関する問題(カンガルーケアも含めて)、少子化の社会的背景などで、90分で目一杯お話ししてきました。
就職した当初は右も左も分からないことでしょうけれども、医療現場には制度上、明らかな理不尽さや多くの矛盾があって、与えられた環境が必ずしも当たり前ではないんだと言うことを少しでも意識してもらえたらと思っています。以下にスライドや写真の抜粋を掲載します。