この週末は青森県医師会が主催の新生児蘇生法(NCPR)講習会が当院内で開催され、今回は16名の方が受講されました。
まず最初の講義はいつもどおりに伊藤先生にお願いしました。
次に実技とシナリオに進みます。実技の方は周産期センター内の特別分娩室で行います。
今回はインストラクターの補助として、国立病院機構弘前病院の佐藤工先生とむつ総合病院の太田先生が駆けつけてくれました。
今回の講習会ではNCPR2015になって、最初の処置から始まって人工呼吸が必要な場合に60秒以内に人工呼吸を開始することと変更されたことに伴って、講習会のシナリオの方も、これまで以上に時間を厳密に守りながら行ってみました。分娩では通常、赤ちゃんが娩出されてからすぐに処置台に来るわけではなく、最初の口腔内吸引や臍帯処置のためにある程度の時間のロスが生じてしまうことから、今回はシナリオでも分娩から約20秒ほどロスしたと仮定して、それでも迅速に児に対する初期処置と評価を行って60秒以内に人工呼吸を開始できるかを念入りにやってみました。実際にはなかなかこの通りに行うのは難しいとは思いますが、例え講習会とは言ってもより実戦に即したものにブラッシュアップして行く機会になった気がしました。
講習会終了後の集合写真です。皆さん、お疲れ様でした。
(文責 成育科 網塚 貴介)