2017.09.30
今年も 昨年の講演会 に続き11月11日(土)(=ポッキーの日!)に明の星短大学で日野公三先生の講演会が開催されます。日野先生は不登校や発達障害などのスペシャルニーズを持つ子ども達がきちんと帰属し勉強できるような環境を事業として整備したい」という考えのもと、2009年通信制高校明蓬館高等学校を福岡県田川郡川崎町に設立。東京都品川区に本社を置き、SNEC-スペシャルニーズ・エデュケーションセンター-(支援員と相談員、教員、学生サポーターが常駐する補習と支援を行うセンター)を全国に設置し、子どもとの関わり、学校と地域社会について全国で講演会を行っていらっしゃいます。
以下、日野先生のプロフィールです。
1959年愛媛県大洲市生まれ。現在東京都横浜市在。
明蓬館高等学校 理事長兼校長、アットマーク国際高等学校理事長。
NPO日本ホームスクール支援協会理事長
主な著書等
『インターネット教育革命(PHP刊)』
『ティーチングからコーチングへ(BNN新社刊)』
インタビュー:明蓬館SNEC誕生から現在まで「就労」まで見据えた特別支援の現場をつくる – 日野公三さんが語る障害者就労のリアルと挑戦



ちなみに、今回の講演会は当院NICU看護師の小澤さんが主催されます。
上記の詳細はこちらもご覧下さい。
11月11日上映会と研修会やっちゃいます!
ご興味のある方は是非ご参加下さい。
(文責 成育科 網塚 貴介)

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2017.09.23
今年2月に 「総合診療医ドクターG(のような研修会)」 でお越しいただいた国立研究開発法人国立国際医療研究センター の忽那賢志先生に、今回は院内感染対策研修会でAMR(Antimicrobial Resistance、薬剤耐性)に関してご講演いただきました。

AMRとは病原体が変化して抗生物質・抗菌薬が効かなくなることで、これは抗生物質・抗菌薬の使用、特に不適切な使用によって増加します。今、このAMRがこれからの世界で大きな問題となると言うのです。

仮にこのまま何の対策も取らずに放っておくと2050年には1000万人の死亡が想定され、がんによる志望者数を上回るのだそうです。

AMRがどんどん増加して行ったらどうなるのでしょう?簡単な例としては、例えば尿路感染を起こしたとしても治療する薬がないとか、カテーテルを挿入しようとしても、もしカテーテル感染が起こってしまったら対処のしようがない、など、現在であれば抗生物質・抗菌薬で対処可能な普通の疾患・疾病が、それこそ直接的に命に関わる重大疾患になってしまうと言うのです。

そうならないために今できることは、抗生物質・抗菌薬は限りある貴重な資源として大事に使っていくことが必要です。

ちなみに忽那先生は レジデントノート 2016年12月号 Vol.18 No.13 その抗菌薬、本当に必要ですか?〜Choosing Wiselyで考える、抗菌薬の正しい選び方・使い方 を昨年書かれています。この本でもう一度勉強し直してみようかと思います。

さらにちなみに、こうした事態を重くみて厚生労働省からも普及啓発のためのポスターが作られたりしています。薬剤を処方するのは医師ですが、患者さんの側にも正しい知識を持って受診することが必要と言うことです。

(画像をクリックすると普及啓発ポスターのpdfにリンクします。)

(画像をクリックすると普及啓発ポスターのpdfにリンクします。)
未来の世代のために自分達が今できることが何なのかを再認識させられた研修会でした。
忽那先生、ありがとうございました。
(文責 成育科 網塚 貴介)

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2017.09.22
以前から神奈川県の 湘南鎌倉総合病院 産婦人科の先生が新生児科の研修として、これまでにも何人もの先生が研修に来て下さっていて、このブログでもご紹介してきました。
2016.07.31 相原先生のさよなら講演
2014.06.30 湘南鎌倉総合病院 渡邉先生さよなら講演
今年も青柳遼先生が3ヶ月間の研修で来て下さっています。
また札幌市にある 札幌東徳州会病院 とは当院NICUが初期研修医の研修施設の中に入っていることから時々初期研修医の先生がいらっしゃいます。今年は2年目の住吉翔元先生が1ヶ月の研修で来て下さっています。 札幌東徳州会病院は研修医のブログ があって、そこで 住吉先生が研修日記 を書かれていました。

(クリックすると札幌東徳州会病院研修医のブログへリンクします)
外から研修の先生がやってくると回診の人数も随分多く感じます。

住吉先生は今月一杯、青柳先生は10月までの予定です。
当院での研修が少しでもお役に立てばと思います。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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2017.09.21
今年3月4日に開催した 周産期学習会~みんなで考えよう!青森県の小児在宅医療 に続いて、今年度も来月10月21日(土)に青森県立保健大学講堂で同じく小児在宅医療に関する講演会を開催します。
今回は神奈川県立こども医療センター患者家族支援部の星野陸夫先生からは「医療的ケアを必要とする子どもたちの地域生活を支えるために」と題して、神奈川県において小児等在宅医療拠点事業での取り組みを中心に、さらに済生会兵庫県病院小児医療センターの奥谷貴弘先生からは「地域周産期センター病院における短期入所開設」と題して、急性期病院におけるレスパイト開設までの取り組みに関してお話ししていただく予定です。また青森県障害福祉課の三上総一郎さんからは行政説明として、今年春に本県で実施した医療的ケア児実態調査の結果についてもご説明いただく予定となっております。
是非、多くの方達のご参加をお待ちしております。
(申し込みは下の画像をクリックしますと案内と申込書をダウンロードできます)

(クリックすると周産期学習会の案内&申込書にリンクします)

(文責 成育科 網塚 貴介)

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2017.09.20
以前、今年3月にATVの「わっち!」で医療的ケア児の特集が組まれたことをご紹介しましたが、6月末に再び医療的ケア児に関しての特集をして下さいました。遅ればせながら、ここで改めてご紹介させていただきます。
医療的ケアを要するお子さんの場合、通常の保育園では預かってもらうことができず、お母さん達の就労継続が極めて困難であることは、これまでに何度もご紹介してきました。今回の「わっち!」の特集では、以前、東奥日報の連載「知ってほしい赤ちゃんのこと」の41回目「広がる優しさと『思い』」でもご紹介させていただいた十和田市の「小さな森こども園」で医療的ケアを要するお子さんを預かっていらっしゃることが紹介されました。
以下に特集の抜粋をお示しします。


当初青森市内で保育園を探しますが、全ての保育園で受け入れを断られてしまいます。



ここで、こうした場合の保育園探しは基本的にご家族が自力で探さなければなりません。おそらく10カ所以上には連絡したのではないかと思いますが、ことごとく断られているうちにまさしく「絶望」されるご家族をたくさんみてきています。せめてご家族が個別に探すのではなく、代わりに探してくれるような仕組みがあるだけでもいいのにといつも思っています。

「小さな森こども園」には以前から看護師さんが勤務されていたことから受け入れて下さいましたが、それでもこうへい君が医療的ケア児としては最初のお子さんだったそうです。

ただ、一方で、写真の宮本園長先生は実際に医療的ケア児を受け入れることの難しさも語られていました。やはり「命を預かることの怖さ」があり、その責任を果たすには看護師さんだけではなく保育士さん達の知識と理解を深めることが必要と仰います。そのため様々な勉強会や研修会を企画したり、またこうへい君の受け入れに際しては事前に保健師さんなど様々な職種の方達との話し合いもされたそうです。全国では今まさに医療的ケア児の支援のため様々な取り組みがされ始めたところですが、そんな枠組みができる以前に、ご自身達で必要な情報を得て、研修会も企画するなど、むしろこれからの支援体制を作っていく上でのお手本を示されたのではないかと感じました。

こうへい君はこの園に入ってから表情もよくなってきたそうです。こうした他のお子さん達との交流が育って行く上で大きな刺激になっているのでしょう。

この特集の後、先月の東奥日報の一面に医療的ケア児に関する記事が載りました。医療的ケア児の保育園入園は都道府県でも大きな差があるそうで、青森県には4名のお子さんが入園されているのだそうです。「小さな森こども園」での取り組みが今後、県内全域に少しずつでも拡がって行くことを心から願うとともに、私たちにできることも探って行きたいと思います。

(文責 成育科 網塚 貴介)

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