これまで何度か自主的に開催してきた医療的ケア児コーディネーターフォローアップ研修会ですが、昨今の新型コロナウイルス流行でなかなか開催できないでおりました。本来は昨年末に予定していたのですが開催できず、今回は遠隔カンファレンスシステムを用いて初めて開催してみました。今回は遠隔会議システムであるWebExを用いてみました。メイン会場は当院の医療情報部にある会議室で、その一角には遠隔会議システム用のディスプレイがあります。
こちらは当日の会場で接続準備をしているところです。空調が壊れていて扇風機を回しています。(^^;)
こちらは全体のコントロールとプレゼン用の端末で、参加されている皆さんのお顔が確認できます。
まず最初に青森県内における医療的ケア児支援の県の取り組みに関する大枠をご説明しました。
特に今年度の「キモ」とも言えるのが医療的ケア児支援コンサルテーションチームです。これはまた後日詳細をご紹介させていただきたいと思います。
次に、今回の遠隔研修会の主眼はNICUから在宅移行する際に医療的ケア児支援コーディネーターの皆さんとどのようにつながっていくかに関してです。そこで、コーディネーターの皆さんとNICU担当医師との間で共通理解を模索するため、新生児科の川村先生から過去の事例を提示していただき、今後、こうした事例に対してどのようなアプローチが可能になりそうかに関して議論して行きました。
約2時間弱の研修会の最後に、NICUの「遠隔見学」にもトライしてみました。医療的ケア児支援コーディネーターの皆さんのほとんどが福祉関係の方々ですので、NICUの中に入ったり見たりする機会はほとんどありません。かと言って、普段でも感染対策には細心の注意を払う必要のあるNICUですし、そこにこの新型コロナウイルス流行ですので、そこで遠隔での見学を思いつきました。会議室を抜け出して自前のタブレットを持って遠隔会議システムに再接続したら思ったよりも簡単に遠隔見学ができました。
県内の急性期医療機関の医師も含めての研修会は今回が初めてでした。今後も少しずつでもその輪を拡げて行ければと思います。参加された皆さん、ありがとうございました。
(文責 成育科 網塚 貴介)